1年後への手紙 ~アルムナイの私が2021年のいま思うこと~
来年2022年の春にアメリカから日本へ帰国。そして退職した会社に戻る予定の自分に向けて、今だから書けそうなことを書き始めてみます。今後、気持ちが折れそうだったり、迷った時に読み返せるものの1つになれば、と思いつつ。
3年前の2018年に決まった「退職」から
パートナーの海外赴任に家族で帯同する。その決断の先にある選択肢が、会社は退職するしかなかったことは、正直ショックではありました。
そして「前職に戻ろう」と決めたのが、2021年の秋。
中途やキャリア採用の対象となる私が、アメリカから日本への帰国まで6ヶ月を残して進路を決めるのは、一般的には早いと言われる決断だったようです。
この選択を伝えた仲間の紹介から、株式会社ハッカズークの代表である鈴木仁志さんとお話したのが2021年11月。
この日をキッカケに、3年間に退職したころの気持ちが、新しく今の自分に繋がりそうな感覚が芽生えました。とは言え、何を書きたいのか、今はまだ書きたくないのか、整理できそうで出来ないことも重なり、例えるならアウトプットのスランプ気味だったかも知れません。
今のこの状態で書いて良いのだろうか・・・。
という迷いがあったのが正直なところ。
それでも「気持ちが動いた言葉を書き残したい」という想いも、ずっと消えなかったので書き始めています。
昨今の様々なコンテンツの中では、アルムナイの捉え方や解釈は様々ある状態。その中で、鈴木さんからの「アルムナイの在り方」についてのシンプルな言葉を書き留めておきたいと感じています。
【アルムナイとは】
自分の出身として、誇りに思うことができること。
そうなれることを、個人も会社も目指すこと。
この言葉を聞いて「あ、私のことだ!」と強く感じたことで、アルムナイ期間だった海外生活3年間を、帰国後も大切にするための方法を考えたくなりました。
Q, なぜそんなに前職のことがスキなのか
この問いは、帰国まで半年を残したタイミングで「帰国後は前職に戻る」と決めてから、とても多く頂いている質問です。
就職活動も経験した今、自分の中で気持ちに迷いはないものの、その想いを言語化するために自分自身にも何度も問いを繰り返してみました。(正直なところ、繰り返し問い過ぎてカオスになった感もあるほど。)
直感や感覚的なもの、と言ってしまえばそれまで。でも質問に答えるには、もう少し踏み込むことが大切だと感じていました。十数年を過ごした日本の会社や働き方を思い返し、今でも誇りに思うことを書き出してみます。
【自分にフィットしていた環境】
・多様なパートナーやクライアントの存在
・個人の資質を活かしたチーム構成
・ONとOFFを自分で切り替えられる余白
・数字だけに限らない豊富な評価項目
・自分の未経験案件も多く残っていること
こう感じられるまでに、新人の時期には理解できなかったことや、出産や育休を経験して知ったこと、キャリア転機を重ねたから見えたものがあったと感じます。何年もかけて身につけた感覚、それはオリジナルなのものという実感は今でもあります。
問いに答えるなら「自分に一番合っている場所だと思えるから。」
では、どんな自分なのかは、また別の機会に書き残してみたいと思っています。
Q, 元いた場所に戻る理由とは
私にとって古巣は、そこで過ごした時間や同僚や関わる人たち、空間そのものが、自分の生活から無くなることが悲しいと思う存在でした。
そこを離れて、自分に何ができるのかを探すキャリアの旅は、一人で考えて行動に移していくには、本当は心細いものでもあった。
「かつての場所が好きで、いま次の拠点を考えるタイミングにそこに戻る選択肢があるのなら、ごく自然なこと。」
こう言って下さった鈴木さんとのお話から「新しいものを見つけるだけじゃなく、あの場所をスキって言って良いんだ」と思えたことが、本当は仕事を離れることは、とても怖かった。という自分の気持ちを認めることにつながった気がします。
これからどんな事を書いていくのか
2018年に退職するその日まで、そして退職してからのアメリカでの3年間。
ずっと歩いてきた道は、どこに向かっていたのか。
海外で生活していても、働く場所や、目指す地図を持たないまま、歩いた場所に自分で線を引いていくような毎日は、
心の中で不安な気持ちが確実にあり、その不安を必死でかき消すように、
とにかく頭や手を動かし続けようとした日々だった気がします。
その日々を過ごした上での決断だから、きっと大丈夫、と信じたい気持ちもあって、今の考えはきっと「美化された状態」。まずはそのことも認めてみることで、また気持ちが1つ軽くなっていきました。
今回の内容を書くにあたり、「アウトプットのスランプ状態から戻れるかも」と鈴木さんに伝えた時に
「頭がスランプ状態になる時、ありますよねー、おかえりなさい!笑」
とメッセージして頂いた言葉もすごく嬉しくて…ある想いが巡りました。
きっと、日本に戻って社会人としてビジネスキャリアを積んでいく上では、また今とは違う葛藤も不安も起きていく。それはきっと間違いない。それでも「おかえりなさい」と言って頂けたり、自分が逆に言えるようになるにはどうしたら良いか、一生懸命に考えてみたいと思っています。
こんな感じで、今の「きれいに想い描ける気持ち」を書いてみるのも、今だからできることの1つかもしれないから。