かたつむり的世界観 第15回「赤ちゃんはかわいい」
コラム「かたつむり的世界観」は、特定非営利活動法人グリーンシティ福岡のメルマガ・コラムに連載中です。以下は、その第15回(2019年8月)の記事の転載(一部改変)です。
赤ちゃんはかわいいです。
我が子となればなおさらですが、一方で人間の赤ちゃんに限らず、猫や犬、あるいはゾウやキリンでも、カメでもヘビでさえも、赤ちゃんはかわいいと感じます。
動物行動学者のコンラート・ローレンツは、1943年にベビースキーマ(Kindchenschema)という概念を提唱しました。ベビースキーマとは、人間の赤ちゃんや幼い動物のもっている、「かわいい」と感じさせる身体的な特徴です。ベビースキーマをもつものはかわいらしく、私たちはつい攻撃を控え、接近して、養育したり、保護したりしたくなってしまうというのです。
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