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洋服に救われることって、あるよね。

昨日の朝とは打って変わって、日中から今朝にかけて気分がものすごくどんよりしていた。
考えられる理由は二つ。

仕事の繁忙期だったから。
そして、全身黒の服を着ていたから。

繁忙期は致し方ない。
意外にも全身黒の服、というのが(振り返ってみると)良くなかった気がする。

会社で鏡をみる度に、「お葬式みたいだな…」と思う。毎日私は一粒パールのピアスをつけているのだけど、お葬式感が余計に強くなっていた。
保育園に娘を迎えに行った時も「ママ、まっくろ〜」と娘に言われた。

家に帰ってからも仕事の疲労も相まって、なんだかどんよりしてしまった。心にモヤがかかって、noteもぜんぜん書ける気がしない。昨日は早めに寝た。

今朝起きたらまだまだモヤモヤする。
ヨガやってもモヤモヤ。
朝食たべてもモヤモヤ。
今日はダメなやつかもしれない…と考えてしまう。


でも仕事には行かなければ。
ヘアセットを終えてクローゼットで服を選ぶ。
いつも通りハンガーにかかったグレーのセーターを手にとってから、「いや、待てよ」と戻した。

最近着ていなかった、白いブラウスを手に取った。
寒くなってからまったく袖を通してなかったのだけれど、春は気に入ってたくさん来ていた。
袖にふんわりボリュームがあり、でもタックインするとそれなりにフォーマルなシーンでも着られる、頼れるブラウス。

寒いかな…ちょっと心配しながら袖を通した。
パンツも履いて鏡をみる。

すると、とても顔色のいい私がそこにいた。
しばらく来ていなかったこともあり、新鮮な感じもした。
その瞬間、心の中にふわっと風が吹いたような、そんな感じがあった。
モヤが少しずつ晴れて行った。

なーんだ、こんな簡単なことだったのか。
単純な私に笑えてくる。
やっぱり、洋服に救われることってあるのだな、と思った。
昨日はお葬式みたいに見えた一粒パールもとてもきれいに見えた。

それでは、仕事行ってきます。
良い一日を。




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