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夜空を見上げると思い出すこと

昨夜は太陽フレアの影響で、北海道各地や、東北、北陸地方でもオーロラが観測できたみたいですね。

私も北海道の友人に教えてもらい、名寄(なよろ)天文台のライブカメラに釘づけになっていました。

東京に引っ越してあらためて思うけど、オーロラうんぬんの前に、北海道の星空ってめちゃくちゃキレイだなーと。

しばらくライブ中継を見ていたら、映像でもはっきりとオーロラが見えてびっくり!

ピンクのカーテンがひらひらと舞い降りたかと思ったら、夜空が真っピンクに染まったり、いきなり黄色いカーテンが空を覆い隠したと思ったら、今度は黄緑っぽい光やオレンジの光が突如出現したり…


ずーっと観てても飽きなかった。

肉眼で、一生に一度は見てみたいなぁ。



星空を見上げると、必ず思い出す光景がある。

田舎育ちなので、北海道に負けず劣らず美しい星空が見られるわたしの故郷。

あれはたしか高校3年の秋。
今の夫と付き合って1年が経ち、冬が近づいていた11月頃のこと。

夜中にしし座流星群が見られるというので、彼にお願いして夜中に電話で起こしてもらった。

時刻はとっくにみんなが寝静まった午前2時。

雪国の11月の夜はかなり冷えこむ。一旦閉めておいた雨戸を開けると、いっきに冷たい空気が部屋に流れこんできた。

彼と2人きりで、空から大きな星々が大量に降ってくるという、まるで夢みたいな光景をまのあたりにしながら、ただただ感動を分かち合ったあの瞬間。

大好きな人と同じ光景を見て、感動を分かち合えるってなんて幸せなんだろうと思った。

これ以上の幸せなんてないだろうと思った。

CAになってから世界各国あちこちを旅させてもらったけど、やっぱりいつも思っていたのは

「この光景を彼といっしょに見られたらいいな。」

ということ。

結婚して、CAも引退して、今は夫と四六時中いっしょにいられるようになって。

とても幸せな反面、ときにイライラが止まらず1人になりたいと思うこともある(笑)

だけど、いつだって同じ体験ができて、感動を分かち合える相手がいることは、何よりも幸せで豊かなことなんだと…

夜空を見上げる度に、私はそんなことを思い出す。

私にとってキラキラ輝く星空は、人生の羅針盤のような大切な存在になっているのだと思う。




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