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子どもたちの来る前に

こうもりあそびばのシャッターを開けて、最初に来たのは近所のおばあちゃん、AさんとBさん。


先月誕生したばかりの息子の泣き声が窓から聞こえると、こう言った。

Aさん「よう泣いとんしゃーね。やっぱ男の子やね」

Aさんはガレージのベンチに腰かけると、Bさんを手招きして、隣に座らせた。
そしてしばらく2人でおしゃべり。


しばらくしてAさんが席を立つと、Bさんと私の2人だけになった。

Bさん「私の息子のときはね、夫の実家のほうでから、いろいろ気を使ってしまうから母乳が出らんかったとよ」

などと、当時の子育ての苦労を話してくれた。

そして最後に、「ここは子どもたちも自由に遊べて、楽しかろうね」と、こうもりあそびばのことも褒めてくれた。


それにしても、こうもりあそびばが近所のおばあちゃんと子育てトークをする場になるなんて、始めたころはちっとも思っていなかったなぁ。


こうもりあそびばは自己資金で平日の夕方に毎日開けていましたが、子育てが中心になってきて、現在はほぼ休止状態。今後のサポートは、執筆活動の諸費用(取材の費用、冊子『小さな脱線』の制作など)に充てます。少額でも非常にうれしく、助かります。