浅草雑芸団『悪病退散祭』とコロナ禍の夜
先日の7月10日、浅草木馬亭にて、浅草雑芸団による、『悪病退散祭』〜ここらでおサラバ、いいコロナ〜を見てきた。
浅草雑芸団は、大道芸の研究者で自らも数々の大道芸を伝承されている上島敏昭氏率いる雑芸団。大道芸とは、路上や街頭などで行われる演奏やパフォーマンスの総称と呼ばれているが、その歴史は古く、中世の唱門師(しょうもんじ)や江戸時代の乞胸(ごうむね)など、流離いの宗教芸能者まで遡り、現代の見世物小屋まで受け継がれている。上島敏昭氏は『見世物小屋の文化誌』(新宿書房)の編著