かたつむり的世界観 第13回「 ツノ」
コラム「かたつむり的世界観」は、特定非営利活動法人グリーンシティ福岡のメルマガ・コラムに連載中です。以下は、その第13回(2019年6月)の記事の転載(一部改変)です。
2歳の息子は、親しい人との別れ際に「バイバイ」ではなく「タッチ」をしたがります。触れるということに何か特別な価値があると、子どもなりに感じているのかもしれません。
かたつむりにとっても、触れるというのは重要な行為です。周辺環境についての情報を、おもにツノ(触角)で触れることで得るからです。
ツノの役割は、凹凸などの触覚を感じるというだけではありません。「見る」「味わう」などのさまざまな感覚もまた、ツノで触れることで得ています。かたつむりにとってツノは、ヒトにとっての手足であり、目であり、鼻であり、口でもあるのです。
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