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天国は今、ここにしかない

わたしたちの思考は「今」という瞬間になかなかとどまっていられないものです。

過去にフラフラ戻ってみたり、未来ばかりを追いかけてみたり。

過去の自分をふり返って、「ほら昔もそうだったじゃない」と不都合な現実を過去のせいにしてしまうこともあるでしょう。

未来を憂いて、未来の自分のために「今」を犠牲にして生きている人もいるかもしれません。

でも実際は、「今ここ」にしかわたしたちは存在していないのです。

過去も、未来も、確かにあるけれど、今この瞬間には、「今」しか存在していません。

でも、わたしたちの思考は、いつもわたしたちを守ろうと先回りして動いてくれています。

「過去の失敗から学びなさい」とか、「未来の心配をしておきなさい」とまるで心配性な母親のような厳しい声で語りかけて、わたしを自動的にコントロールしてきます。


過去や未来を行ったり来たり、ネガティブな思考にふりまわされやすい人は、この心配性の母親に自分を乗っとられているような状態なのです。
それは、本来の自分自身ではありません。

思考に自動的にコントロールされているのだ、と気づくための訓練に良いと言われるのが「瞑想」です。

瞑想をしていると、色々な思考が脳内を流れていることに気がつきやすくなります。

こんなに自動的に自分が思考にコントロールされていたのか、とびっくりする人もいるかもしれません。

瞑想で、呼吸に意識を向けるなど、からだに意識を向けるような訓練を続けていくことで、徐々にこの思考による自動的な支配から解放されていきます。

わたしの場合は、最初から座って行う瞑想は高度すぎたので、まずはヨガやボディワークなど身体に意識をしっかり向けていく訓練をしたり、歩く瞑想といって、散歩をしてみるところから始めました。

その後、しっかり肉体の土台が整ったところで、本来の瞑想にチャレンジしたことですんなりできるようになりました。

今ここに意識を持ってこられると、過去を悔やんだり、未来を憂いたりする時間が格段に少なくなります。

天国は今ここ、にしかありません。


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