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深い悩みの中にある人へ

以前シングルマザーだった私は、

その後理想の人と再婚して、

大好きな人に大切にしてもらい、

その人との間に赤ちゃんを授かりました。

愛する旦那さまと可愛い子供たち、

経済的にも時間的にも余裕のある生活、

いわゆる望むものを手に入れて、

とても恵まれていたと思います。

でも、その間に何度死にたいと思ったかしれないくらいの

地獄の苦しみも同時に味わっていました。

ちょうど、女優の竹内結子さんが、

最初の結婚の時に授かった息子さんと

再婚したご主人との間に生まれた8ヶ月の赤ちゃんを残して

旅立たれたニュースがありましたが、

正直他人事ではありませんでした。

でも、あんなに幸せそうだったのになぜ?って

世間の方々は不思議がっていましたよね。

今日は死にたいくらいの悩み苦しみの中にいる人に向けて、

私がどうやってそれと向き合っているのかを書いてみようと思います。

1.世の中はプラスとマイナスはバランスがとれている

例えば、

すごくたくさんお金を稼ぐことができたとしても、

その前に時間的・体力的・精神的な負担があったり、

その後に大金を失う不安や管理する煩わしさがあったり、

お金目当てにされて傷ついたり、騙し取られたり、

時間差でプラスとマイナスがある場合もあります。

また、ビジネスで成功しても、

家庭や人間関係がうまくいかなかったり、

ジャンルによってプラスとマイナスがある場合もあります。

この世の中の全ての物事は、

プラスとマイナスは同じだけあります。

コインの表側だけくださいという訳にはいきません。

必ず裏側もついてくる。

だから、幸せでうまくいっているように見える人も、

プラスと同じだけのマイナスはあるから、

なんで自分だけと苦しいのかと思うのは無駄。

みんな平等です。

そして逆に言うと、マイナスばかりは続かないから、

自分が気付くかどうかは別にして、

必ず同じだけのプラスを受け取っているか、

今後受け取るから安心していられます。

また、マイナスばかりに目がいっているとしたら、

その悩みのもとである出来事や人から、

どんなプラスがあるかを考えます。

そうすることで、

何とか生きていけます。

2.生きている限り苦しみからは逃れられない

では、プラスでマイナスが打ち消せるかと言うと、

打ち消せません。

例えば、大金を手に入れたのだから、

家族を失っても構わないと思えません。

散々おいしものを食べたのだから、

病気になっても構わないと思えません。

では、

プラスもいらないからマイナスもいらない

ということができるか、というと、

人間は人生で何もしないではいられません。

暇で、考える時間があると、

過去の罪悪感や未来への恐れでいっぱいになるから、

一生懸命知識を増やして、努力をして、

今より良くなることにのめり込んで=マイナスで投資をして、

その不安をごまかすか、

娯楽や暇つぶしと言われること=プラスを消費をして、

その不安をごまかすか、

するしかないのです。

そういった訳で、

人間は生きている限りマイナスを生み出さずにはいられないし、

それによる苦しみから逃れることはできません。

3.ではどうすればいいのか

では、どんなに苦しくてもただあきらめて過ごすしかないんですね、

って答えはイエスなのですが、

ただ、真理を知った上であきらめるという選択があります。

4.私たちにできることは何もないと知る

端的にいうと、「自由意志はない」と知ることです。

どんな親に生まれるかは選べない

つまり、どのような環境や身体で生まれてくるかは選べない。

つまり、パソコンで言うと、

PCのハードウェアもそこにプログラミングされている内容(=身体)も決まっているし、

その後外部から入力される内容(=環境)も全て決まってくるのだから、

あるインプットに対してどのようにプログラムを書き換え、

そしてアウトプットしていくのかは決まっている。

思考も感情も自ら考えているように見えて、

単なるアウトプットだから、

全てが自動的です。

熱いものを触った時に即座に手を引っ込めるといった反射行動や

内臓を動かすといった無意識の行動と同じ。

だから、私たちは何も選べないのです。

その時色々考えた結果、それがベストだと思って行動する。

その時のベスト、どう考えてもそれがベストなのです。

だから、過去を悔やむ必要はないし、

未来を心配する必要もない。

ある意味、それしか選べない自分は何の責任もないから。

映画の中の台本通り演じている俳優さんが、

映画のシナリオに何の責任もないのと同じです。

この真理が分かると、

何とも気楽にあきらめて困難を受け入れることができます。

5.何とかするしかないというあきらめと覚悟を持つ

この現実の世界では、

問題は、根本的に乗り越えない限り

何度でも形を変えてやってきます。

だから、何もすることはないというさっきのことと矛盾するようですが、

なぜその問題が自分に起きているのかということを、

考えて考えてそれに対処するしかありません。

必ず自分の心の中に原因があります。

なぜなら、問題はそれが問題だと思わない限り、

問題にならないからです。

そして、自由意志がないからこそ、

死ぬことだって許される時しか許されません。

苦しくて辛くて、死んでしまいたいと思っても、

いざ死のうと思うと、怖くて自殺できない。

残された人のことを思うと、責任感から自殺できない。

どう考えたって、死んだ方が楽なのに、

それすらほとんどの場合はできないのです。

生かされている場所で生きるしかないし、

逆に今生かされている場所で生きることだけが、

自分のやるべきことなんだと、

あきらめと覚悟を持つということです。

6.苦しみは真理を求めるために起きる

では、何のためにこんな苦しみがやってくるのでしょうか。

私は、本当の幸せを知るという真理への探求に向かうために、

苦しみは必要なことなのだと思います。

何かを手に入れれば幸せになれるという希望がまだあるうちは、

その努力をすればいいでしょう。

でも、手に入れても手に入れても

絶対の幸せにはたどり着かないと絶望することによって、

または、どんなに努力しても望むものは手に入れられないから

絶対の幸せにはたどり着かないと絶望することによって、

初めて本当の幸せってなんだろうという

真理を探求するスタートラインに立てるのです。

7.全ては幻想であると知る

そして、この現実世界は全て幻想で、

実体のないものだという真理を知ることで、

苦しみから救われるというのが、

最終的なゴールです。

映画だと分かっていれば、

それに感情移入しすぎて一喜一憂することもないでしょう。

夢だと分かっていれば、

深刻に考えることもないでしょう。

正直、私は知識としては分かりますが、

実感としては、まだまだこの世界に現実感があります。

でも、真理を知ることだけも

どれだけ生きやすいかしれません。

少なくとも、

ここにはないどこかに、

今ではない未来に、

手に入れたら幸せになるというものを求めることに

没頭するということはありません。

今目の前のことに集中できます。


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