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こがねむしのけいざい

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この身をもってお金の勉強
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2015年11月の記事一覧

5.預金はどうする?

 預金の年利が普通預金で2%前後、定期預金で10%前後という時代があったんですってよ奥さん。信じられない!年利10%なんて、10万円を預けているだけで、1年1万円ずつ増えて行く。11年目には元本を越える。「定期に預けてりゃひと財産作れた」って人生の先輩方は言ったけど、そんな時代があったのかと現代の働く世代は驚きを隠せないのだ。  今なんて、定期預金にしたって金利はぜんぜんつかない。年利0.03%とか、そんなもん。10万預けてたって、年30円とかよ。それっぱかしのために定期預

4.ポイントカードの悲劇

 本屋で、おばあちゃんが店員からポイントカードの説明を受けている。  そのポイントカードはもらったあと、ネットでも登録が必要な種類のヤツで、おばあちゃんはすっかり困った様子でその説明を聞いていた。  ポイントは貯まれば本を買うときに値引きとして使えるが、そのおばあちゃんにとってはネットがどうの、登録がどうのというのはもはや意味がわからない世界なのだ。なぜ紙のカードにスタンプ押すだけじゃダメなのか。  そもそもポイントカードって、必要なのかな? ポイントカードはもはや好ま

3.北海道に住むということ

 冬がやってきた。  実は、北海道の多くの企業では「燃料手当」というものが給料とは別に支給される。ご存じの通り、北海道の冬は寒い。冷え込む日にはストーブをガンガン焚かないととても耐えられない。なので、冬は暖房費がかさむのだ。ストーブをまったく点けない夏場と、毎日焚く(えっ?「ストーブ焚く」って方言なのか?燃やす、で通じる?)冬場とじゃ、出て行くお金が全然違う。例えば、ストーブの燃料がプロパンガスだったとしたら、冬のガス料金は、夏よりも、ひどい場合は月額数万高い。その負担を軽

2.年金っていくらもらえるの?

 老後が不安だと言ってみても、じゃあ結局年金っていくら貰えるんだろう?そういえばアレに書いてあったな。 「ねんきん定期便」 そう言えばコレ、年金保険料納付の記録が一部ごちゃごちゃになっていた問題があって、これじゃあイカンってことで国民すべての年金記録をちゃんとしましょうって作られたものだったんじゃなかったけか。(記憶曖昧)  それまでは年金がいくらもらえるのかもよくわからなかったなあ。それが今は、こうして毎年、支払い記録が送られてきて「この支払い実績なら、65歳になったと

1.金銭感覚の違いに泣く

 飲み会に呼ばれた。会費という形じゃなくて、合計を人数で割りましょうといった形式の会。行ってみたらなかなかいい雰囲気で、料理も美味しく、久しぶりに会う人たちと、まあ限られた時間だけど食べ飲みしながら語り合ったわけさ。  で、宴もたけなわ、といったところで会計をする。幹事がまとめて払い、人数で割る。「はいじゃあ・・・ひとり一万円ね」  ナヌ?いちまんえん? なにそのブルジョワな値段。アナタわたしの財布の中にそんな大金が入ってると思ってるの?  念のため財布の中を改めると、

序 小金虫の経済

 将来がとても不安だ。一番不安なのはお金のこと。わたしは20代の頃に大きな借金をしてしまった上、現在の給料もさして良くはないので、同世代に比べ、貯蓄が少ないであろうということにビビりまくっている。  ラジオでは「いま、どのくらい貯蓄してますか?」というテーマでトークが繰り広げられている。「社会人3年目で90万」というコメントを聞いて愕然とし、「30代半ばだけど、全然してない」というコメントを聞き安心する。  正直に告白しよう。現在、わたしの貯蓄は75万円だ。30代も終わり