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女性が圧倒的に少ない地域に暮らして、初めて感じる「女性性」

初めて感じたのは、「あ、ここのドラッグストア、ヴィセが無い」ということだった。
私のいま暮らす町の住民は、復興事業に関わる仕事人が大多数なので、当然男性が多い。だから品揃えが男性優位になるのは商業的に当然のことだ。
町に一つしかないドラッグストアでは、私が愛用しているヴィセのアイライナーが買えない。隣の少し大きな市に暮らしていた時には考えもしなかったことだ。

そんな些細なことから、女性が圧倒的に少ない地域での女性の立場や女性性ということを、ようやく意識するようになった。首都圏や大都市では当たり前のように謳われている「男女共同参画」的なことは、本当に一部でしか適用されていないのだろうなと。

ここで私は、フェミニズムとか男女の格差とかを声高に叫ぶつもりはない。
確かに、地方や年配の方に根強く巣食う、男尊女卑の考え方に、都心にいるよりは触れることは多い。そこに抗えない自分もいる。

ただやはり、なにか事業が始まったりする時に、そこに女性の影が見えないのは、時代に置いていかれるのではと危惧する。
私がこれから関わる事業は、代表こそ男性だが、実働部隊は9割女性だ。その代表の男性も、男女共同参画には強い思いを持っている。

男だから、女だからに拘りたくないけど、何もしなければどうしても男性優位になってしまうことに、ようやく気付いてしまったので、少しジタバタした方がいいのかなと思い始めている。

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