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【小説】日向と宇宙(2)

 

午後の終えて作業手袋を脱ぎポケットからスマホを出してみてみるとメッセージが一件、ロッカーを開け手袋を置き開いてみると。
 貴女:”またね!お仕事頑張ってね(^_-)-☆”
昼間、貴女が別れ際に送ってくれたのを、私が気が付いてなかったようだ。
 私:"終わったよ今から帰る(^^)"
時計を見て少し考えて送信した。作業着のまま上から革ジャンを着てスマホは上着のポケットに押し込んで外に出た。
 数分屋内に居ただけなのに辺りはすっかり暗くなっていた最近目が見えにくくなって来たバイクで帰るにはもう少し早く切り上げるようにしないとと思いながら、ヘルメットをかぶり家に向かう。家と言っても組合の独身寮だ、職場からは2キロも離れっていない5分もあればついてしまう。駐輪スペースの定位置にバイクを停めて裏口から入りエレベーターに乗ると
”ピロン♪” 開かなくてもわかる、貴女からのメッセージ、確信があるわけではなく、そうだと嬉しいと思う気持ち。 
 引っ越して来た時のままの段ボール箱、家具もなく、調理器具や日用品がまだ床置きされたままの生活感のない散らかった部屋の鍵を開け入る、仕事から帰宅すると先ずシャワー、仕事柄長年の習慣だ、ポケットからスマホを出して充電ケーブルに繋ぐついでに、メッセージを覗くと、貴方らしい動物キャラクターの ”おつかれさま♡スタンプ” に癒された。

続く




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