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運動会の日の朝みたいだ


昨日は、長男にとって保育園最後の運動会だった。

親の私がいうのもなんだけれど、長男はわりと運動神経がいい方なんではないかと思っている(親ばかフィルター&色眼鏡全開バ―――ジョン)

クラスで1番くらいに逆上がりもできるようになったし、走るのだって速い方。

だけど、そんな長男にも苦手な運動があるらしい。


1カ月半ほど前だったと思う。

「運動会でなわとびをやるんだけどね、おれ、ぜんぜんとべないんだよね」

長男がそう言いだした。

「そっかぁ。練習すれば大丈夫だよ。いっちゃんなら、できるって」

長男なら、練習すればすぐできるだろう。軽い気持ちでこたえた。

ちょうどお盆で実家に帰っていたから、私の父と一緒に庭で長男のなわとびの実力をみてみることにしたのだけど…。

…思ったより、だいぶ、ひどかった。

まず、縄をうまく回せないので、腕をのばしたまま大きく回そうとする。さらに、なわをとびこえるプレッシャーから、ひざを曲げてムダに高くジャンプしまくる。とぶタイミングもめちゃくちゃ。

それは、お世辞にも運動神経がいいとは言えない姿だった。

長男は、何度も失敗しては泣き、体育会系スパルタ指導のじいじ(私の父)の喝に泣き、「もうだめだ」と弱音を吐いては泣き、足になわとびが当たって痛いと泣き、次の日には足の筋肉が痛いと言って嘆いていた。

あとで調べたら、なわとびというのは小さい子どもにとってだいぶむずかしい運動なのだそうだ。腕は下方向に下げながら縄を回し、体は上方向に跳ぶ、というのが、まず物理的に変な動きなんだって。

自分が最初になわとびしたときのことは全然記憶にないし、そんなに苦労した覚えもなかったので、なわとびを甘くみていた。


運動会に向けて、保育園でも練習が始まった。

長男の担任は若い女性の保育士さんで、私が全面的に信頼している先生だ。すごくしっかり指導してくれて、いつもみんなをよく気にかけてくれて、子どもたちが楽しく練習できるように工夫するのが上手で、ママたちから人気もあるのがうなずける。

先生も、

「いっちゃん、こんなに運動で苦労してるのめずらしいから…でも、すごくがんばってるんですよ」

と、いつも励ましてくださった。

練習したらシールをはれるシステムがあり、長男もそれを目標に毎日がんばっているみたいだった。

家では週末くらいしか練習をみてあげられなかったけど、みんなで公園で練習することもあった。つい2週間くらい前にみたときは、まだまだできなくて、長男はくやし泣きしていた。ひっかかっては、すぐに「だめだぁ~」とこぼす。

元剣道部だった私は、そんな長男の言葉に、

「ダメって思ったら、本当にダメになるよ」

とついつい強めに言ってしまい、さらに泣かせてしまった。

でもそれは、ずっと自分自身にも言い聞かせている言葉。本当につらいとき、弱音は吐いてもいいけど、簡単に自分のことをダメなやつだと決めつけてほしくない。自分のことを信じられなかったら、できるものもできなくなる。

そのことを、どうしても長男にもわかってもらいたかった。

「いっちゃんは、ダメだって言って自分をだめにしちゃってる」

長男は涙をためた目のまま、うなずいた。

「いっちゃんは、できる!」

それからはもう、だめだって言わなくなった。なんなら、二男がそんな発言したときには「だめだっていうのだめだよ。ほんとにそんなひとになっちゃうよ」なんて注意するくらいのメンタルになっていた。


そして迎えた運動会当日。

なわとびによる演技。なわとびをしながら、曲に合わせておどる。走りなわとびでフォーメーションを変えるところもあり、大人だってむずかしそうな演目だ。というか、絶対わたしできない自信ある。

長男は、しっかりとんでいた。

全然、ひっかからないし、なめらかになわが回っている。ひざを曲げて不格好にとんでいたのが嘘みたいに、軽くぴょんぴょんとんでいる。リズムだってめちゃ速い。

集中しているのか、終始べろをだしたままだったけど。いつも注意力散漫な長男が、しっかり集中している証拠。

ちなみに、この演目のとき、BGMに先生が選んでくれた曲はこれだった。サッカー日本代表の応援テーマソングにもなっていた「勝利の笑みを君と」(ウカスカジー)いい曲選ぶなぁ。


私は感動して、ビデオを撮るのも忘れていた。

抱っこしていた三男に、「にぃに、すごいね!ほんとにすごいね」と話しかけまくっていた。

ほんとにほんとに、大きくなったな。

0歳から、6年間、保育園にかよった長男。

最初に保育園に入ったときは、いまの三男よりも小さかった。

それが、自分で苦手をのりこえた。しっかり大地を蹴って、重力に逆らって、でも自分でつくりだしたリズムにのって、楽しそうにはねている。

三男は長男のクローンと呼ばれているほど似ているので、赤ちゃんだったころの長男が三男の顔にだぶってみえて、ふいに喉の奥がツンとした。



夜、みんなでお風呂につかりながら、長男と、もちろん小さな体でがんばっていた二男のことも、「がんばったねぇ」と最上級のねぎらいをした。

「1カ月半前は、なわとび1回もとべなかったんだよねぇ…」

あらためて、信じられない気持ちで私がつぶやくと、

「ほんとにそうだよ。我々1カ月間何してた?」

と夫が言ってきたので、私はちょっと首をひねり、

「うー…さんちゃんに、母乳あげて、みんなを育ててた」

となんとか言った。

子どもの成長って、本当にすごい(語彙)。


∞∞∞∞∞

だけどよく考えてみたら、実はこの1カ月、noteで仲よくなった方々と実際に会ったり、オンラインで交流したり、育休中でひきこもり生活だった自分としてはけっこうがんばった1カ月だった。

それからこの10日間ほど、毎日note更新に挑戦してみた。

自分のプロフィールや考え方を小出しにnoteで切りとるようなことをしてみたら、案外とても楽しくnoteを書くことができ、これらをまとめて「プロフィール帖」というマガジンを作ってみたりした。


そして今日はnote酒場、私にとっての運動会みたいなもの。

昨日は息子たちの運動会疲れで、早めの時間に安定の寝落ち。そして、note酒場へのドキドキ感があいまって、早起き…というか深夜に目がさえてしまい、こんな時間にこれを書いている。

運動会が好きだった私は、ドキドキとワクワクで早起きしてたことを思い出す。親が詰めてたお弁当をみるのも楽しみだったな。


この年齢(30代なかば)になると、同じような業種だったり、昔からの友達だったりと、自分と似た環境や境遇のひととしか交流しなくなったりする。

だからこそ、noteという場でいろいろな方々にお会いできるというのはとても貴重な経験だと思っている。

子どもにも、親以外の色々な大人と触れ合う機会をもうけてあげたいなと常日頃考えていた。そして、母がそんな大人たちと楽しく過ごしていること、家とはまたちがった母が存在するということを教えたくて、今日は長男と一緒に参加する予定。

見た目はコミュ強と言われることもあるけれど、実はひとみしりで、すごく緊張しぃな私…。

でも、「ダメと思ったらほんとにダメになる」は部活で何度も本当に体験してきている。

なので、見た目コミュ強のまま、いい意味で、深く考えずに楽しみたいと思います。

どうぞよろしくお願いいたします。


追伸

本日は、水色のマキシ丈スカート(ちびっこがいない時の特別仕様)と黒のポシェットでいく予定です。見かけた方はお気軽に話しかけてくださいね^^

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