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【FHL】私の子宮と卵巣と多嚢胞性卵巣症候群と

どうも。フィメールヘルスラボ マイです。

婦人科検診で、久々に自分の子宮と対面しまして。あいも変わらず綺麗な形をしていると感じております笑。また、検診の度に、私の卵巣にあります多嚢胞性卵巣症候群と共に生きていることを実感します。

今日は、赤裸々に。私の内部をご紹介するとともに、私が長くお付き合いをしている多嚢胞性卵巣症候群という症状についてもお話していこと思います。私のエコー写真をもとに話を進めていくので、これを見た方は、内臓までも私を知っていることになるわけで、深いお付き合いをお願いいたします笑


子宮とは

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男性なんかは、膣口から器具を入れたエコー写真など見る機会がなかろう…かの女性でさえ見る機会は少なく、またそのエコー写真の見方もチンプンカンプンだったりするのだ。

この写真には、子宮と子宮内膜、膀胱が映っている。子宮の真ん中にある白い線の所が子宮内膜で。要は生理の時分厚くなるのはコイツ。

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私は生理が終わったから、子宮内膜は薄くなっている。今は大体5mm以下。排卵期は10mmにもなり、生理になって剥がれ落ちていく組織だ。

子宮は、卵ぐらいの大きさの臓器。長さ7〜9cm、幅4cm、重さ40〜50g。それが妊娠すると、長さ36cm、幅24cm、重さは800〜1000gほどにもなる。そこに2000〜3000gにもなる赤ちゃんが宿っているのだ。

そんな変化をする、女性生殖器は、やはり神秘だと思うのです。生命とは、なぜこのように命を育むのだろうか。

卵子は、体の源
精神は、命の源

それは、陰陽ともいわれ、シヴァシャクティともいわれ、大地と空ともいわれ、例えられる。人間というものに、神秘的な美しさを見出す私ですが、皆さんはどうですか??


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多嚢胞性卵巣症候群という症状

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このエコーこそが、私が解剖学的に女性があるが故に、女性として悩まされる原因である。エコーをとる度に自覚する。だから婦人科検診は苦手なのだ…

多嚢胞性卵巣症候群(Polycystic ovary syndrome)
※略してPCOSやPCO

育きらず排卵まで至らなかった卵胞が、卵巣にたまる病気である。20〜30人に1人がなると言われており、私はもれなくその1人なわけです。

病院の先生に、それはそれは「綺麗なネックレス状ねぇ〜」なんて言われるぐらい。私の卵巣には、卵胞が沢山あるのです。ってことがエコーを見てもお分かりになるかと思います。(丸い黒い影部分)

そもそも排卵というのは、卵巣の中にある「主席卵胞」が十分な卵胞刺激ホルモン(FSH)シャワーをあびて育ち、満を期すと黄体刺激ホルモン(LH)が一気に分泌され(LHサージという)排卵される一連の仕組みだ。
※FSH,LHは、脳の下垂体から卵巣にむけて放出する性腺刺激ホルモン(ゴナドトロピン/ペプチドホルモン)

それが上手く回らず、排卵がされないということは、以下のようなことがおこるのだ。

①月経が不順である
②排卵がおきないため妊娠しにくい

20代はまだ妊娠しやすく、卵子の状態もいいため気づかないことが多い。30代で月経に異常があり妊娠を希望したときや、2人目を希望するときなどに発覚しやすい。


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多嚢胞性卵巣症候群の原因・改善方法


PCOは、原因はハッキリ分かっておらず、また解決方法もハッキリしたものはない。ただ、ホルモン値のバランスが悪いという事実だけは分かっている。黄体ホルモンの分泌が悪いと考えられるため、子宮内膜が厚くなり、放置すると子宮体がんの危険性がある。子宮内膜は本来排出されるべきものだから。それが体内に長い時間あるというのは、よろしくないのである。

じゃあどうするかというと、今あるのはピル治療だったり、生理を定期的に起こすなんらかの方法を取り入れること。妊娠を希望するなら、ホルモン治療などがある。私も不妊治療の時は、排卵誘発剤などを飲み、ちょっとした苦しい思いをした。

これといった根本的な解決策がない現状で、何となく思うのは・・・排卵に関連する性腺刺激ホルモンがペプチドホルモンということからの、栄養アプローチの必要性である。

ペプチドは、アミノ酸が2個以上結合したものを言う。そしてアミノ酸が沢山結合したものが、タンパク質なのだ。つまり、排卵がちゃんとされるためには、タンパク質が大切ってことなのでは?!と、今日も鳥ハムと大豆食品を食べながら安直にも思うのです。

人間として、体の構成要素であるタンパク質摂取は大切だし。女性として、排卵のため(実は貧血予防にもなる)、たんぱく質摂取は大事と言えるのであります。たんぱく質摂取を侮るなかれ!


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多嚢胞性卵巣症候群と共に生活をするということ


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上のエコーとは逆サイドの卵巣エコー。こちらももれなくPCO(多嚢胞性卵巣症候群)が見られる。つまり、私の両卵巣は排卵されてない卵胞だらけということ。

この症状がわかった約8年前、私は妊娠を希望していて。ただただ、自分の体を呪った。女性器にある病気と向き合うと、自分が「不完全な女性」と思えてしかたなかったからだ。

・子供ができないかもしれない自分
・子供が欲しいというパートナーの望みを叶えられないかもしれない自分
・孫を見たいという両親の望みを叶えられないかもしれない自分
・どんどんと妊娠していく友達に素直に「おめでとう」と言えない自分

色んな重圧やドロドロとした感情と付き合いながら、不妊治療を選びホルモン治療へと挑んだ。まぁ、その先はまた色々とね…それはそれで苦しかったのだけど。

過去、妊娠した自分がいたから「まさか自分が排卵しにくいなんて」と思ったものだ(その時は流産してしまったけど…)。そして、妊娠が当たり前じゃないと言うことをこの時に初めて知った。だから、私は生命が宿り育まれるプロセスには「神秘」があると、重ね重ね伝えているのだ。

ただね。そう言ったことを乗り越えて、PCOとどう付き合うかに目が向いてる今、当時の自分に伝えたい。

・なんで子供が欲しいの?
・パートナーとの間で大切にしたいものは?
・パートナーと子供について話し合った?
・両親を喜ばせるために子供が欲しいの?
・妬みの感情は無くさなきゃダメなもの?
・子供を産むことが女性の証明なの?
・排卵してなかったら女性じゃない?

結果、私はパートナーシップが1番大切で、子供は2番。結果子供ができれば産みたいが、それがすべてではなくなった。両親もいつしか「あなたが笑ってくれる人生であれば、何でもいい」と言葉を伝えてくれるようになった。

一昔前では、批判されるような意思なのかもしれない。でも時代はそれを受容するように、一人ひとりの生き方やあり方の多様性を大切にする方向へ動いているのだ。ここは、時代にのっかってしまっていいのではないかと思う。(ただ、時代に流されて自分の意思を見失わない必要があるけど…)

そして、私は自分で自分が完璧で素敵な女性であることを認めてあげた。病気だろうが何だろうが、誰に何を言われようが、自分がそう思っていれば、私はれっきとした正真正銘「完璧で素敵な女性」なのだから。

そう思うのに、ヨガとの出会いは大きかったし、ヨガの哲学は、私の思考を柔軟にしてくれた。その教えに今も感謝している。また、人との出会いも大きかった。一時でも、もしくは今でも、私を肯定してくれた人に感謝だ。私はその肯定がキッカケで、自分を認める一歩をふみだせたから。

そう言った意識の変化は、PCOを知る前より「生きる」と言うことをもっと自由に、そして楽にさせてくれた。だから、ある意味PCOには感謝もしているのだ。主体的に生きる方法を教えてくれてありがとうと。

健康に生きるとは?
体的に?それとも心的に?
物理的に?精神的に?

そのどちらも必要だから「身体」と言う言葉があるのではないだろうか?健康を考えるとは、私にとって「生き方」「あり方」そのものを考えるのと同義である。自分の身体をどう扱い、どこに運んでいくのかを考えるのだから。

▶︎身体(body/しんたい)
通常は人間の生理的・物理的部分をいう。しかし身体は、人間のもつ心的側面を担う部分としての「心」と相関的に、生理的・物理的側面を担うものと考えられた。 〜日本大百科全書より〜

同じく多嚢胞性卵巣症候群で悩む解剖学的女性に、生き方に悩む女性に、ひとつの経験談としてこの話が届けばいいと思う。


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