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ホテルステイあるいはホカンス的な活動

2年連続、東京に閉じこもる夏を過ごしている。職場へ出社する以外は、住まいのある東京イーストサイドで生活をほぼ完結させている。
夏休みにしても、長い移動には若干の抵抗を感じるので、今夏も都内のホテルに泊まろうと休暇の2日前に思い立った。

昨年は、泳ぎたいという欲望をこじらせていたため、室内プールのあるコンラッド東京に泊まった。

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天井が高くプールサイドのリラックススペースが充実しているここは、開放感があって好きだ。プールサイドには人がいても、実際泳ぐ人は少ないというのもいいポイントで、無心に泳ぐことができる。

客室は浜離宮庭園を見下ろせるので、東京、いや江戸の水辺の美しさを見出した過去の人々の偉業へ想いをはせることもできるし、遠景に目をやると、コンクリートや鉄骨を駆使した近代のゼネコン力へ興味がうつろってゆく。

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今年も泳ぐかと、一瞬コンラッドが頭をよぎる。が、この1年で隅田川沿いを走り、さらに走れる距離を伸ばしてきたおまけとして新たなエリアを開拓した私は、気になるホテルを見つけていた。
せっかくのホテルステイなのに徒歩で行けるところか、とも思ったが、別にコンラッドだって地下鉄で20分だ。走っても1時間半。

ということで、今年のホカンスは区で言うと、住んでいる台東区の隣の(台東区に住む前に長らく住んでいた)墨田区の隣、江東区に決まった。隅田川を河口へ向けて歩いていくとたどり着く。

清洲橋のたもとに建つビルで、隅田川テラスから1つ上の2階にはテラスのあるレストランとブリュワリー(残念ながら緊急事態宣言中はアルコール機能としてはお休み)、上がホテルという形態。

ここ数年の清澄白河っぽさが満ち満ちている感じ、と、一応イーストサイド歴も12年を越えたのでえらそうに言ってみるが、このエリアは某お菓子屋の工場(直営店は破格なのでいつも開店前から並んでる)があったり、老舗中堅問わず「えっあの会社の本社ここなんや」という発見もあり、水路と建物と企業、という点では故郷大阪の水路エリアを彷彿とさせるので好きなのだ。

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エントランスも洒落乙だったが、ルームナンバーも力入ってる(壁のちょっと補修したみたいなのが撮れてしまった、宿の方、すみません)。夜は暗がりで発光してまた別の美しさがあった。
Lyuro=流路=水辺らしさを、色や素材、絵柄、書籍など、直喩から暗喩までさまざまな要素と技巧を駆使していろんなところに配置していたのが、水辺好きとしてはたまらんですな。

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このバスルームが最高だった、朝も夜も。
GROHEのシャワーだからってこともないけれど、シャワーを浴びるために夜も朝も歩いて汗をかいた。
なかなか自邸で水辺を眺められるオープンな浴室というのは実現できないので、今後の参考として「バスルームからの景色」をホテルのチェックポイントに加えた次第だ。

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一応今回のステイは積ん読消化をテーマにしたので、窓際で川面と夕焼けを眺めながらもよかったし、ベッドの隣にあるデイベッドでぐーたら横になって読みふけりつつ、ふと気づいた時に川向かいのマンションの灯りが増えていることで時間の経過を知るのもよかった。
清洲橋の向こうは浜町エリアで、成城石井やピーコック、ドラッグストアがまとまっている。品揃え重視な買い出しの場合は、清澄白河駅周辺まで行くより川を渡る方が便利だと思う。(ちなみに写真のシュナンブランは、南アフリカのヌーボーらしく、成城石井で冷やして売ってくれていたので即買いだった)

コンラッド東京
https://conrad-tokyo.hiltonjapan.co.jp

Lyuro 東京清澄
https://www.thesharehotels.com/lyuro/

Buen viaje !!!

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