全部つまんないから、うん。

太陽の光がぼくのこころをジリジリと焼いていく感覚がした あついはずなのにつめたくて こころが死んでいるんだと知った 生と死の狭間で笑いかけてくれた君という名の音楽が見えなくなってから生きる意味を失いました たまには生きることもサボりたい 絶望がぼくの一部となってしまったとき 思い出したのはやっぱり君だよ 笑い声も泣き声も少し掠れた話し声もぜんぶ愛おしくて可愛くて大好きで ぼくにとっての音楽でした ゆったりとした話し方が耳奥までを犯していくのが心地よくて気持ちよくて だから悲しかった 君のなかにぼくはいないけど ぼくのなかに君はいる これから先 きっとぼくは君のことを忘れられずに生きていくんだとおもいます 君に囚われて息すら上手くできないこの身体で 最後まで這いつくばって生きてやりたいとおもいます 最後の最後の最後の最期でぼくのこと思い出してくれると信じてるから なんてつまんないこと考えながら自己防衛のためにつけた左手首の傷を眺めていた もどかしい傷みはまるでぼくに「生きろ」と言っているみたいでくるしくなった 死にたいわけでもないし生きたいわけでもない 心地よかった君のとなりにはもう二度と座れないと知ってしまったから薄暗い感情に飲み込まれてしまっているだけ ねえやっぱり最初っからぼくのこと思い出してよ 永遠を誓う仲にはなれなくても永遠を夢見させてくれたでしょ?

この記事が参加している募集

#眠れない夜に

69,118件

#自由律俳句

29,803件

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?