maho aikawa

Social Psychologist | 批判的視点で社会心理学の「集団」と「集団」…

maho aikawa

Social Psychologist | 批判的視点で社会心理学の「集団」と「集団」の関係について考えています | 今までアメリカで学業するために英語で書くことに専念してきましたが、このnoteは日本語で書く練習に使います。 Twitter: @mahoaikawa

最近の記事

心理学者として、「ヤマトンチュ」として、沖縄米軍基地問題に向き合う

学部生の頃、初めて「構造的差別」としての沖縄の米軍基地問題について学んだとき、それまで問題の歴史的背景や植民地として支配された影響が今も続いていることについて、自分自身ほとんど知らなかったことに大きなショックを受けました。こうしたことはなぜ周知されないのか――。これを機に、自身が受けてきた教育やメディアの在り方を振り返るとともに、権力者にとって不都合な事実が知らされないことの意味について考えるようになりました。 一方、大学院では心理学を専攻し、現在アメリカの大学院の博士課程

    • 過去に書いたもの③

      最後に、今年(2020年)の「平和を考える」の寄稿。今年はアメリカにおける環境問題というお題をいただいていたので、そのテーマで、アメリカの大統領選と絡めて書きました。 ーーーーーーーーーーーーー   「気候変動否定者」と言われるトランプ大統領。大統領就任とともにパリ協定から脱退し、就任前には「気候変動はデマだ」とまで発言していた人物です。日本では「そんな人が大統領に選ばれるなんて…」と思う人も多く、他人事になりがちです。しかし、この問題はトランプ氏個人やアメリカ人の環境問題

      • 過去に書いたもの②

        「平和を考える」季刊に寄稿したものの続編です。以下は2019年(去年)書いたもので、ニュージーランドにおけるテロ事件と沖縄の基地問題について書きました。 ーーーーーーーーーーーーーーーー   今月、ニュージーランド・クライストチャーチにおいてモスクが襲われるテロ事件が起きました。加害者(白人至上主義者のオーストラリア人)がトランプ氏に影響を受けたことを明言していることから、アメリカにとってもこの事件は他人事ではありません。この事件を受けて、NZのアーデン首相は加害者を強く非

        • 過去に書いたもの①

          実はクリスチャンなのですが、日本で所属する教会に「平和を考える会」というものがあり、その季刊に寄稿することが、これまでアメリカにいながら日本語で書く唯一の機会であったと思います。平和について、好きなように書いて良いと言われており、非常にフラットな季刊です。まずは、この季刊に寄稿した際の文章を記念としてここに残しておこうと思います。以下は、2018年に書いたもので、今話題のBLM運動についても触れました。その時はアメリカでもBLMはメジャーとは言い切れず、今では日本においても話

        心理学者として、「ヤマトンチュ」として、沖縄米軍基地問題に向き合う

          日本語で書くこと

          はじめまして。アメリカの大学院(博士課程)で社会・政治心理学を専門としています。今まで目の前のアメリカの環境である程度成果を残すため、英語での論文の執筆等に励んでいましたが、日本語でも自分が考えていることを書いて表現したいと思い、noteを始めました。 大学卒業後、すぐアメリカの大学院に進学したのですが、学部時代は国際関係学科におり、大学院から心理学を本格的にやっているので、私の専門の知識はほとんど英語で構成されているといって良いと思います。果たしてそれは自分が望んでいるこ

          日本語で書くこと