ねー。

チェックが似合う女の子になりたい。

大きなリボン付きのブラウス、赤いチェックのふりふりした吊りスカート、純白のタイツ、真っ赤なぴかぴか輝くメリージェーン、最後にベレー帽を被ったら物語に出てくるような主人公みたいな女の子になれるはず、、だと、思っていた。

でも現実は違う。私が思い描いていたものたちを着ても、きっと私はあの子にはなれない。どうして?
そう思えば、わたしは魔法使いにもなれなかった、お姫様にもなれなかった、白馬に乗った王子様も迎えにこない、戦う美少女として世界を救うこともできなかった。
誰かの1番にも、なりたかった。

一体私には何ができるの?

まだチェックは着れない。あの子になれないってわかってしまっているから。でも、動かないと何も始まらない。そんな当たり前のことはわかっている。
だけど、チェックの壁は大きい。

あーうまれたときからチェックが似合う女の子になりたかった。

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