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吾輩は55歳である。感想はまだない。

素晴らしい企画に出会いました!


今日は、この企画に参加させていただきます。
ひと筆書きします。乱文、ご容赦くださいませ。

◆こゝろ

僕が、教科書で出会った物語は、夏目漱石さんの『こゝろ』です。

中学の国語の教科書で出会いました。
教科書には『こゝろ』の第3部、『先生と遺書』だけの掲載でした。第3部の「私」とは先生のこと、という説明もあった気がします。


◆読んだキッカケ

僕は、文学少年ではありません。
好きな教科は、数学と理科。

退屈な国語の授業の、ヒマつぶしに『こゝろ』を読みました。これがキッカケです。

難解なのに読むことがやめられない、という不思議な体験をしました。

以来、国語以外の授業中でも『こゝろ』を読みました。何度も何度も繰り返し読みました。

何度も読んだ、その動機を探ってみても、今思い出せるのは、
何かが分かりそうで分からない、というもどかしさだけです。

やめたいのにやめられない、中毒症状のように感じます。


◆文庫本

高校生になって、第1部や第2部も気になり、人生で初めて自分のお金で小説を購入しました。『こゝろ』を読んでいることを、クラスメイトに知られるのが恥ずかしくて、カバーを外さなかった記憶があります。

ただの1度も、「何を読んでいるの?」などと、誰かに訊ねられたことはありません。自意識過剰の高校生でした。
今思うと、あのクラスは、誰が何をやっていようが良い意味で放っておくという、”尊重の文化”があったと思います。

授業中や昼休みに、厭きるまで、何度も『こゝろ』を読みました。


◆大人になって

大人になってからも読みました。
本を持ち続けたのではなく、その都度買って読みました。

少なくとも、20代と40代と50代の、3回は買って読みました。


◆50代の感想

え? こんな内容だったっけ?
改編された?
記憶していた記述がないんだけど?

僕の脳が、記憶を改ざんしたのでしょう。しかし、驚くほど、記憶と異なる文章でした。

あと、中学生、高校生の時のように没入できませんでした。
純粋じゃなくなったからかなぁ…。


◆中学・高校時代の感想の記憶

そこまで自分を責める必要はない。
友人を出し抜いてまでして得た女性なのだから、なおのこと深く愛し、優しくして幸せにするべきじゃないか。
先生の奥さんが、可哀そうすぎる。

なのになぜか、僕は、この先生の何かを認めている
キライになれない。
キライかもしれないが、軽蔑はできない。
むしろ、尊敬の念を抱いているのかもしれない。

第1部と第2部の感想は、ほとんどありません。
内容も、本来の主人公の「私」が、チョクチョク先生の家に行った、ということくらいしか思い出せません。

僕にとって『こゝろ』の主人公は、先生です。


◆書評

55歳の今でも、分かりません。

何度も繰り返し読んでしまっているのですから、ものスゴイ小説です。
僕も同じように、誰かに何度も繰り返し読んでもらえる小説が書けたなら、最高の幸せを感じることでしょう。

でも僕は、『こゝろ』の解説はできません。また、もし感想を書くのなら、今一度読み直さなければムリです。
感想を書く前提で、メモを取りながら、自分の心と向き合いながら、じっくりと熟読しなければムリです。

誰かの解説や感想を読めば、それがヒントとなって、僕も解説や感想を言語化できるのかもしれない。
でもそれは、もったいなくてイヤだ

このまま、モヤモヤしたままの方がマシです。
自力のみで、『こゝろ』の書評や感想が言語化できたなら、それが1番嬉しいのですが…。

60代になったら、また読んでみます。


◆企画のルール

締め切りが5月8日です!
メディアパルさんの記事の1部をコピペします。

【参加にあたって】
・募集期間:4/11~5/8
・ひとり何回でも、いくつでも!
#教科書で出会った物語  のタグをつけてください。
・見落としを防ぐため、この記事のリンクを貼ってください。
・参加していただいた記事は、後日マガジンにまとめさせていただきます。

メディアパルさんこの記事 ↓


を確認して、リンクを貼って #教科書で出会った物語  のハッシュタグを付けて、5月8日までの投稿をお願います。


◆つないでくださった方

猪狩はなさんとチェーンナーさんです。

猪狩はなさんの記事 ↓


チェーンナーさんの記事 ↓


5月8日までです。
間に合う方は、ぜひ、参加してみてください。


◆〆

妻のゆかりちゃんが『こゝろ』を読んだなら、どんな感想を抱くでしょうか?

寝ちゃって、なかなか読めないかな?
小難しいって、そう思うかな?


僕は、ゆかりちゃんが大好きです。






おしまい


※この記事は、エッセイ『妻に捧げる3650話』の第761話です

PS

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ご一読いただけたら幸いです。
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