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【小説】ホテルNOBLESSE #6

この記事は小説の下書きです。
思いつくままに書き残すメモです。
ちゃんと作品とする際には、当然書き直しますし、順番も組み替えることでしょう。
つまり、この記事を読んでくださる方への配慮に欠けます。
僕が僕のために書き残すだけなのです。
小説ですので、固有名詞や人物名は全て架空です。フィクションです。



村山さんは、デスク業務のうしろの百太郎を2日間行なった。
その3日後。

3度目のデスク体験。
しかし指示書の記入を終えた村山さんから、客室清掃&ベッドメイキングを教わりたいという申し出があった。

ベテランスタッフは、4時間で8部屋を行なう。
1つツインルームがあるから、シングルルームで換算すれば【9部屋】という仕事量となる。

1部屋30分では4時間を超える。移動もある。付随する作業もある。
1部屋20分とチョットで終わらせるという、驚異のスピードなのだ。

僕も2、3回、ベッドメイキングを行なった。
30分かけても完成させられなかった。「ピン!」とシーツを張ることが難しいのだ。
そして、これに加えて清掃もあるのだ。

村山さんは、2部屋に4時間かかった。
でも、完成させたのだから大したものだ。

いよいよ明日が説明会だ。
業務終了後、ブラッシュとプラムの両社が、清掃スタッフに説明を行なうことになっている。

歯に衣を着せない山下さんは、なんと明日は、愛媛の実家に行っていて不参加が決まっていた。
僕は、4日前に「実母が他界した」と連絡をいただいていた。

「本多さんに質問を託したい」というお願いもされた。
もちろん僕には何の問題もない。

「具体的に質問を考える時間もなくて…。質問も考えてもらえませんか?」と頼まれた。

「任せてください。山下さんが聞きたいことは全部聞きますよ」

僕は、自信満々に応えたのだった。

その質問は、PCで書き、5回6回と推敲を重ねた。
今日も最後の推敲をするつもりだ。


説明会当日。

僕は、プリントアウトした用紙を持参した。
その用紙を万が一、落としたり、誰かに覗かれたり、「見せてくれ」と言われた場合でも困らないように、以下のような文章とした。

説明会で質問したいこと(①~⑥は、プラムさんへの質問です)

①有休は、リセットされますか? 現状を引きつでいただけますか?
②現状ブラッシュさんでは、始業前のサービス早出が常態化しています。
 派遣会社のコミットさんは、朝の準備の30分を仕事時間とカウントされています。プラムさんでは、どうなるのでしょうか? 今まで通りサービス早出なのでしょうか?
③13:15以降の【残業】がほぼ毎日あり、現状はシングルルーム1室につき「15分」というカウントです。
 これが大変不満でブラッシュさんには改善依頼を繰り返し申し出ましたが、ず~っと無視されました。
 この問題をどのように改善されますか?
④これまでブラッシュさん(担当の下畑さん)に、ホテルに改善提案を「伝える」ことを依頼しても、ことごとく無視されました。
 今後は、ホテルとも業務改善の交渉をしていただけますか?
 そのとき、私たち現場の声を聞いて伝えていただけますか?
⑤ベテランと新人の仕事量には、明確な差があります。今のままでは不公平です。一定レベル以上の能力を有するベテランには、相応の手当てを付けるべきでは?
 この不公平をなくす、具体案をお持ちですか?
⑥コミットさんへ移りたいと申し出たならば、OKをいただけますか?

※最後に、もしもブラッシュさんが、またも不誠実だったならば、以下の質問を行なってください。

ブラッシュさんに質問です。
これは、1月16日火曜日に、副社長が「弁護士を立てて訴えればいいじゃないか」と言いましたので、それを受けての質問です。
サービス残業は違法です。
私の調べたところ「労働基準法第37条に違反する行為で、6ヶ月以下の懲役または30万円以下の罰金」という刑事罰が科される違法行為です。
朝のサービス早出(いわゆるサービス残業)については、客観的立場から証人になってくれる方もおります。
ブラッシュさんは、未払いのサービス早出の時給を、お支払いするつもりはありますか?

※最後の質問は、本多さんの判断で、言う・言わないを決めてください。
お手数をおかけしますが、よろしくお願いします。

これで、山下さんの聞きたいことや知りたいことは、何ひとつ漏れなどないだろう。


#7に続く







※この記事は、エッセイ『妻に捧げる3650話』の第1405話です
※これも「エッセイの1話」と言い切ります
※僕は、妻のゆかりちゃんが大好きです

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