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11/11-11/17の日記

boothにて、文フリの新刊とシールの通販を行っています。ひとまずの受付は今月いっぱいで、在庫少なめなのでよろしければぜひ!

https://mainichiparfait.booth.pm/


11/11-11/17の日記


◯11/11

 文フリ当日。夜眠れず。朝、どうにか早起きをし、流通センターへ。準備期間の間も、今日も、昨晩も、今朝も、「誰もきてくれなかったらどうしよう」と不安だったが、思いの外たくさんの人がブースの前で立ち止まってくれて嬉しかった。おかげさまで、持ち込んだ本のほとんどを持ち帰っていただけたし。ほしかった本も買えて、サインもしてもらえて、一緒に出展した仲間たちとあれこれおしゃべりして、楽しいイベントだった。
 二次創作のイベントには、これまで数えきれないほど参加してきた。文フリに出るのは今回が初めてだったが、他の一次創作系のイベントにも、本を出したり買ったりしに行ったことはある。
 さまざまな「本を売り、買う催し事」があり、それぞれのイベントに特有の雰囲気というものがあると思う。文脈、文法、文化、あるいは言語。文フリの文脈、文化は、かなりの異国感があって面白かった。同じ「本を売り、買う催し事」でも、ここは、わたしがこれまで暮らしてきた国とは全く違う国だ。人が集まる場所の数だけ、作られる言語や文脈があるな。そして、その違いに触れるのは本当に楽しい。文フリは、他のイベントに比べ、「本を買う人・読む人」が「本を作る人」とイコールである割合が高いのではないか。それが、独自の雰囲気を作り上げているのではないか。文字に深い親しみのある人の多さ。その深さ。
 イベント後、池袋へ移動し、他の友人たちと合流。集まった人々、全員、「本を買う人・読む人」であり、「本を作り人」である。みんなで台湾料理を食べ、共通の言語で無限に喋る。さらに遅くまで空いているカフェに移動し、喋る。おいしいものを食べながら、楽しく話すのが好きだ。「みんなで食べるとよりおいしい」という意見には全く賛成していないが(おいしいものは一人で食べたっておいしい)、それはそれとして。楽しいとおいしいが同時に存在する空間は、この上なく嬉しい。異なる言語を持つ人と話すことが楽しいのと同じくらい、同じ言語を話す人と話すのも、楽しい。
 文フリや、いろんなイベントに出たいねと話した。必ず。また出よう。コミティアにも出たいな。ものを作っている間はつらい気持ちになることもあるが、ものを作る人々と交流すると、そういう欲求を刺激される。

ごはんメモ
朝 玉子おじや、はんぺんチーズ
昼 なし
おやつ なし
夜 各種台湾料理、チーズケーキ

◯11/12

 文フリの余韻と程よい疲れ。なんとか午前中に起き、朝朝ご飯を食べ、ゴロゴロする。横たわっているうちに眠くなり、昼寝をしすぎる。怠惰。一歩も外に出ず。
 昨日友だちにもらったお菓子や、差し入れでもらったお菓子をおやつにした。最初、紅茶を淹れたが、一口食べて「緑茶だな」と思い、改めてお茶を淹れる。おいしいものは、できるだけ万全の状態で食べたい。さまざまなことがままならず、雑な状態でおやつを食べてしまうことも、たまにはある。雑に食べるからこそ輝くお菓子もあるだろう。でも、ちゃんとしたお菓子は、ちゃんと食べたい。お菓子を食べることに本気で向き合っている人間は、手間を惜しまないのだ。
 ところで、今年もTEAPONDの福袋に外れたのだが、いったいどれだけの倍率なんだ……来週末、早朝に並びに行くことが決定してしまった。買えますように。

ごはんメモ
朝 焼きはんぺん、目玉焼き、オクラめかぶ、トマト、ご飯
昼 しそとハムとチーズのクレープロールサンド、栗のクレープ、コンソメスープ
おやつ 栗こごり、一六タルト
夜 牛丼、柚子大根、ひじきめかぶ

◯11/13

 朝、遅刻しかけて慌てて外に出る。コートを持たずにダッシュしたら、一応長袖は着ているのに寒すぎて笑ってしまった。みんなコートを着ている。冬の気配。急に寒いと、人は笑ってしまうらしい。寒いというか、少し前まで暑かったその落差か。笑いというのはギャップ、緩急だ、みたいな話もあるし。
 帰り際、ゴンチャに寄って先行販売のあまおうのやつを飲んだ。フローズンがおいしそうだったが、さすがにホット。夜風に吹かれながら帰宅。寒いと温かい飲み物がおいしいのがうれしい。少し前に仕込んだゆず茶も、とてもいい感じである。

ごはんメモ
朝 ソーセージ、目玉焼き、トースト(ピーナッツバター+ママレード)、コンソメスープ、みかん
昼 ハンバーガー、ポテト
おやつ 栗のクレープ
夜 春雨と肉団子と白菜のスープ、栗ご飯、マッシュポテト、ハム

◯11/14

 予約に成功したパフェを食べに、豪徳寺のsrecetteへ。初回の予約に成功したからか(一定の期間同じパフェが提供され、概ね一週間ごと、予約枠が解放されるシステム。待ち構えていないと予約が取れないのだが、初回の予約は特に激戦)、カウンターに並んで座るみんな、歴戦の勇士の面持ち。
 いつもながら、てっぺんから底まで全部おいしい。ほどよい甘さの、サクサクのメレンゲ。口当たりがやわらかく、繊細なクリーム。何個でも食べたいアイスクリーム。
 中国茶と共に提供されるのは、パフェの一つの正解ではないかなと思う。パフェにはアイスクリームがつきもので、口の中やお腹が冷えやすい。二煎三煎とお湯を注いでもらえる中国茶はありがたい。
 二つ頼もうと思っていたマカロンも、ラインナップのよさに三つも頼んでしまった。おいしかった。満腹で、大満足。胃の調子は未だあまり整っていないが、明日もパフェの予定がある。どうなる。

ごはんメモ
朝 マッシュポテト、卵焼き、豚肉のソテー、栗ご飯
昼 ナポリタン、各種野菜のマリネ、サラダ、カボチャポタージュ
おやつ パフェ、マカロン(いちじく、パッションフルーツ、おいも)
夜 ビーフシチュー、サラダ、パン

◯11/15

 二日連続のパフェ。今日は、母を伴い、毎月恒例のビヤンネートルへ。パフェの前にカタネベーカリーに寄り、オムレツのセットを食べる。おいしい。ついでに、シュトレンの販売が開始していたので買う。シュトレンは、毎年同じところ(haluta)のものを一つと、買ったことのない店のものを一つか二つ、買うようにしている。
 栗のパフェ、おもしろくておいしかった。上に乗っている栗のアイスクリームはほんのり塩味で、下のアイスクリームは味噌とクリームチーズ。食べたことのないおいしさ。パフェには、楽しさと喜びがある。
 飲み物は、いつのまにカスカラティーが定番メニュー入りしていて、それを頼んだ。コーヒーを作る際に取り除かれる果皮を乾燥させたのもので淹れたお茶で、ほんのり甘みのある、黒豆茶とか麦茶とか、穀物茶寄りの味がする。コーヒーは一切飲めないが、カスカラティーは好きだ。扱うお店が増えたらいいなと思う。

ごはんメモ
朝 ビーフシチュー、パン
昼 オムレツ、サラダ、ヨーグルト、パン
おやつ パフェ
夜 じゅんさいと根菜のうどん、レタスのサラダ

◯11/16

 朝、十時過ぎに起きる。ポケスリのメンテナンスが行われていることをすっかり忘れており、カビゴンに朝ごはんをあげ損ねる。朝起きるのが遅いので、メンテのために朝ごはんをあげ損ねるのはこれで数回目である。
 その後、さまざまなものを食べるタイミングがずれ、ワッフルとポテトが昼ごはんということになってしまった。わたしもカビゴンも無茶苦茶なご飯の一日。こういう日もある。

ごはんメモ
朝 肉炒め、卵焼き、柚子大根、ブロッコリー、ご飯
昼 ワッフル、ポテト
おやつ シフォンケーキ
夜 鶏のマスタードソース、レタスとトマトのサラダ、ご飯

◯11/17 架空日記

 真夜中、チャイムが鳴る。インターホンのボタンを押すものの、カメラには誰の姿もない。(古い団地だが、しっかりリノベーションされているので、中はそれなりにハイテクなのだ。)かろうじて聞こえる、「すみません、大変申し訳ないんですが」というか細い声。
 恐る恐る扉を開けると、小さな野ネズミがブルブル震えながらそこに立っていた。このアパートの庭に住みついているのだが、急な寒さに、準備もできていないのに危うく冬眠しそうになってしまったのだという。一晩泊めてくれないかと頼む姿が哀れで、家に上げてやる。温かいお湯と、普段ハムスターに与えている餌を振る舞うと、ほっとしたように飲み、食べた。「栄養の味がしますね」との感想。「なかなかいいです」その言葉を聞き、ちょっと安心する。うちのハムスターは文句も言わずに、その俵状の硬い餌を毎日食べているが、喋れないので、彼がそれに満足しているかどうか、全く窺い知ることができなかったのだ。
 去年、どこかに引っ掛けて穴が空いたが、お気に入りで捨てられないでいたニットを、適当な大きさに切って野ネズミ氏に提供する。カシミアの、ちょっといいやつ。その滑らかな手触りと暖かさに甚く感動したようで、氏はカシミアニットを抱きしめては、うっとりとしたため息をついていた。お役に立てて、穴あきニットも浮かばれたことだろう。ニットにくるまって眠る氏を眺めながら、残りの生地でハムスターの巣を作ってやろうと思いついた。

ごはんメモ
朝 チャバタのサンドイッチ、鶏のマスタードソース
昼 ズッキーニと牛肉のパスタ
おやつ ハーブのスコーン
夜 シーフードオムライス、シーザーサラダ

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