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アベノミクス。ほか、経済を皆で考えよう。ネットのデマを叩く

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①から③ その他、これを読めばわかりにくいアベノミクスの経済記事がわかるという構成です。これが分かれば投資で儲けるなんて簡単ですよ?日銀は打つ手がなく戻れないのでそれにのるだけ。… もっと読む
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アベノミクス・財政  23年通常国会 泉健太代表質問➂ 「この10年、物価だけ上がり、賃金が上がらない状態」

◆アベノミクス・財政 「異次元の金融緩和」 日銀黒田総裁がいよいよ任期を迎えます。 総理、安倍元総理が始めた「アベノミクス」は「この道しかない」とのフレーズで日銀に強いプレッシャーをかけました。そして白川総裁から黒田総裁に替わり、「異次元の金融緩和」が始まった。当初は「2年で2%のインフレ目標を実現する」「物価が上がれば賃金も上がる」とも総裁は発言していましたが、結局そうはなりませんでした。この10年、日本国内は「物価だけ上がり、賃金が上がらない」状態でした。事実、実質賃金は

貨幣論「又貸し説」と「内生説」・・・誤解の原因

なぜ、教科書に掲載され多くの経済学者や金融実務家が信じる又貸し説を誤りだと断言する人がいるのか。一方、なぜイングランド銀行や独ブンデスバンクが論文を掲載し多くの賛同者がある内生説を一蹴する人がいるのか。 そもそも、貸出が行われ、預金が創造されるプロセスについては、貸出実務上の一つの「事実」しかありません。これに対し、どのようなアングルから切り込んでいくか。そこに違いがあるのです。 「信用創造とは、貸出を起因として、預金を創造していくプロセスです。貸出実行のために日銀当座預

まもなく日本は総崩れになる❗

国債金利は歯止めを失い、1.5%、2%と上昇する。一気に数%という暴落も起こりうる。これは資金繰りに打撃を与え、住宅ローン破綻、中小企業倒産は続出。また、国債を保有している金融機関は時価会計のため損失計上。経営も行き詰まる。日本総崩れになる。国債利払いは、 ついに 金融機関に損失、とは国債引き受け手の不足を意味する。 金融緩和で過剰供給された通貨が株価を押し上げ、7割を占める外資をぼろ儲けさせている。しかしその一方で通貨の希釈(経済ボリュームを超えた紙幣の発行)が円安を

日本衰退の理由それは少子高齢化それだけ。そしてアベノミクスの失敗

田中信一郎氏による「新自由主義」定義?五輪開催は新自由主義?

そうなんですか? 公助の掛け声で一律給付資金が投機資金となり 格差が拡大しました。これも新自由主義と? 調べるとピノチェトの前の社会主義政権が支出の拡大でハイパーインフレを起こしIMF管理になった。すると均衡財政になります。支払いのために黒字財政にしないとならない場合もある。 これが悪魔のように連呼している新自由主義のお定まりの前段階。 出ました2人。 本当なんですか?いつどこの時代でベーシックインカムが導入されましたか? いいえ 自由放任の減税による小さな政府、

経済セミナーって、どんな雑誌?

こんにちは、経済セミナー編集部と申します。 『経済セミナー』(通称:経セミ)は、日本評論社という出版社が発行する隔月誌で、創刊はなんと1957年! 通巻で720号を超える伝統のある雑誌です。 現在発売中の最新号は【こちら】からご覧いただけます(電子版も並行して発売中です!) ホットな社会・経済の問題を経済学で考える特集、経済学の学習に役立つ特集や連載などなど、さまざまなコーナーを設けて、最先端の経済学の動向などをお伝えすべく毎号お届しています。 今回の投稿では、本誌『

自助、公助、共助。ベーシックサービスについての教科書説明を。

ベーシックサービスとは前世紀の新興国において、まず医療も学校も貧弱だったことにより、国際的信用のない自国通貨を撒いても何の解決にもならないという現実があった。食糧もしかり。 しっかりと配給してモノを届けようとしたもの。ただし供給過剰の現代には無意味。国営工場フル稼働という人はフランスにおいてすら絶無です。 宇沢弘文は古いという事。 ※2020 12 30 共助というならゲマインシャフト、ゲゼルシャフトの話。村落共同体や村社会を共助社会と連想してしまう。そして都市化されて村落

ケインズは恐慌原因をバブルとしました。だから過熱したら均衡、恐慌時は積極財政。いざという恐慌時のために平素は健全財政で利上げをし、余力を作っていく。“反緊縮派”積極財政派“ という人がいたらその別名は“IMF管理待望派”という愚劣派です。南米の社会主義政党によくある。

2012年民主党政権 1  米国    16兆2000億ドル 2 中国     8兆5700億ドル 3 日本     6兆2000億ドル 2018年 米国      20兆5800億ドル 中国       13兆3680億ドル 日本       4兆9700億ドル

市場重視、均衡財政、成長と分配の両にらみ。デンマーク。~北欧~

アメリカやEUが不況から抜け出せないのに対して、北欧諸国が元気だ。上の図のように一人当たりGDPは世界の上位を占め、成長率も高い。その最大の原因は政府の効率性だ、とEconomist誌はいう。政府への国民の信頼度は高く、「政府を信頼する」と答えた国民の比率は50~60%とEU平均の2倍近い。この一つの原因は政府が小さく、地方分権化されていることだ。人口が最大のスウェーデンでも900万人と大阪府ぐらいで、それがさらに小さな州にわかれて予算の独立性も高いので、国民は「足による投票

ユーロ急騰と「ドルの過剰感」

騰勢が止まらないユーロ相場 長らくボラティリティを失っていた為替市場ではユーロ急騰が話題です。ユーロ/ドル相場は1.17台と約1年10か月ぶりの高値圏にあります。7月下旬にかけての加速は21日の復興基金合意を受けたものと考えられますが、そもそも5月下旬以降、ユーロ相場は一方的に上昇してきた経緯があります。 その背景には色々考えられますが、やはり「金利差に沿った為替調整が遅れて発生している」という論点が出発点になると思います(後述します)。また、筆者は6年前に『欧州リスク 日

アベノミクスの失敗は国内分配より日本から他国に国富が抜けたこと

自己責任とか市場とかそんな甘い失敗ではないんですよ。 【わかりやすく数字で】。これならおわかりいただけるし想像より悪い。 ★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★ 福田内閣 4兆5150億ドル (2007年 麻生内閣  5兆0380億ドル 鳩山内閣 5兆2310億ドル 野田内閣 6兆2030億ドル 翌2013年 第二次安倍内閣(異次元緩和開始)      5兆1560億ドル 2018年 日本   4兆9700億ドル ★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★

今も継続している異次元緩和。アベノミクス①②③④その他ひとまとめに

人質奪還に議員生命をかけると言った安倍前総理。「対話より圧力」 議員人生で最大の圧力をかけた記念的な瞬間である 「ハノイの米朝会談で議題に取り上げるよう、トランプ大統領に電話でお願いしました!」 やけに気合入っていますね? ではまた

アベノミクス異次元緩和④イールド・カーブコントロール YCCとは

イールドカーブとはグラフの曲線のことである。 この図から。 横軸は国債の満期の期日 1年物から40年物まで 縦軸は金利で満期まで保有した場合の利息 これを線で結んだものがイールドカーブ。 これを安倍黒田コンビは市場に任せずに日銀の力でコントロールしようとしたので イールドカーブ・コントロール YCC 異次元緩和の不発に伴い短期はマイナス金利に、長期は低利に。長期金利は本来は市場コントロールしにくいものとされますが安倍政権は史上に類を見ない力技で低利で日銀が買い