沖縄の「ユタ」に言われたこと
「ユタは、沖縄県と鹿児島県奄美群島の民間霊媒師(シャーマン)であり、霊的問題のアドバイス、解決を生業とする。」by Wikipedia
私は、いわゆる「霊感」と言う物は持っていません。幽霊も見たことがないし、どこかに行った時に、何かいる、と感じたこともありません。
でも、自分の力を超えた、何か偉大なものや、人間には到底理解し難いようなことが、何かしらあると思っています。実際に、理解はできないけれど、私自身も不思議な体験をしたことが、何度かあるのです。
なので、そういう自分が理解できないパワーを持った人、見えない力、科学では証明しきれない事、潜在能力、など、とても興味深いと思っています。
沖縄には、昔からある信仰や、スピリチュアルな場所などもたくさんあるのですが、私はそう言う事にも、全然詳しくないです。
でも沖縄にいる、このユタ、というシャーマン的な人の話を聞いて、ぜひ会ってみたい、と思いました。
「ユタ」を紹介してもらう
前回の記事、沖縄へ移住するきっかけになった出来事②に書いた事なのですが、その出来事を、実は沖縄の「ユタ」と言われる人に予言されていたのです。
前回の記事はこちら。
私の働いていたカフェのスタッフに、沖縄、恩納村出身の女の子がいました。沖縄に来たばかりの頃、彼女に、沖縄の方言や習慣などについて、色々と教わりました。沖縄本島内でも、北部、中部、南部では違う言葉遣いや習慣があることには驚きました。
ユタについては、聞いたところによると、
家族で代々その「ユタ」(女性)に相談してきた。人生の転機や、仕事や人間関係で悩んだ時にはユタからアドバイスをもらっている。弟は、『あなたには向いていないから追いかけている夢を諦めなさい』、と厳しく言われたこともある。ユタは、ユタなら誰でもいいわけではなく、基本的に家族でいつも決まっているユタに会う。その家庭や、悩みの種類によって、会うユタも違う。
ざっとこんな感じらしい。これさえも、もしかしたら場所によって違うのかもしれないです。
(一つ付け加えておきたいのは、沖縄には、ユタを「ただの迷信だよ」と言う人たちもいて、全然ユタと関わらずに生活されている方もたくさんいます。沖縄、と一口に言っても、都会的だったり、とても現代的な考え方をされる方々もたくさんいることをご理解ください。)
私には沖縄に親族はいないので、会えないんだろうと諦めていると、彼女が
「マイコさん、会いたいなら、そのユタの番号あげますよ。ただ、会うか会わないかは、向こうが決めるので、電話しても出ないこともあります」
何と、こちらが電話する時点で、会うべきか会わないべきか、向こうはわかるのだと言う。
へえ!もうその時点で、すごいな、と思ってしまいました。
ユタに初めて会う
幸運なことに、電話に出てもらい、会いに行く時間を指定されたのです。
カフェの定休日に、スタッフの友人にドライブしてもらい、沖縄北部の指定された場所へ。
そこは、普通の小さなアパートの2階にあり、時間になったら入ってくればいいと言われたので、とうとう、ドキドキしながらご対面。
何をユタに言われたか
ユタの女性は、ゆっくりと何本かのろうそくに火をつけました。ユタは私の名前と住所を聞き、手元の白い紙に書きました。私が彼女に渡した情報は、それだけです。
前回の記事を読んで頂くと分かりやすいのですが、当時私には遠距離中の、バツイチの彼氏がいました。
その彼との今後について聞くと、ユタは、彼の名前と住所も聞いて紙に書き、それぞれの住所の字の上に手を少し浮かせて、手のひらをかざしました。
すると、頭上にいるらしき何か(誰か?)とボソボソボソ…と話をしている様子。そして、
ユタ「ああ...この人とは、大変と思うよ。暗い家庭の事情が複雑だから。あなたが、全部それを背負うことになるよ。」
私「はあ。(本当にそうかもしれない、と心の中で思う)そうですか。」
ユタ「でも、あなた、すぐ近くにいるじゃないの!その人でいいんじゃないの?」
私「え?近く?(誰もいないけど...?と心の中で思う)」
ユタ「いるじゃない、よく考えてみて、その人はいいと思うよ。」
私「はあ....思い当たる人はいないのですが.....」
するとユタは、またボソボソボソ、とつぶやいたあと、
ユタ「あなた、沖縄で幸せに暮らせると思うよ」
私「え!東京に2ヶ月後に帰るのですが…。」
ユタ「そう?でも沖縄でもうまく行くよ」
へえ、そうなんだ....「今の彼とは大変そう」ということ以外は、あまり腑に落ちない答えばかりなので、その時は「そうですかー」とだけ答えていました。
ユタ「あなたね、でも何にも心配いらないよ。何をやってもうまく行くし、仕事も、沖縄で見つかるよ。沖縄が合ってるよ。おじいさんが見守ってくれているみたいだしね。」
おじいさん?確かに、私の祖父母は、みんな亡くなっていて、面識が合ったのは母方の祖父一人だけ。でも小さな頃、1年に1度会っていただけだし、もう亡くなっている。そんな祖父が見守ってくれているのだろうか。
もしかすると、私の唯一の理解者であった恩師の先生だろうか?亡くなっているかどうかは不明だ。
それにしても、このユタ、すごい沖縄を押してくるなー、という感想でした。
そんな感じでもういくつか、やりとりがあり、ユタとの面会は終わったのです。
ユタに会った後の2ヶ月間に起こったこと
まず、このユタに会った日、なぜだかわからないのですが、すごい頭痛と発熱に襲われました。
そして、この1週間後に、なんと東京の彼にふられてしまう、と言う出来事が起こります。どちらかと言うと、別れるなら自分から別れるのかと思っていたら、ふられてしまったのです。
そして、その1ヶ月後に、なんとカフェの常連客だった人から、「コーヒーを飲みに行きませんか?」と誘われるのです。まさか、「すぐ近くにいるじゃないの」とユタが言ってた人は、この人のこと?!確かに常連さんで、お店にはずっといたかもしれないけど.....お客さんなので、全然意識もしていない人でした。
まさにこの人が、後に夫になる人だったのです。
そして、一度沖縄を去ったのに、結局は沖縄に永住することになりました。
予言だったのかはわからないけれど
あのユタは、全てお見通しだったのだろうか。まるで、その先に起こる2ヶ月を見ていたかのように話していたユタ。
偶然だとしても、あまりに言われていた通りになっていたので、後から驚いた次第です。
でも偶然だろうと、偉大な力のおかげだろうと、「うまくいくよ」と言ってもらえたことは、ポジティブに生きることへの後押しになったことには間違いありません。
理解はできなくても、沖縄という場所に何かそういう精神が宿っていて、私を迎え入れてもらい、家族が幸せに暮らすことができるということに、とても感謝しているのです。
マイコ
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