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ロイ_HIV_服薬指導と感染予防


【はじめに】

このブログでは、看護学生の効率的な学習を支援するため

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【今回の情報】

介入日:2024年5月27日

S情報(本人・家族の言動):
「HIV感染症と診断されて、人生が終わったと思った。でも、治療を受けて生きていけると医師から聞いて希望が持てるようになった。」とA氏は述べている。
「主人を支えていきたいです。うまく病気と付き合っていけるよう、私も協力します。」と妻は話している。

O情報:

  • 氏名:A氏、男性、45歳、身長175cm、体重70kg。

  • 家族構成:妻と2人暮らし。子供はいない。

  • 職業:会社員(営業職)。几帳面で責任感が強い性格。

  • 既往歴:10年前に胃潰瘍。3年前に交通事故で右足を骨折。

  • 嗜好:機会飲酒。喫煙は1日10本程度。趣味はジョギング。

  • 食事と水分:入院前は1日3食、バランスの取れた食事を摂取。水分は1日1.5L程度。現在は病院食を全量摂取し、必要な水分量も確保できている。嚥下力に問題はない。

  • 認知機能:清明で認知機能に問題はない。

  • 睡眠:入院前は6時間程度。仕事の悩みから入眠障害があった。現在は睡眠薬を使用し7時間の睡眠が確保できている。

  • 服薬:HIV治療薬を看護師管理で内服中。その他の薬は自己管理可能。

  • コミュニケーション:会話は問題なくできる。言語的・非言語的コミュニケーションに支障はない。

  • 排泄:尿意・便意ともにあり、トイレでの排泄が可能。尿量は1日1500mL程度で黄色透明。便は1日1回ある。

  • ADL:杖歩行で病棟内をゆっくり歩行可能。ベッド・車いすへの移乗は自立。入浴と更衣は見守りが必要。

  • アレルギー:特定のアレルギーはない。

  • 信仰:特定の宗教の信仰はない。

  • 入院経緯:1ヶ月前からの発熱と体重減少を主訴に受診。HIVスクリーニング検査が陽性となりHIV感染症と診断。精査加療目的で入院となった。

  • 治療経過:抗HIV薬の多剤併用療法が開始された。日和見感染予防のため ST合剤とアジスロマイシンも開始。治療開始3週目で発熱は改善し、体重も増加傾向となっている。

  • バイタルサイン

    • 入院時:体温38.5℃、脈拍110回/分、呼吸数22回/分、血圧100/70mmHg、SPO2 95%

    • 入院中:体温37.2℃、脈拍90回/分、呼吸数18回/分、血圧110/70mmHg、SPO2 97%

    • 現在:体温36.8℃、脈拍80回/分、呼吸数16回/分、血圧120/80mmHg、SPO2 98%

  • 内服薬

    • バクタ配合錠:1錠を1日1回朝食後

    • プレドニン錠5mg:2錠を1日1回朝食後

    • レトロビル錠300mg:1錠を1日2回朝夕食後

    • エピビル錠300mg:1錠を1日1回就寝前

  • 採血データ

    • 総蛋白 6.8g/dL

    • アルブミン 3.2g/dL

    • BUN 12mg/dL

    • GFR 80mL/min

    • K 4.2mEq/L

    • Na 138mEq/L

    • Hb 10.5g/dL

    • WBC 4500/μL

    • 乳酸脱水素酵素(LDH) 320IU/L

    • クレアチニン 0.8mg/dL

    • AST 42IU/L

    • ALT 50IU/L

    • γ-GTP 80IU/L

    • CRP 1.2mg/dL

    • グルコース 102mg/dL

    • HbA1c 5.8%

    • 総コレステロール 180mg/dL

入院経緯:
A氏は1ヶ月前から37℃台の発熱と食欲不振による体重減少が続いていた。症状が改善しないため、近医を受診した。感染症を疑われ、各種検査が実施された。HIVスクリーニング検査が陽性となり、精査加療目的でB総合病院に紹介入院となった。入院時の身体所見では、全身性リンパ節腫脹と口腔内カンジダ症が認められた。

治療経過:
入院後、HIV感染症に対する治療が開始された。Western Blot法でHIV感染症の確定診断がなされ、CD4陽性リンパ球数は150/μLと著明な低下が認められた。日和見感染予防のためST合剤とアジスロマイシンの内服が開始され、ニューモシスチス肺炎と非定型抗酸菌症の予防が図られた。
抗HIV療法としては、バクタ配合錠、レトロビル錠、エピビル錠の多剤併用療法(ART)が選択された。治療開始1週間は副作用モニタリングのため入院管理とし、服薬アドヒアランスの確認と服薬指導が行われた。
ARTと日和見感染予防開始後、発熱は徐々に改善傾向となった。2週目からは解熱が得られ、それに伴いリンパ節腫脹も縮小し、食欲も回復してきた。体重は入院時から3kg増加し、全身状態は改善が認められた。
口腔内カンジダ症に対しては、外用抗真菌薬の使用で症状は改善した。
入院3週目の採血では、CD4陽性リンパ球数の上昇とHIVウイルス量の減少が確認された。自他覚症状も改善し、入院4週目で自宅退院の方向となった。
退院後も定期的な外来通院で、抗HIV療法と日和見感染予防を継続し、CD4陽性リンパ球数とHIVウイルス量のモニタリングを行っていく方針となった。
退院から2週間が経過した現在(介入日の5月27日)、自宅療養を継続中である。発熱などの症状の再燃はなく、体調は安定している。服薬アドヒアランスは良好で、服薬の自己管理も問題なくできている。


【アセスメント】

生理的様式

1.酸素化

【呼吸器系指標】呼吸数 / 呼吸のリズム・深さ / 呼吸音 / SpO₂ / PaO₂・PaCO₂ / 呼吸困難 / 胸部レントゲン写真 / 喫煙 / 咳嗽・喀痰酸素化

【循環器系指標】脈拍数 / 脈拍のリズム・緊張度・強さ / 脈拍の欠損 / 心拍数・心音 / 心電図 / 血圧 / 血圧の左右差 / 粘膜の色や皮膚色・爪床色

酸素化・呼吸器系指標:
呼吸数は16回/分であり、正常範囲内である。呼吸のリズムは規則的で、深さも正常である。聴診上、呼吸音に異常は認められない。SpO₂は98%であり、酸素化は良好に保たれている。PaO₂とPaCO₂については情報収集が必要である。現在、呼吸困難の訴えはない。胸部レントゲン写真については情報収集が必要だが、HIV感染症に伴う日和見感染の所見がないか確認が必要である。喫煙については、1日10本程度の喫煙歴がある。咳嗽と喀痰に関する情報は不足しているため、追加の情報収集が必要である。

シスターカリスタロイの看護理論に基づくと、呼吸数やSpO₂は正常範囲内であり、適応行動と判断できる。一方で、喫煙習慣は非効果的行動であり、禁煙に向けた働きかけが必要と考える。

循環器系指標:
脈拍数は80回/分で正常範囲内である。脈拍のリズムは整であり、緊張度と強さも正常である。脈拍の欠損は認められない。心拍数と心音については情報収集が必要である。心電図については情報収集が必要だが、HIV感染症や抗HIV薬の影響がないか確認が必要である。血圧は120/80mmHgであり、正常範囲内である。血圧の左右差については情報収集が必要である。粘膜の色や皮膚色・爪床色については情報収集が必要だが、貧血の有無を評価する必要がある。

シスターカリスタロイの看護理論に基づくと、脈拍数や血圧は正常範囲内であり、適応行動と判断できる。心電図や心音、血圧の左右差、皮膚色などの情報が不足しているため、これらの情報収集とアセスメントが必要である。

以上、A氏の酸素化・呼吸器系と循環器系に関する情報を看護理論に基づいて詳しくアセスメントした。適応行動と非効果的行動を判断し、必要な看護介入の方向性を示した。不足している情報については追加の情報収集が必要である。

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