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何を書いているの? まず書き上げろ。それ以外ないじゃないか。

僕は、映画の脚本を書きたい。
もしくは原作となる短編小説かを。

できることなら映画化されてほしいが、それは僕の課題ではない
僕の課題は、

「この脚本は、何がなんでも映画にしたい」
とか、
「この短編小説は、私が映画化したい」
と、
映画監督やプロデューサーに、思ってもらえる本を書くことだ。


◆映画『梟の城』

クオリティーの低い映画は、インターネットの世界からさえ消えてしまうのだろうか。

昔、映画『梟の城』を観たが、まあ、酷かった。

「亡き、司馬遼太郎氏に捧げる」、みたいな宣伝を観て、その気になって映画館に行ったが、司馬遼太郎さんに謝れ!と叫びたくなった。

・上川隆也さん

その映画の中で、上川隆也さんの演技だけが光って見えた。
ただ一人、役に、演技に、真剣に取り組んだのではないか? そう思ったことを、20数年経った今でもハッキリと憶えている。

とにもかくにも、上川隆也さんの凄さしか記憶にない。


・中井貴一さん

主演の中井貴一さんも、ギリ合格点の演技だった。
その他のキャストや製作スタッフも、イイ仕事をしているとは思えなかった。

モチベーションを上げることが困難な、そんな現場だったのではないか?と想像さえした。

そうじゃなければ、中井貴一さんが、あの程度の演技をするだろうか。


小説 ↓ 直木賞受賞作


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◆映画『ノルウェーの森』

映画館で、観に来てしまった自分に怒りを感じた映画。
「レイコさんに謝れ…」と、悔しくて、泣きながらつぶやいた。はたから見たら、感動して泣いているように見えてしまっただろうか。

腹が立つところは山ほどあったが、1にも2にも、3も4も5も、レイコさんという登場人物の描き方が許せない。

ラストシーンなどは、レイコさんのもつ雰囲気が、言ってしまえば『真逆』ぐらいに頓珍漢トンチンカンだった。


・菊地凛子さん

キャスティングが酷かった。
なぜ、ヒロインの直子役が、菊地凛子さんなのだ。

18~20歳のヒロインを、当時29歳の女優が演じるのは無理がある。

TVで、菊地凛子さんが「立候補した」と言っていて、それは『ノルウェーの森』という小説が好きで、かつ、演技派女優なら、気持ちは分からないではない。
でも、キャスティング決定権を握っている者が、それを許してはならない。

僕は、菊地凛子さんは「演技力が凄い」という評価を聞いたことがあった。
だから、何とかしてくれるのかも、と思い、祈る気持ちで映画館に足を運んだのだった。

菊地凛子さんのためにも、直子役への凛子さんの立候補は、キャスティング決定権者が、キッパリと断って欲しかった。


・水原希子さん

その正反対に、みどりを演じた水原希子さんは、最高のキャスティングだった。

ど真ん中。
ドはまり。

緑は希子さんで、希子さんは緑そのものだった。


小説 ↓


映画DVD予告編 ↓


◆文句を言ってんじゃねぇ、なせじょーじ

文句を言うだけなら、誰でもできる。

僕は、短編小説『レイコ』を書く。

舞台化。
ミュージカル化。
映画化を意識した小説だ。

レイコさんの汚名を晴らしたい。

スピンオフ作品って、権利ってどうなっているのだろうか。
作者から、ご許可をいただくのが、真っ当な方法なのだろうか。

書き上げて、村上春樹に、スピンオフ作品として世に出すご許可を問う。
ここまでは、僕の課題として取り組める。

まずは、書き上げろ。
それからだ。






おしまい


※この記事は、エッセイ『妻に捧げる3650話』の第1292話です
※僕は、妻のゆかりちゃんが大好きです


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