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クローン犬として亡くなった愛犬が戻ってくるとしたら、どうする?



クローンペットーー

亡くなった愛犬や愛猫の細胞を取り出し、元のペットと姿形や性格までもがそっくりな子が手に入ると中国で流行っているらしい...


この前、NHKをぼんやり見ていたら
「もう一度ペットに会いたい〜世界に広がるクローンビジネス〜」という番組が始まり食い入るように観た。



私がもう一度会いたい子


私には自分が死んで天国に行くなら真っ先に会いたい子がいます。

ふーちゃんに会いたいなぁ。番組を観てぼんやり思いました。

今から4年くらい前に当時実家で飼っていた愛犬が亡くなりました。

名前はふく。男の子。

短くて太い脚と短めのマズルがチャームポイントだった。

IMG_2138のコピー

私が中学2年生の頃のクリスマスにふーちゃんはやってきた。

ビビリで初めはケージから出ようともせずガタガタ震えてた。

でも次第に慣れて家族が帰ってくると嬉しくてブンブン尻尾を振って、興奮しだすと家中を走り回るようになった。

甘えん坊でお腹を出して「撫でて」と甘えてくる

撫でるのをやめると、「もっと!」と言わんばかりにお手をしつこくしてくる。それが可愛くてこっちはわざと撫でるのをやめたり。。。

食べるのが大好きで、お母さんがご飯を作ってる途中のおこぼれがないかいつもそばで待機してた。歯応えのあるキャベツの芯とかが好きだった。

時には喧嘩も笑 犬と人間で喧嘩するんです。。悪さをして怒られるとしょんぼりとした顔でソファの後ろに隠れたり。


それから数年経って私が大学生になって、上京すると年に数回しか会えなかった。会うたびにおもちゃとシーザーをあげてた。

私が社会人になると、ふーちゃんもすっかりシニア犬になっていた。目や顔まわりは白っぽくなって、、でもそれくらいでまだまだ元気だななんて思ってた。

父親も単身赴任で出るようになって実家には母親とふーちゃんの2人ぼっちだった。私が実家に帰るといつものように激しく喜んで出迎えてくれた。でもふと、ふーちゃんも寂しいのかそれともおじいちゃんになったからなのかいつもより甘えん坊で何度も撫でて欲しがったり、くっついてくる回数が増えたように感じた。

それからふーちゃんは何度もヘルニアに悩まされた。多くのダックスちゃんが抱える病気。でもそれも何度も手術するか薬で耐えるかの瀬戸際だったけど、薬でなんとか元気になることが多々あった。なんだかんだあるけど、元気だななんて気楽に考えていた私。


急な別れ


仕事も新しいことや、やることがたくさんあって精神的にも肉体的にも疲れていた時期ーー。あと2週間したらふーちゃんに会えるから頑張ろうなんて思ってた矢先だった。

母親から真夜中にLINEがきていた


「ふーちゃんが死んじゃった」


私は状況が読めなかった。朝6時くらいだったけどすぐに電話した。夜中からずっと起きていたようですぐ出てくれた。

けど電話の会話は全く覚えてない。でもふーちゃんが死んだという言葉だけは理解してすぐに実家に向かった。平日の朝だったけど仕事なんかしていられなかった。

実家に着くと、いつもの出迎えはなく座布団の上でタオルに包まれたふーちゃんが、、、

もうすでに身体はひんやりとしていて、初夏だったから母親が保冷剤を囲んで置いていた。

(あ、もうこれ書いてるだけでツライ、、、)


死因は不明だった。少し事情があって特別に病院で病理解剖をお願いしたけど何故か直腸に穴が開いていてそれが引き金となって亡くなったようだった。病院に預けた時のふーちゃんの写真を見せてもらったけど、不安そうな顔で母を見つめているようで切なかった。


確かに1,2週間前から母親からふーちゃんが元気がないと連絡が来ていた。でもこんなすぐに死ぬなんて思わなかった。あともう少しでふーちゃんに会えると思ったのに。


クローンペットとして会いたいか?

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ふーちゃんに会いたいな。

何回もそう思った。早く死んでふーちゃんのところに行きたいなとも思った。


そんな私がもし、日本でもクローンペットが流行ったら私はどうするのか。

番組を観てる最中に考えた。番組を観ていると亡くなった愛犬とクローンは飼い主しか気づかない僅かな特徴的な部分(確か、特徴的な目の血管だったきがする。。)まで似ているそう。


ふーちゃんに会えたら。。?



でもクローンとふーちゃんはまた別の生き物なのでは?と思う。(番組で見た感じでは見た目はほぼ一緒で、性格も一緒とは言っていたけど飼った人にしかわからないよねー)

ふーちゃんの面影を追いながら、クローンを飼うことって(クローンって無機質なイメージあるからあまり使いたくないけど、、)

その子(クローン)に失礼なのでは?(失礼という言葉があってるのかわからんけども)わかりやすく言うと元カノと重ねてるみたいな?いや違うか。。

本人には自分がクローンという意識なんてないと思うけど、クローンとして産まれた子はもうふーちゃんではない他のわんちゃんなんだよね。だって100%同じことなんてあり得なくない?絶対生えてる毛の1本1本が同じだと思えない笑99.99999999%一緒でも0.00000001%違ったら違う犬じゃない?

また、その当時中学生の自分がふーちゃんを飼っていたのと、今大人になってクローンちゃんを飼うのはまた違ってくると思うし、

でも同じ細胞からできてるんだから同じ子だって言う人もいるだろうし、そこは認識の違いがあるから意見が分かれるだろうけど

あと、クローンの子は代理母出産になるから代理母の負担も大きいと番組では言ってました。1回でクローンが成功するわけではなく、やはり人間が無理して作り出しているものだから、障害を持って生まれてしまったりするのでその度に何度もチャレンジするそうです。その間代理母は何頭利用されたのかは明らかになっていなかった(闇深〜いね)

悪いことばかり取り上げてしまったけど、クローンのいい面もある。

例えば難病を抱えた子をクローンとして作って、難病を直すための薬や治療法の開発にしたり優秀な警察犬のクローンを複数作って事件を解決させたり。(これが人間に使われたらと思うと。。。)



もうふーちゃんには会えない


結果私はふーちゃんのクローンができるとしても、私はクローンは作らない。

倫理的な面でもそうだし、なにより、もうふーちゃんは死んでいるのだ。


会えない。

「会えない」を知っているからいいのだ。他に新しく出会ったものを大切にしようとも思える。(じじちゃんとかね)


もし私が死んだらふーちゃんは尻尾ふって喜んで出迎えてくれるかな

あと何年生きるか知らないけど、その時は盛大に迎えてよね。ふーちゃん

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