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明日が待ち遠しいと思える世の中を創りたいと考えていた私が、アトラエに入社した理由と今

はじめまして。2021年10月に中途でアトラエに入社し、現在、組織力向上プラットフォームWevox(ウィボックス)の開発を担当している大谷木です。

今回は”たくさんの人が明日が待ち遠しいと思える世の中を創りたい”と考える私が、そう考えるに至った理由と、アトラエに入社してから「Rookie of the Year Award※」を受賞するまでの1年間について書いていきたいと思います。

※FY22H1(2022.10~2023.3)に入社した新入社員として、この1年に渡り、アトラエの発展と成長に最も貢献した人に贈られる賞

ITで人を幸せにしたいと思った

そもそもなぜこの業界で働こうと思ったのか。きっかけは学生時代にあります。

年齢がバレますが(笑)、私の小学生時代、パソコンと言うと学校に数台だけ、個人はほとんど所持していないような時代でした。
そんな中、中学校入学と同時にパソコンを買ってもらった私は、パソコン/インターネットの面白さにどんどんとハマっていき、当時の流行りに乗って個人Webサイトを作成したりしていました。

そんなことやっていると、ある日、父から「うちの会社のホームページ作ってよ。本買っていいし、お小遣い出すから。」と言われ、『え、好きなことやってお小遣いもらえるの!?まじで!?やった!』と二つ返事でOKし、そこから私のIT業界で働く一歩目がスタートしました。

当時作ったWebサイト

Webサイトを作った後、父は私はパソコンを使えばなんでも作れると思ったのか、次は顧客管理システムがほしいと言ってきました。

『…なにそれ、どうやったらいいの? ...うーん、とりあえずググってみるか。』

当時の私はデータベースという言葉も知らず、どうやったらいいのか皆目検討もつかない状態だったのですが、頼られたからには何もせずにいられない、できないとは言いたくないので、とりあえず方法を探しはじめました。そして、調べていくと、どうやら、このパソコンに入っているMicrosoft Office Accessを使えばできるらしい、ということがなんとなく分かりました。

『よし、早速Accsessを使ってみよう!』

意気揚々とAccessを立ち上げた私ですが、その直後、再度絶望の淵に立たされました。

『これ…何をどうすれば良いんだ...?』

Accessを立ち上げる前の私は、WordやExcelのようにソフトを立ち上げればなんか上手いことできると勝手に思っていたんです。先に書いたとおりデータベースという言葉を知らなかった私はここに書いてあるほぼすべての言葉が理解できず途方に暮れました。

Microsoft Office Access 2000の画面

『でも、”Accessで作る顧客管理システム”みたいなタイトルの本がたくさんあるし、とりあえず本を買って頑張ってみよう。』

そこから学校の勉強そっちのけ(笑)で必死に勉強し、Accessで簡単なものは作れるようになりました。
ここからは割とスムーズに事は運び、どういう物が欲しいかをヒアリング、プロトタイプを作り、改良して納品しました。

使い始めてからしばらく経った時、両親から助かってる、ありがとうと言われ、『最初はそんなことできるの?どうやったら良いの?と思ったことも、パソコンを使えば実現できた。そしてそれによって、私でも人を幸せにすることができるのか』と嬉しくなり、IT業界で人を幸せにするために働きたいと思うようになりました。

実際に働き始めてみると、やりたいこと以外で苦労する日々

その後、大学では情報工学を専攻し、新卒の就活時代、”ITの力で人を幸せにする”ことができる会社を探している中、”情報革命で人々を幸せに”と企業理念を掲げる前職の会社に出会い入社しました。

実際、前職では、様々なプロジェクトに参画し、色んなお客様から「これが欲しかった!」「問題が解消された」「ありがとう」といった言葉をいただくことができ、実際にITの力で人を幸せにできていることに実感と喜びを感じていました

しかし、何の苦労もせずにどのプロジェクトも完了できたのかというと、そういったわけではありませんでした。議論も活発、阿吽の呼吸で開発が進み、早く明日にならないかなというプロジェクトもあれば、様々な要因でチーム内がギスギスした状態で怒号も飛び交い、もう仕事したくない、ずっと休みにならないかなと考えてしまうプロジェクトもありました。

そんな状態になるなら、いっそのこと、父の会社で手伝いをしていたときのように一人で開発するような状況に身を置くことも一つの手です。
ただ、私自身としては、やはり、一人だとアイデア、スピード、品質etcどれをとっても劣ったものになってしまうなと思ったのと、チームで働くことの楽しさ、可能性も経験していたので、

「チームで働きたい」「組織・チームってなんなんだろう」「明日が待ち遠しいと思えるような活き活きと働ける環境ってどうやれば創れるのだろう」

ということを考える割合が日に日に増えていきました。それに伴って、自分の目標も、”ITの力で人を幸せにする”から”ITの力で、みんなが活き活きと働けるような世の中にしたい。みんなが明日が待ち遠しいと思える世の中を創りたい”と変わっていきました。

そんな中で出会ったアトラエ

そんな中、組織診断サーベイや支援を行っているサービスの比較サイトでWevoxを知りました。
他社と異なり、診断結果をもとにコンサルをするのではなく、診断結果をもとにお客様自身が気づき自分たちで組織を変えていけるサービスを作っていっているというところに惹かれました。(前者はITじゃないと言いますか、自分が関われる範囲ではお客様の状況を変えることにある程度限界があるなと感じました。)

Wevoxをきっかけにアトラエという会社に興味を持ち、カジュアル面談や面接で色んな人とお話させていただいたんですが、誰しもから感じたのは”アトラエという会社が好き”、”アトラエに属していることに誇りを持っている”という点で、こんな会社ってどうやったら創れるんだろうとますます興味が湧いていったのをよく覚えています。

また、面接でWevox プロジェクトリーダーの森山さんと話したときに、「新橋で会社について愚痴言ったり、くだまいているおっちゃんたちをなくしたい」「Wevoxのドメインを消すのが夢(=Wevoxが不要な世の中、Wevoxがなくてもみんなが活き活きと働ける世の中になっている)」という話を聞き、まさに、私がやりたいのはこういうことだ!と共感し、アトラエに入って一緒にそんな未来を目指したいと思うようになりました。

そんな流れで内定をいただくことになったんですが、実は、今回、結果として、産休から復職してすぐの転職になってしまいました。また、技術スタックも、会社の規模も全く異なるので、アトラエのメンバーからは大丈夫??と心配されたんですが、それよりも一緒にそんな世の中を目指したいという思いのほうが強く、一切の迷いなくアトラエへの入社を決意しました。

入社後、自分的理想のチームでの仕事ができた

入社後はまず、Wevox カスタムサーベイリニューアルプロジェクトでPMを担当することになりました。

チームメンバーは私の他に、スクラムマスター1名※、デザイナー1人、フロントエンジニア2人、バックエンドエンジニア4人の全9名。リリースの期日は2ヶ月後となかなかハードなスケジュールな上に、大半のメンバーはこんなに大人数での開発の経験がなかったため、当初はみんなの顔に”不安”と書いてあったのをよく覚えています。
※本来スクラムの形を取る場合PMはいませんが、初めての大人数での開発、技術スキルもまちまちということもあり、PMをおきつつスクラムの良いとこどりをしてプロジェクトを進めました。

ただ、1週間もすると、『本当にこのプロジェクト走り出してまだ1週間だっけ??』というくらい連携が取れはじめ、2週間後にはPMとしてそこまで切り盛りしなくても開発がスムーズに進んでいました。(実はこの頃からしばらく、バックエンドエンジニアが足りなかったこともあり、私自身はPMというより、いちバックエンドエンジニアとして作業していました。)
もちろん、開発自体は終始スムーズとはいかず、負荷試験でNGが出てガッツリ仕様を直すことになったりしたのですが、その度にチーム一丸となって乗り越え、期日前にリリースを完了させることができました

転職して1つ目のプロジェクト、しかも、大半のメンバーはこんなに大人数での開発の経験がないという状況にも関わらず、前職であれだけ再現したくてもできなかった「議論も活発、阿吽の呼吸で開発が進み、早く明日にならないかなと思えるプロジェクト」になるとは思っていなかったので、正直、本当にびっくりしました。
と同時に、アトラエらしいと言いますか、アトラエだからできたんだろうなとも感じました。

というのも、アトラエはチームや仲間、文化をすごく大事にしていて、普段から対話会やATPF※等で積極的に相手のことを知ろうしたり目線合わせをしにいっています。その結果、即席のチームであっても、すぐにチームとしての一体感が生まれたんだろうなと思いました。

※月に1回全社員で組織について議論する「ATPF(アトラエ的プレミアムフライデー)」という全社会議が行われています。全社員が集まり、共通のトピックについて「対話」を通じてコミュニケーションを取ることで、全社での「なぜ、自分達はここにいるのか?」に関しての目線合わせや、自分が大事にしていきたいことの再確認、文化の醸成、強化、並びに相互理解の促進に繋げています。

そして、そんな私達がWevoxを作っているからこその結果だと思うのですが、入社以降「Wevoxを利用したことで、組織が良い方向に変わってきた」という話を耳にしない日はなく、そこに関われていることを純粋に嬉しく思っています。

とはいえ、課題はいっぱい。挑戦の日々。そしてそれを受け入れ、一緒に走ってくれるみんな

ちなみに、Wevoxの開発スタイルは、良くも悪くも私が入ってガラッと変えてしまいました(笑)

先程、”Wevox カスタムサーベイリニューアルプロジェクトでPMを担当した”、”大半のメンバーはこんなに大人数での開発の経験がなかった”と言いましたが、私が入る前までは、アトラエの中にPMといったポジションはもちろんありませんしこの言葉自体にも馴染みがなく、開発メンバーが個々人で思い思いに開発する感じだったそうです。
ただ、それだと大きな開発ができない、時間を要する、ニーズにあっていないといった課題があったため、私がPMとして中大規模な開発をリリースすることで開発の可能性を広げたり、よりニーズにあった開発をするために企画側に重きを置いた開発フローを提案したりしました。

入社間もない私が、一人でいきなり「こうしたい、あーしたい」というわけですが、チームメンバーが総じて後押ししてくれ、なんだったら一緒に考えてくれたりします。私がPMとしてリリースを終えた後には、Wevox開発チーム内でPMがいるプロジェクトが複数立ち上がって新機能がリリースされていったりなど「良いと思ったものにはみんなで全力で乗っかる」という”全乗り”文化が根付いている気持ちの良い組織だなと思いました。

先ほど「Wevoxの開発スタイルは私が変えた」と言いましたが、きっかけは確かに私であっても、最終的にはみんなで一緒に”強いチーム”を創っていること、良いものに全員で乗っかっているところに、アトラエらしさを感じています

一児の母として、プライベートと両立しながら

少し話はそれますが、現在、私は保育園に子供を預けながらフルタイムで働いています。

仕事と育児の両立について、正直きついなと思うことは前職時代含め多々あります。
しかし、アトラエにはコアタイムがなく働く場所にも制限がないので「昨夜は子供大暴れで睡眠時間取れてないからギリギリまで寝て今日は家で仕事しよう」とか「ちょっと追加で仕事したいから子供が寝静まった後またやろう」とか、自分の判断で自由に働けるところは助かっています。

また「子連れ出社OK」など、全社的に子供に寛大と言いますか、自宅からMTG参加しているときに子供が膝の上に乗っていても、みんな気にしないどころか「MTG中この子見ててヒントもらった!笑」とか「癒された!」とか、子育てしながら会社に勤めているということを肯定してくれる感じは純粋に嬉しいです。

最近は、プライベートでは変わらずに家庭に集中しつつ、仕事ではビジネスサイドとエンジニアサイドの架け橋になるべく開発の企画にも挑戦しています。自分自身PMは山ほど経験してきましたが、問題提起や企画などの経験はほとんどなかったため手探り状態で日々奮闘しております。

“たくさんの人が明日が待ち遠しいと思える世の中”を創るために

この1年を改めて振り返ってみると、最初の半期は各プロジェクトを完遂しつつ、チームでの開発というスタイルを根付かせていき、後半の半期は、PMにこだわらず、ビジネスサイドとエンジニアサイドの架け橋の人が実は居ないなと思ったらそこを埋める役割になってみたり、エンジニアちょっと人数足らないってなったらエンジニアとして奔走したりしてきました。
自分が経験したことが無いことであっても、その時々で状況を見て、今一番どういう動きをすると顧客、アトラエ・WevoxのみんながWin-Winになるかなと考えて色々とチャレンジするのはやりがいもあったし、本当に充実した1年でした

その一つの結果として、先日の社員総会で「Rookie of the Year Award」をいただくことができました。

ただ、チーム開発を根付かせる時も、架け橋として動く時も、全てにおいて、必ず一緒に考えてくれる仲間がいました
そんな仲間がいたからこそいただくことができた賞なので、感慨もひとしおですし、こんな仲間と共に歩んでいったら、”たくさんの人が明日が待ち遠しいと思える世の中”を創るというのも夢で終わらず本気で追いかけられそうなことに頼もしさを感じます。
最高の仲間とともに、夢の実現に向かってこれからも邁進していきたいなと思います。

アトラエでは、各職種について積極採用中です。少しでも興味を持っていただけた方、お気軽にお声がけください!


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