【初めての男】劇団リズム①

22歳の冬。

よし、婚活するぞと思った私は
早速婚活パーティーをググッた。

小学生の頃からネットがあった
ゆとり世代の婚活はGoogleから。

「オープン会場」「個室会場」という
分け方がされていたのでオープンな
とこは怖いなーと思い個室会場。

某大手会社の個室パーティーに
参加申し込みをした。

どんな格好で行ったかは覚えてないけど
多分ワンピースで行った気がする。

会場はビルの一角で受付を済ませて
薄暗いパーティー会場の中を席まで
案内され…

「本日参加者様が多数いらっしゃるため
こちらでお願いします」

と言われたのは個室…ではなく個室が
ある外に置かれたテーブル席。

個室じゃなくほぼオープン。

授業中騒いで廊下に出された悪ガキの気分。

仕方なくそこに座ってプロフィールカードを
書き込んでいると目の前に男性が。

最初の獲物きた!!!とばかりに
精一杯の愛嬌を振り撒き挨拶。

「あ、こんにちは」

身長は私と同じくらいで格好は
カジュアルでお洒落な可愛い感じの
劇団ひとりとバカリズムを足して
お二方の才能とオーラを取ったような
男性が立ってた。

劇団リズム。

心の中でそう呼ぶことに決めた。

「この席寒くないですか?」

ほぼ廊下のような席は確かに寒かった。

「スタッフさんに伝えてきますね」と
言ってすぐに温度を上げるように
動いてくれる劇団リズム。

「え、めっちゃ良い人」

22歳の小娘はチョロかった。

劇団リズムと軽く雑談をしてるうちに
1対1のトークタイムが始まった。

劇団リズムは私の4個上の26歳。

研究職で年収600万。

年収…22歳の私は全く気にしてなかった。

年収1000万のもやしっ子より
年収400万のマッチョを選ぶような
婚活の仕方だった。

劇団リズムに好印象をもったものの
初めての婚活パーティーは結局イケメンに
カップル希望を出し成立しなかった。

しかし劇団リズムからLINEのIDを
書いたアプローチカードをもらった。

婚活パーティーから帰って
「劇団リズムに連絡してみるか」
と思いLINEを送った。

今度ご飯でも行きましょうと言う話に
なり「来週はどうですか?」と聞くと
「来週は夕方からライブがあって…」
と返された。

「じゃあ、ランチ行きませんか?」

何の気になしに送ったこのLINE。

後に劇団リズムが私を好きになった
きっかけだと知ることはまだ気付いていない。

後半へー続く。(キートン山田風)

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