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老いと生と死と【蠍座の世界観】と映画と。

こんにちは、星読みタロット内観コーチで、
現在医療従事者でもある maico です。

これまでも自分の中で認知症や死について考えることは多かったのですが、この夏から総合病院で働きはじめ、現場で多くのリアルを日々目にするようになりました。

リアルな老いを目の当たりにする中で、自分の感じ方や捉え方が随分と変化したのを感じています。

それはそうと、これまで経験したことのない新しい職場で働き出し、毎日のように痛感するのが「いかに自分は自分の頭で思考していなかったか」ということ。

どこかから聞いた話や情報の鵜呑み、世間一般常識、そんなもので自分が出来上がっていて、自分の純粋な考えや思いはほとんどないんじゃないか、ほとんど無かったんだと心底認識し始めています。

話を戻し。
好きな映画の一つに認知症をテーマにした「ファーザー」という作品があります。認知症になった本人の視点が織り交ぜられた、独特な作品です。

私自身は人の「意識状態」にとても興味があるので、実際に自分の意識はどのように移り変わっていくのか、自分はそれをどう捉え、受け入れていくのか。また家族や身近な人のそれに対し、自分はどう捉えるのか。
そういった事を考えながらの鑑賞がとても有意義で楽しかったです。

社会問題となるようなテーマですが、いたずらに怖がったり避けたりしそうになる前に、自分なりに考察を深めておきたいです。まだまだ私は大きな捉え違いをしているような気もするので…

認知症とは違いますが、意識が閉じていく映画「レナードの朝」を「ファーザー」を見ながら思い出していました。17歳の頃、繰り返し何度も見ていた映画です。

30年間昏睡状態だったレナードが、新薬により奇跡的に意識を回復させていくのですが、やがてまた元の状態に戻っていってしまうという実話を元にした作品で、当時は本当に怖かった。ものすごく怖く残酷に思えたけれど、何度も何度も見てしまう。

その理由が今なら分かります。
この閉じていく意識状態が、果たして本当に不幸なことなのか。我々が想像するような世界なのか。きっと違うような気がする。それを知りたい。と強く思っていたから。

10月24日から11月22日まで、太陽は蠍座を運行します。
二十四節気での「霜降」と「立冬」が蠍座の季節。
「老いと生と死」といった、一見深く重い題材に向き合うのにうってつけのシーズン。自然とじっくりと内側を深く探究するようなモードになるものですね。

では!