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響け!光る成瀬へ

京都府宇治市と滋賀県大津市は、府県境を挟んで隣接しております。
一般的に、宇治はお茶や平等院鳳凰堂等、大津は琵琶湖畔の県都、と言ったイメージでしょうか。
近年は年に3回程、関西(と言うか宇治)にお邪魔させて戴いていますが、実は大津にもご縁があったりしています。

宇治市

今年は、大河ドラマや新作アニメで大層盛り上がっておりますが、実は其れ等以前からのご縁がありました。

東宇治

2013年春

初めて訪れたのは、ほんの10年程前でありました。
中学校の修学旅行でも、洛中迄で伏見にすら行かなかったですね。
但し、宇治と言っても木幡(こわた・こはた)が第一歩で、所謂古都(正確には洛外であり都であった事は無いですが)のイメージとは少し違うものでした。
歴史クラスタであれば、宇治陵のある場所でもありますから、馴染みがあったのかも知れません。
今でこそ、私の歴代No.1アニメの聖地として名高い宇治ですが(木幡は違います)、実はそのアニメーション制作会社である京都アニメーションの本拠地であったりするので、そのアニメオンエアの数年前には、初めて訪れていたのです。

京アニショップ 実地店舗

現在は、残念ながら閉店してしまった、京アニショップの実地店舗が目的で、足を運んだのでした。
当時は通販と並行して、こうした対面販売の店舗が開かれていたのですが、多分にファンサービスに近いものもあったのかなと思われます。

移転後の京アニショップ(2019年春)

そうしたところで、宇治の中で木幡は必ず立ち寄る場所ですし、それはショップ閉店後の今となっても変わりません。

The 宇治

宇治橋西詰(宇治川左岸)

2回目の訪問では、宇治のイメージの中心である、平等院周辺にも足を踏み入れていました。
実際のところ、平等院に行ったのですが、鳳凰堂が改修工事中で仮囲いがしてある状態だと入口で説明を受け、少し悩みましたが、生憎の天気でもあったので、拝観を断念していました。
この時点では、まだ宇治に通い詰めるとは露知らず、きっとご縁があるだろうと信じての事でした。

2020年夏

尤も、通い詰める様になっても、暫くの間を明けてからの、念願の拝観実現でありました。
やはり外国人観光客が多いですから、二の足を踏んでいたのですが、世界的なアレの時期でもあり、実現したところはありました。

取り敢えず、宇治の初訪問後1年半程、木幡にお邪魔する以外は、進展はありませんでした。

お散歩ルーティン

2015年春 宇治神社
宇治神社 手水舎
お京阪(京阪電車)宇治線 宇治駅

ご当地アニメ第1話の放送直後に、宇治神社に参拝して、いよいよ本格的に宇治に傾倒して行く事になりました。
最初は、印象が強かった1箇所だけでしたが、個人的に所謂聖地巡礼を積極的にはしませんでしたから、その後の顛末を思うとそれだけの特別な作品でありました。

2024年春 お京阪 六地蔵駅
お京阪 木幡駅
お京阪 宇治駅
宇治神社
朝霧橋と大吉山(仏徳山)
宇治市観光センター
久美子ベンチ (後方奥が平等院)
宇治橋西詰(左岸) 紫式部像
JR奈良線宇治駅前 茶壺ポスト

時は流れて、気が付けばお散歩コースの様なものが、出来上がっておりました。
お京阪の六地蔵駅から、木幡駅を経て宇治駅から朝霧橋で宇治川を渡り、宇治橋西詰からJR宇治駅へ至るのが、尤もベーシックなコースとなります。
それにオプションとして、黄檗おうばく駅だったり宇治上神社や大吉山展望台等が、加わったりする事もあります。
最早、観光では無く聖地巡礼でも無く、普通にお散歩している感覚になっているところが、何とも心地好かったりしています。
平等院も同じエリアなのですが、やはり内外の大人気スポットでありますから、今のところは一度きりのままで、中々お参りは出来ていませんね。

これから

許波多こはた神社

気軽にお邪魔出来る距離ではありませんが、これからも出来る限りお出掛け出来たらいいですよね。
今のところ、偏った極一部の訪問に留まっていますし、まだまだ聖地も残って居ますけれど、其処に関わらず宇治の隅々迄歩いてみたいと思っています。

奈良線 新田しんでん

実際、今年になってから、新たなエリアを歩き始めています。

大津市

京都府に隣接していて、滋賀県都ではありますが、恒例の旅に出る様になってから、ご縁が出来たのは確かです。

大津線(石坂線・京津けいしん線)

2013春 近江神宮

恒例旅初回で、お京阪の石坂線(石山坂本線)に乗って、近江神宮にお参りをしました。
やはり、アニメ関連でした。
実は、滋賀県で言えば少し前に旧豊郷小学校やBKC(立命館大学びわこ・くさつキャンパス)で訪れていましたし、この時も多賀大社・旧豊郷小学校からの、初めての大津市でありました。
但し、春の爆弾低気圧の影響で、夜にはJRの計画運休が発表されていて、結構駆け足となってはいました。

京津線 併用軌道区間

これ以降は、数多のラッピング列車がお馴染みで全線大津市内の石坂線や、併用軌道や40‰の急勾配のある京津線で、大津市とのご縁が出来たのでした。
つい最近迄、全く意識をしていなかったのですが、実は関西の中では宇治に次いで訪れていたのでした。
まぁ、概ね石坂線に乗ってただけ、と言う話はありますね。

古都

大津京駅

大津は、5年程の短い期間でしたが都が置かれ、古都保存法にも指定されている古都であります。
近江神宮に祀られる、天智天皇の都でした。
天智天皇は、中大兄皇子なかのおおえのおうじだったのですね。
近江大津宮は、今の近江神宮前駅付近に、国の史跡として遺跡が残っています。(ほぼ場所の特定のみですが)
そうした事から、少し違ったイメージを感じるところもあるかも知れませんが、比叡山延暦寺・日吉大社・園城寺おんじょう(三井寺)・石山寺等、歴史の舞台で名前が上がる様な、名刹や古廟が多いです。

膳所ぜぜ

膳所と言う地名も、天智天皇(近江大津宮)縁でありますね。

これから

浜大津駅(現びわ湖浜大津駅)
琵琶湖 大津港

これまでは、無意識に足を運んでいたところもありますが、ご当地を舞台とした本屋大賞作品との出会いで、少し意識が変わったかも知れません。
アニメ等のラッピング列車があれば、石坂線には乗りに行きたいですし、事情が許す限り行かない選択肢はありません。
また、前述の名刹や古廟へのお参りをさせて戴きたいと思っていますし、その中でも石山寺には先日初めてお参りさせて戴きました。
琵琶湖のクルーズ(観光船)も、楽しそうで良いかも知れませんね。

最後に

瀬田川

瀬田川は、琵琶湖から流れる唯一の河川で、東海道線から唯一琵琶湖がしっかりと見えるポイント(上り線で石山駅を出てすぐ)ですね。
瀬田川は、京都府に入って宇治川と名前を変えて、最終的に淀川となります。
例の、「琵琶湖の水止める」と言う鉄板ネタの、元ネタは瀬田川じゃないかと睨んでいます。
瀬田川を下って宇治に行ってみたい、等と言いたいところですが、天ヶ瀬ダムがあるので不可能な寝言です。
お京阪や紫式部さんだけでは無く、意外なところで繋がりを感じられるお隣さんでもありますし、こうして宇治と大津にシンパシーを感じて、足を運ぶのもご縁でありますから、変わらずにお出掛けしたいと思います。

(了)