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心の回復力、しなやかに



パートナーくんが
久しぶりに飲酒した

いわゆる“スリップ”というやつだ

最初は我慢から始まった断酒だが、

最近は、我慢というよりは、“お酒がないのが当たり前” な生活が続いていただけに、ちょっと意外だった




彼は脳が酒に浸ると
しばらく行方知れず

その行方知れず期間には
金銭面・対人面
何かしらのトラブルが起きる

財布・携帯・カギ etc…
何かしらなくなる

大人になって再会した頃の彼は
それが日常でした

※彼とは学生時代の友人なのです






あーこの感じ久しぶりだなぁ…
そう思いながら洗濯物を干していた夜、
見上げた月が丸っこい

あれ、もうすぐ満月だっけ??

そう思って調べると
こんな記事が出てきました


逆境でも折れない心と回復力…

素敵やん

やっぱり天体の世界は面白いな




今回は自分に
褒めてあげたいことがあって、

それは、彼が、
どこで何してんだか
生きてんだか死んでんだか
わからない状態でも

あらゆる可能性を受けとめて
動じずにいられたこと

淡々と仕事をし
いつも通りに娘と過ごし
ちゃんと眠りにつくこともできました



心配とか
淋しさとかは
もちろんあるんだけど、

それに振り回されなかったことが
私にとっては大きな前進で



以前は、彼が飲酒で行方知れずになる度に
私自身も不安定になっていたし、

当時まだ3歳とかの我が子の前で
泣きじゃくっていた日もあったっけ

娘はそんな姿を
見て何を感じていたんだろう

ほんとダメダメな母ちゃんだったよな

ごめんな






周りからは

「よくその状態の人と付き合えるよね…
 それはもはや愛だよ、愛。」

なんて言われることがあるけど、


私自身は、

「いや…相手のことは好きだけど、
 たぶんまだ愛ではない、まだ。」

と思っている。



「愛」ってきっと、
我慢や執着とは別のところに
あるものだと思うから



確かに、
彼の病気を受け入れていく中で
これが愛へ向かう第一歩なんかな~
と思う瞬間はある

けど、

彼がお酒でやらかすと
こんにゃろーとも普通に思うし、

もしそこに対する割合が、
“ 怒り より 嫌悪 ” に傾くのであれば
別れる選択肢だってないわけではない



“見捨てる”って時に
最大の愛情になり得ることは、
離婚や親との絶縁で学んだのだけど

でも、なんだろうな、

見捨てる愛はもう経験したから
そうじゃないのを経験してみたい
とも思ったりする







愛って、なんだろうね


「LOVE」は元々、
日本語には該当する言葉がなかったそうだ

LOVEが西洋から入ってくるまで、
日本人は気持ちを伝えるとき
「お慕いしております」
という言葉を使っていたらしい



現代で使われている“愛”には

執着や我欲との癒着を
感じずにはいられないけど



かつての日本人が
表現したかった“愛”は

尊敬や丁寧とセット
だったんだろうなと思う








酒が抜けて我に返ると
何度も謝られる

その度、彼に伝えるんだ

「私は謝罪を求めてないよ。
 行動と現実で示して。」


その度、彼は行動を変えていく。



不器用でも不格好でもいい、
自分と周りを笑顔にすることで
現実は動き出す





しなやかな満月と、なりますように。




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