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【ビジネス】忘れていた営業テクニック

僕は昔、営業マンでした。
ゾーンに入っていた時期があります。

お客の考えが、手に取るように分かり、効果的な一言を選択できたのです。

当時、僕が心がけていたテクニックがあり、
それを、今、
たまたま、思い出しました。

それは、

僕は説得しない
勧めない
お客さんが気づくようにする

というテクニックです。

たぶん、ちゃんと名前のあるテクニックでしょう。
トップセールスパーソンなら、使っていて当然のテクニックです。


僕は、
書籍で学び得たのではなく、僕自身の実体験から生みだしました。


「もう! またマンガ⁉ そんなヒマがあるなら勉強でもしなさい!」
とか、
「汚い部屋。掃除でもしたら?」
などと、母ちゃんに小言を言われて、

「今、やろうと思ったのに、
 ……言うんだもんなぁ~」


って思ったことが、散々にあったのです。


説得されるとか、
「これが良いですよ」と教わるとか、

僕は、なんかイヤだったのです。


自分の中から
(あれ、コレってこうだよな)
(ってことは、こうで……)
(これは、自分にピッタリだな)
と、気づく方が断然にイイんです。

心地イイんです。

勉強も、
誰かに教わって「ああ、なるほどね」ってヤツは、すぐ忘れます。
自分で、「あっ! そうか、こういうことか!」って閃いた場合は、これは全く忘れません。

1発で憶えます。

助手席で5回通った道は、憶えていません。
でも、自分が運転して通った道なら、1~2回で憶えます。

ナビを使って行った道は、うろ覚えです。
昔、地図で予習して、地図を見ながら行った道は、やはりほぼ1発で憶えました。


僕は、

ひらめかせよう。
気づかせよう。
この人は頭が良いから、ヒントを出しすぎちゃダメだな。
逆に、この人には、ほぼ答え近くまで言っても大丈夫だな。
この人には、ヒントさえダメだ。待つだけでOKだな。

という感じで、

お客の心の中に、(これに決めよう)(なぜなら、こうだから)という思いが、
浮かぶようにトークしていました。


でも、これが自由自在にできたのって、わずかに、1年間くらいだったと思います。
キチンと言語化しませんでした。
感覚でできちゃっていたので……。

マネージャーに昇格して、お客さんにセールスをすることがなくなったなら、あっという間にできなくなりました。
お客さんの心が読めなくなったんですよね。


さて、この記事を書いた本題です

僕は、

勧められたくない
説得されたくない

逆に言うなら

自分で決めたい
自分で考えたい

という、心理があることを、忘れていました。

ごく薄~く、記憶のどこかにはあり続けていた、そんな感覚はあります。
すっかり忘れた、というのとは違います。

僕の中のリトルじょーじが、
「じょーじ! ダメだよ。説得しちゃダメ。相手に気づいてもらわなきゃ!」
って、確か、言っていました。

でも、それが、もの凄ーく小さな声だったのです。
ほぼ、聞こえていなかった。


もう大丈夫です。
思い出しました。

これからは、妻のゆかりちゃんに僕は、

答えを言いません
勧めません
説得しません


閃いてもらいます。
気づいてもらいます。

これが、この記事の主題です。







おしまい


※この記事は、エッセイ『妻に捧げる3650話』の第1220話です
※僕は、ゆかりちゃんが大好きです


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