ゲームと右手と左手

手が馴染まない。

これまでコントローラーでずっとTVゲームやってきた僕にとって、PCでのゲームは一味も二味も異なる体験であった。まず右腕の痛み。椅子とデスクの高さがあっていないのかもしれない。マウスを持つ右腕が痛い。あたかも昨日に卒業論文を一気に書いたかのような筋肉痛だ。いや、痛いというのは大げさだ。筋肉が張っている、というふうなのが正しいかもしれない。遊びにばかりかまけてサラリーマンとしての本業に打ち込めていないと感じるのは、仕事がデスクワークなのにこの痛みが初体験だからだろう。はて、ゲームでは仕事には全く活きない繊細な操作が求められるからだろうか。どちらでも良い。

一方、僕の左手はこれまでスティック操作しかしてこなかったのに突然ボタンが15個くらいついてきた。自慢じゃないがタイピングは早いほうという自負がある。地元は田舎だったが中学時点では一番だった。担任の先生より早かった。僕に負けたクラスメイト4人の目つきは今でも脳裏に焼き付いている。今思えば多分彼らは何とも思っていなかった。ダントツの田舎だったのだ。人もいなければPCも無かった可能性がある。話を戻そう。とにかく、Rを押そうとして4を押すなんてことはなかった。だがどうだ。タイピングから「ゲームに種目が変わっただけで僕の人差し指は4を押す。なんなら5も押す。

二週間ほど前にゲーミングPCを購入し設置した僕にとっては初体験の連続だ。今気づいたこととして、こうしてブログを書いているモニターが揺れている。モニターアームは調べた中で頑丈なものを選んだ。揺れないと評判のものを選んだ。いくつも買って試せるほど豊かじゃないが画面が揺れているかどうかは判断ができるくらい目は肥えている。当然だ、20年近くかけてありとあらゆるゲームを遊んだ”Gamer”なのだから。もう一度揺れを確認したい。ふと興味本位で思い切り揺らしたくなった。

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力強く打っても揺れていない。気のせいであった。揺れていたのはモニター以外の世界すべてだったという可能性もある。気にせず続ける。

そんな中でも嬉しいのは、かような目まぐるしい環境の変化にも体が順応しようとしてくれていることだ。あと1か月も経てばゲームの戦闘中に訳のわからないアイテムの画面が出てきたり、テレポートを連打しなくなるだろう。先ほど、ゲーム友達に連絡をして僕がキーボード操作に慣れるよう、おすすめのゲームを一緒にやる約束をした。彼はゲーミングPCを早くに導入した、いわばゲーム先輩なのだ。結局、何事に最後は友人なのだと気付くことができた。

ゲームが好き。世間体は良くないかもしれない。でもそんな自分も好きだ。今日もしっかり自分を認めてあげてから寝る。ありがとう。

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