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人生は苦しい

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YouTubeにアップするにあたって、
少し体系的にまとめています。

このnoteは、文字起こししたものです。

こんにちは、
世界の仕組みを知って楽に生きる
メッセージをお伝えしています、まいこです。

今日は、
人生は苦しい
というお話しをしたいと思います。

1.人生は素晴らしいもの?!

前回の
4.現実はコントロールできない
という話に引き続き、
皆さんが聞きたくない話だと思いますが、
まずはこの話をする目的を
お伝えしていきますね。

私がそうだったんですが、
みんなね、
どこかに完璧な人生があると
思っていません?
十分なお金や時間があって、
仕事や趣味に生きがいを感じて、
愛する人に囲まれて、
健康で長生きする。
そんな人生が。

で、どこぞの誰かは、
それを叶えていると思っている。
そして、
自分もそんな素晴らしい人生の
100%は叶わなかったとしても、
とっておきの方法を知ることができれば、
そして必死で努力すれば、
30%くらいは、50%くらいは、
叶うんじゃないか、
と期待しています。
小さい頃から親も学校も世間も
そういった希望を持たせてきましたからね。

でも、
そんな風に、
人生は素晴らしいものであるはずだ、
という前提でいるから、
災害や戦争や病気や
お金や人間関係のトラブルなど、
何か自分の不都合なことが起きた時に、
これは問題だ!
こんな苦しみや不快はあってはならない!
何とかしなくちゃ!
と思うのではないでしょうか。

2.人生は苦しいと理解する目的

それが、もし、
人生は苦しいのが当たり前
だと知っていたら、どうですか?
ま、これが人生だよね、
全てうまくいってるように見える人も、
それは一面だけ、
もしくは一時だけのもの。
みーんな人生は苦しいんだ、
って少し楽になりませんか?
少なくとも、
こんなはずじゃない!
何で私だけが?!
と思ってもがき苦しむ
無駄な労力を省エネできると思うのです。

それが、この話をする
一つ目の目的です。

そして、
人生はそもそも苦しいものだと、
本当に理解できると、
人生から何かを得ようとすることが、
なくなってきます。
自然と、
期待や欲望というものが、
なくなってきます。
それはイコール、
文字通り無我夢中になって、
この人生という私が見ている夢に
入り込んでいる状態から、
少し抜け出すことになります。

それが、この話をする
二つ目の目的です。

では、本題に入っていきます。

3.”私”の人生が苦しい理由

人生というのは、
個別の"私"が体験する物語です。
それは"私"の視点から体験されます。

そこで、
”私”の視点はどうなっているか、
というと、
私は、
自由意思を持ち、
個別の存在として
生きている、
と思っています。
そして、
生まれては死ぬ、
個別の存在だと思っています。
だから、
どうにかして、
その自分を守らないといけないと
思っています。

今の現代日本の
一般的な価値基準でいうと、
自分を守るためには、
仲間が必要ですから、
他人に嫌われないように、
決めたルールを守ろうとするし、
人に迷惑をかけないようにします。

他人に必要とされる人間になるために、
勉強するか、スポーツをするか、
何かの技術を身につけるようにします。

自分が正しい人間であると示すために、
他人を批判したり、
あらゆる知識や情報を得ようとします。

自分が価値のある人間だと示すために、
多くのお金を稼いだり、
多くの人気を得ようとします。

そのような方法で
存在価値を示すことができなければ、
誰かを傷つけ、
また自分を傷つけることで、
自分の存在の正しさを証明しようとします。

これらは、
時代や地域や宗教などによって、
内容は全く変わるのですが、
小さい頃から、
自分を守り、生きていくための、
「こうありたい」
「こうあるべき」
「こうあらねば」
がどんどん刷り込まれます。

そうすると全く同時に、その反対の
「これは嫌だ」
「これは問題だ」
「これは間違ってる」
が生まれます。
それはコインの裏表であり、
どちらかを設定した瞬間に、
反対側は自動的に設定されます。

だから、
”私”の人生は、
安心や喜びと共に、
恐怖と苦しみが
必ずセットになります。

これが”私”の人生が苦しい理由です。

このことを、
もう少し具体的な話で説明していきますね。

例えば先ほどの、完璧な人生。
十分なお金や時間があって、
仕事や趣味に生きがいを感じて、
愛する人に囲まれて、
健康で長生きする。

それらは、
人生の一時的な時期に、
または人生のある一面(仕事や家族など)に、
スポットを当てているから、
そう見えるだけです。

仕事で大成功している方が、
妻や子どもの健康状態が悪かったり、
家族仲が悪かったり、
晩年は破産したりする話は、
いくらでも聞くことがあります。
余談ですが、逆に、
お金や家族を持っていない人には、
持っていないことによる
気楽さや軽やかさが
あるものです。

そもそも望んだものが
全て手に入るわけではないことは、
皆さんよくご存知ですよね。

そしてもし、100歩譲って
望んだものを全て手に入れることが
できたとしても、
この世界は常に変化し続けていますから、
その状態がずっと続くということはあり得ません。

例えば、
災害、老い、病気、死からは、
誰も逃げられる人はいません。
それは、自分だけでなく、
大切な人にも訪れます。
手に入れる喜びば、
喪失感という苦しみとセットです。

例え、まだ失っていなかったとしても、
それを失うかもしれないという
恐怖とセットです。

さらに、
人間は手に入れても手に入れても、
そこで一瞬満足することはあっても、
ずっと満足することはできません。
達成感は一時的な喜びで、
それは薄れてきます。
また、あの達成感を味わいたい、
とさらなる達成感を手に入れようとします。
でも、
ここまで行けば満足
というゴールはありません。
なぜなら、
自分が個別に生きていると思っている
”私”からすると、
あらゆるものを手に入れたとしても、
いつか消えてなくなる運命自体は、
何も変わっていないわけですから、
完全に安心することできないからです。

いやいや、
自分は今抱えている問題さえ解決したら、
もう何も贅沢言わない、
私が願っているのはただ1つだけだ、
と思っている方もいるかもしれません。
果たして本当にそうですか?
今抱えている問題が解決したら、
もう求めることは本当になくなりますか?
よーく考えてみてください。

病気の時、
元気になりさえすれば
それでいいと思っていたのに、
元気になったらどうでしょう?
子どもが不登校になった時に、
毎日学校にさえ行ってくれれば
それでいいと思っていたのに、
ちゃんと学校に行くようになればどうでしょう?
行きたい会社の面接を受けた時は、
ここに就職さえできれば
それでいいと思っていたのに、
働きだしたらどうでしょう?
本当に求めるものは限りないです。

さらに悲しいことに、
例え人生の大部分に満足していても、
1つ大きな苦しみがあると、
それが全てかき消されてしまうくらいに、
感じられます。
欲しいものは全て手に入れたけど、
最後は自分が病気で動けない。
でも、他のものあるからまあいいや、
とはなりませんよね。

そして、自分という感覚があれば、
自分の子ども、
自分の親、
自分の愛する人がいます。
自分の大事に思う人が苦しんでいることは、
時として、自身がそれを経験することよりも、
苦しいことだったりします。
自分の人生はもし、仮に
努力でコントロールできている
感覚を得られたとしても、
他の人の人生まではどうにもできません。
だから、
他人が思い通りにならない苦しみは
避けて通れません。

これらが、そもそも
人生は苦しいものだ、
という根拠です。

根本的に、
"私"の人生を生きている限り、
絶対に永遠の幸せにはなれません。
自分という存在が
個別に生きているという感覚がある限り、
絶対に苦しみからは逃れられません。

4.人生が苦しいと知って楽になる

それが本当に分かれば、
この現実という夢をどうにかしようと
することは無意味ではありませんか?

ただここでお伝えしておきたいのは、
人生は苦しいって
頭で分かるのと、
体で分かるのは違うってことです。
私たちは、
こうすれば
今抱えている問題が解決するんじゃないか、
こうすれば
もっと人生良くなるんじゃないかって
とことん期待して、
とことんその期待が裏切られて、
この現実で苦しんで苦しんで、
も〜ういい加減、こんな現実たくさんだ、
つまり、本当の私からすると、
も〜う、こんな夢はたくさんだ、
と思うことで、
夢から覚めるしかありません。

だから、今苦しい人は、
ある意味ラッキーです。
今日の話が納得できますから。
あ〜、
この人生、苦しい方が当たり前なのね、
そう納得して力を抜いて、
逆に楽になってもらえたらいいな
と思います。
人生は苦しいと知って楽になる。
すごいパラドックスですね。

そして、よく一般的に言われる、
全て完璧だ、と思う
全てうまくいっている、と思う
全てのものに感謝する、と、
現実がその通りに変化しますよ、
というもの。

これらは、
言っていることは正しいです。
個別の私、
つまり自我の視点ではなく、
本当の私、
つまり全て1つの存在の視点から見れば、
実際、全ては完璧ですから。
別にそう思うことは
悪いことではありません。

そう思うといいよ、
と言われて、無理なくできる方は、
すでに準備が整った方だと思います。
でもまだ、
自分の人生を生きている多くの方は、
できないと思います。

絶望のどん底にいて、
死にたいほどの苦しみの中にいて、
消えてしまいたいほどの悲しみの中にいて、
もう本当にどうすればいいか分からない不安の中にいて、
どうやって
心からそう思えるでしょうか。

例え一時的に、無理に、
完璧だ思うことができても、
実感が伴わなければ、
段々と考えは元に戻ってしまいます。

もちろん、意識して、
全ては完璧だと思って、
でもまた思えなくなって、
段々と行ったり来たりすることも
あっていいと思います。

でも、焦らなくても、
自我の心の仕組みを理解して、
自分の人生の体験を通して、
とことんこの人生が苦しいってことが分かれば、
自然とこの人生に執着しなくなります。

そうやって私の人生を
手放すことができて初めて、
本当の自分は、
この人生を生きている、
この私ではなかった、
と本当の自分を思い出すことが
できるのではないでしょうか。

その時に心から、
あぁ、世界は完璧だ、
物事は全てうまくいっていて、
必要なことが必要なタイミングで起きている、と
思えるようになるのだと思います。

さて、今回は人生は苦しいというお話をしました。
いかがでしたか?

これからもこのような、
世界の仕組みのお話の音声をあげて行くので、
よかったらチャンネル登録して聞いてみてくださいね!


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