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海外サッカー観戦旅(2014年07月)~ブラジルワールドカップ~

はじめに

 海外旅行好きでいろいろなところに行きましたが、南米だけは行ったことがありませんでした。日本代表の出場が決まったことを受けて、南米に行くなら、特にサッカー王国ブラジルに行くならワールドカップが絶好の機会でしょ、と思って旅行を計画しました。

どの試合を見るか?

 チケット販売は3回に分けられていて、1次販売はグループ抽選前、2次販売はグループ分け決定直後、3次販売は開幕3ヶ月前だったと記憶しています。1次販売、2次販売は1ヶ月ほどの申込期間があって申し込み締め切り後、抽選で当選した人がチケットを購入できるという方式でした。一方、3次販売は1次、2次販売で売れ残ったチケットもしくは一度購入されたもののキャンセル手続きがされた戻りチケットが早い者勝ちで販売されました。
 限られた時間の中でいい試合、しびれる試合をできるだけ数多く見たかったので、負ければ終わりの決勝トーナメントの試合を申し込もうと考えました。しかし準々決勝以降では日程的に試合を多く見られないことから、決勝トーナメント1回戦のチケットを申し込むことに決めました。
 日本が勝ち進んだ場合の試合はもちろん、強豪国の試合も見たいとも思っていました。このとき考えていたのはスペイン、ドイツ、ブラジルの3ヶ国でしたが、開催国のブラジル戦は申し込み数が多くて当選確率が極めて低くなるだろうと想像したので、スペイン、ドイツのどちらかの試合を申し込もうと決めました。
 2013年12月に行われたグループ分け抽選で日本、スペイン、ドイツはそれぞれグループC、グループB、グループGになりました。それを受けて、日本戦と同日となるスペイン戦は諦めて、グループC対グループD、グループG対グループHの決勝トーナメント1回戦計4試合のチケットを2次販売のときに申し込みました。
 なお、この時のグループ分けは以下の通りです。
 日本はグループCで、他はコロンビア、ギリシャ、コートジボワール。
 グループDは、コスタリカ、ウルグアイ、イタリア、イングランド。
 ドイツはグループGで、他はアメリカ、ポルトガル、ガーナ。
 グループHは、ベルギー、アルジェリア、ロシア、韓国。

チケット申し込みの結果

 抽選の結果は、グループC1位vsグループD2位だけが外れて残りの3試合が当たりました。日本が2位でグループ・ステージを突破すれば日本戦を見られるし、仮に日本が敗退してもグループDにイタリア、イングランド、ウルグアイのW杯優勝経験国がいたので、そのいずれかの試合を見られると思っていました。またグループGは2試合とも見られることになったので、ドイツの試合は確実に見られるだろうと思いました。ポルトガルが2位抜けすればクリスティアーノ・ロナウドも見られるなと楽しみにしていました。

チケットの次に準備したもの

 当選後すぐに準備したものが2つあります。一つはホテルの手配です。当時、大会期間中のホテル代高騰が話題になっていました。早く予約しないと宿泊費がとんでもなく高額になると思って、当選直後からホテル探しを始めました。値段の高騰も気になりましたが、安宿は治安がよくない場所に近い場合があるのでストリート・ビューでホテルの周囲も確認した上で最低でも三つ星のホテルを選ぶようにしました。既に満室になっているホテルも多く、星の割に値段が高い部屋もあってホテルの手配には苦労しました。イベントのときはホテル代が高騰するので早急に予約しないといけないということをこれで学びました。
 もう一つは休暇を含めた職場の調整です。休暇の申請は早ければ早いほどいいと思います。また長期不在になるので職場の理解も必要です。当選メールを受け取った翌日には上司に休暇を申請し、同じチームの同僚にもチケットが当たったことを告げました。決勝トーナメントが07月に入ってからだったので、幸い、早めの夏期休暇として許可が下りました。また、チームの同僚にはW杯グッズのおみやげで了解をもらえました。

イエローカード

 サッカーでイエローカードと言えば審判が選手に提示するものですが、海外旅行の場合は「黄熱予防接種国際証明書」です。ブラジルには黄熱病流行地域がいくつかあり、大会時、予防接種を受ける人が多くいました。グループG1位vsグループH2位が行われるポルト・アレグレがあるリオ・グランデ・ド・スル州も流行地域だったので、私も予防接種を受けました。

3次販売

 3試合見られることが確定したもののグループC1位vsグループD2位はリオ・デ・ジャネイロのマラカナン・スタジアムで行われるので、是非「聖地」に行きたいと3次販売期間は暇を見つけてはチケット販売ページにアクセスしました。しかし、グループ・ステージの試合は購入可能になることがあったものの、目当ての試合は出てきませんでした。試合日に会場に行けば買えるかもしれないとも考えましたが、リオ・デ・ジャネイロの Fan Fest 会場がコパカバーナ・ビーチだったので、Fan Fest で観戦することに決めました。

Fan Fest

 Fan Fest はFIFA主催のパブリック・ビューイングです。ウィキペディアによると2002年日韓大会で初めてパブリック・ビューイングが行われて、2006年ドイツW杯から Fan Fest として本格的に設置されるようになったそうです。入場無料でスポンサーのパビリオンもあるので、チケットがない場合は Fan Fest で観戦するのも楽しいと思います。ただ、試合日にだけ開かれるので訪れる場合は注意が必要です。

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グループ・ステージ

 決勝トーナメント1回戦を観戦するので、グループ・ステージは注目していました。日本の敗退は覚悟していましたが、グループCの2位がギリシャでグループDの1位がコスタリカになるとは思いもしませんでした。グループGでドイツが1位突破したのは想定通りでしたが、ポルトガルが通過しなかったのは残念でした。
 出発前日の06月26日にグループ・ステージが終わり、観戦する試合のカードがすべて決まりました。コスタリカvsギリシャ、ドイツvsアルジェリア、ベルギーvsアメリカの3試合になりました。

日本出発

 ニューヨーク乗り継ぎでリオ・デ・ジャネイロ行きの飛行機を予約していました。成田空港の赤い鶴の航空会社のカウンターでe-ticketのレシートを渡すと、窓口の人がおもむろに電話。
 私 :「(カウンターで電話?そんなことあったかな?)」
 窓口:「お客様がいらっしゃいました。はい、、、。はい、、、。」
 私 :「。。。」
 窓口:「お客様、大変申し訳ありません。
     本日は東京・ニューヨーク間のエコノミークラスが
     満席でございまして。」
 私 :「??」
 窓口:「申し訳ありませんが、ビジネスクラスにお席を
     お取りしてよろしいでしょうか?」
 私 :「(申し訳も何も、、、はい、喜んででしょ。)
     あ、はい。わかりました。(イヤー、ついてるなー。)」
 ニューヨークでの乗り継ぎ時間を除いても往路は23時間の超ロングフライトだったので、ビジネスクラスへのアップグレードは助かりました。
 ゲートに行くと、ちょうど成田空港に帰国した日本代表をニュースが中継で報じていました。向こうは帰国だけどこっちはこれからブラジルに行くんだよな。すれ違いか。勝ち抜けていれば、、、。

ビジネスクラス

 ビジネスクラスはフルフラットシートなので、シートを倒すのに後ろの人を気にする必要もなく、横になって映画を見たりそのまま寝たりして、ニューヨークまでの空の旅を満喫しました。
 もちろん、食事もエコノミークラスとは段違いでした。「空の上に、特別なレストランを作りました。」と銘打って有名シェフの料理が提供されていました。エコノミークラスなら食事の写真は撮らないのですが、ビジネスクラスなので記念に写真に残しておきました。
 まず、食前酒とアミューズ・プーシュ。お酒飲めないくせに、シャンパンを頼みました。火入れちょうどのエビのアヒージョ、トウモロコシのムース ウニのコンソメジュレがけ。

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 オードブルとパン。自家製ツナとオリーブのサラダ二ノワーズBEDD風、プチチャハタ、プチサツマイモパン。

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メインディッシュ。牛サーロインのステーキ 新生姜のソースを選びました。非常に柔らかくておいしかったです。

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 デザートと紅茶。スイカのジュレをのせたココナッツのプランマンジェ。

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 以上が離陸直後の1回目の食事です。写真ではわかりづらいですが、テーブルには布製の白いクロスが掛けられています。エコノミークラスではプレートに1人分の食事がすべてのせられているので、ビジネスクラスの食事がいかに豪華かわかると思います。エコノミークラスの料金でこれが堪能できたのは本当に運がよかったです。

 長距離便なので着陸前にも食事が提供されます。メニューの中から、TOKYO CURRY LAB × JAL 東京香味カレーライスオニオンチキンを選びました。中辛でおいしかったです。「ビジネスは違うー。」と大満足でした。

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ニューヨークからリオ・デ・ジャネイロへ

 ニューヨークにはほぼ定刻で着いたのですが、リオ・デ・ジャネイロへの出発は2時間遅れて現地23時半でした。ビジネスクラスを経験した直後だったので、慣れているはずなのにエコノミークラスは狭く窮屈に感じました。食事も全然違うなあと改めて思いました。

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1日目(06/28):リオ・デ・ジャネイロ

 旅行の計画をしているとき、どのガイドブックにもブラジルの治安はよくないと記載されていました。英語のガイドブックにはブラジルでは"dress down"するようにと記載されていました。着飾るという意味の"dress up"は知っていましたが、"dress down"という言葉はそのとき初めて知りました。
 腕時計をしていると襲われることがあると聞いていたので、リオ・デ・ジャネイロ着陸直前、腕時計を外して鞄にしまいました。ホテル到着後ブラジル代表ユニに着替えました。ブラジル代表ユニを着て現地の人に紛れ込めばトラブルを避けられるだろうと考えたからです(出発前に日本代表が敗退したこともあって日本代表ユニは持参しませんでした)。
 リオ・デ・ジャネイロで行われるコロンビアvsウルグアイはチケットがなかったので、前述の通り、Fan Fest 会場のコパカバーナ・ビーチにタクシーで向かいました。Fan Fest 会場の前は歩行者天国になっていて、出店がいくつも並び、人通りも多く賑やかでした。Fan Fest 会場の隣に公式ショップの大きなテントを見つけ、まず、そちらを訪れました。

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 Fan Fest は無料でしたが、入口で手荷物チェック、ボディチェックを行っていて意外に警備は厳重でした。中はスポンサーのパビリオンが並んでいて、マスコットと写真を撮ったりすることができました。おなかがすいていたので飲食できるところを探しましたが、見つけられませんでした。試合が始まる頃にはコロンビアとウルグアイのサポーターでごった返していました。写真の通りとても大きなモニターはありましたが、さすがに会場の後ろの方からは試合の状況がよくわからなかったです。

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2日目(06/29):コスタリカvsギリシャ観戦

 9時半の飛行機でリオ・デ・ジャネイロからレシフェに向かいました。レシフェは海沿いの街で赤道にも近くTシャツ一枚で十分なくらい暖かかったです。ビーチも有名だそうで海沿いのホテルはすべて満室になっていました。
 スタジアムは前年にコンフェデレーションズカップでイタリアvs日本が行われたり、グループ・ステージのコートジボワールvs日本が行われた会場でした。山の中にあって中心部からは電車の後にシャトルバスで向かうという不便な立地でしたが、2013年に新設されただけあって非常にきれいでした。ワールドカップということで警備も物々しく、入場時に金属探知機をくぐらなければなりませんでした。日本がグループ・ステージを2位抜けしていれば戦っていた試合だったので日本人も多く観戦していました。

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 コスタリカもギリシャも堅守を売りにしていたので、点が入らずに延長戦までもつれるだろうと予想していました。実際には、52分にルイス選手のゴールでコスタリカが先制したものの、66分にオスカル・ドゥアルテ選手がこの日2枚目のイエローカードで退場。コスタリカが数的不利の中、ギリシャが盛り返し、ついに後半追加タイムにパパスタソプーロス選手が同点ゴールを決めて延長戦に突入。延長戦でも決着がつかず、PK戦にまでもつれ込みました。ゴールは少なかったですが、国を背負って戦っている気持ちがプレーから伝わってきて地球の反対側まで見に来た甲斐があったと思った非常にいい試合でした。公式ハイライトはこちら
 ちなみにこの時のコスタリカのゴールキーパーは大会後レアル・マドリードに加入するケイラー・ナバス選手です。また、ギリシャの監督は後にポルトガルを率いてEURO2016と2019年にNations Leagueを制するフェルナンド・サントス監督でした。

3日目(06/30):ドイツvsアルジェリア観戦

 4時に起きて6時半の飛行機で今大会で最南端のポルト・アレグレに向かいました。ポルト・アレグレは小雨交じりの天気でジャンパーを着る人がいるくらい寒かったです。僕もホテル到着後長袖シャツに着替えてスタジアムに向かいました。スタジアムはブラジルの強豪インテルナシオナルのホームスタジアムです。インテルナシオナルは2006年クラブワールドカップでロナウジーニョとデコを中心としたバルセロナに勝利したクラブといえば思い出す方もいらっしゃるのではないでしょうか?

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 ウォーミングアップが終了して選手が控え室に下がった後、特徴あるイントロが流れてきました。「あれ?昨日もこの曲かかっていた気がする。」後日曲名を知ったのですが、AC/DCの"Thunder Struck"でした。どうも、ウォーミングアップ終了後、選手入場前に流れるようです。翌日の試合も2017年ロシアコンフェデレーションズカップでも2018年ロシアワールドカップでも同じタイミングで流れました。今では"Thunder Struck"を聞くとワールドカップを思い出すようになりました。

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 試合は前評判通り、ドイツが攻めてアルジェリアが守る展開になりました。アルジェリアはよく統率されていて、堅く守ってボールを奪ったら素早く前に運ぶということが徹底されていました。一方ドイツはGKのノイヤー選手がペナルティエリアの外に飛び出して11人目のフィールドプレーヤーのようにプレーしてチャンスの芽をことごとく潰しました。この試合も90分では決着がつかず、延長戦にまでもつれ込みました。延長戦開始前、ドイツの選手はみんな立ってレーヴ監督の話を聞いていたのに対して、アルジェリアの選手は何人もマッサージを受けていました。それを見てアルジェリア側は相当疲労がたまっているなと思っていたら、延長戦開始直後シュールレ選手のゴールで均衡が崩れ、延長後半終了間際のエジル選手のゴールで万事休す。追加タイムにアルジェリアが1点を返しますが、ドイツが勝利しました。公式ハイライトはこちら

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 翌日のベルギーvsアメリカも延長戦になるのですが、このドイツvsアルジェリアが現地観戦した3試合の中ではベストゲームで、アルジェリアの魂のこもった守備には本当に感動しました。ちなみに、このときアルジェリアを率いていたのが後に日本代表監督になるハリルホジッチ氏で、日本代表監督就任が決まったときはロシアワールドカップでの躍進を心密かに期待していました。結果はご存じの通りですが、、、。

4日目(07/01):ベルギーvsアメリカ観戦

 4時に起きて6時半の飛行機でサルバドルに向かいました。レシフェほどではないですがサルバドルも赤道に近く海沿いの街なので、Tシャツ一枚で十分でした。
 これを執筆している2022年でこそベルギーはFIFAランキング1位で、黄金世代と言われたりユーロやワールドカップで優勝候補と言われるようになっていますが、当時は3大会ぶりのワールドカップ出場で優勝候補にもあげられていませんでした。

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 前述の通り、この試合も延長戦になりました。90分終了時点でベルギーのシュートが30本に対してアメリカのシュートが5本でしたが、アメリカにもチャンスがあってどちらが勝ってもおかしくないような緊迫した試合でした。ついに延長前半3分、ミララス選手のスルーパスをルカク選手がドリブルで運び、最後はデ・ブライネ選手が決めてベルギーが先制。さらに延長前半終了間際にルカク選手が追加点を決めてベルギーが突き放しました。でもまだ終わりません。延長後半2分にグリーン選手のゴールでアメリカが差を詰めます。場内の"USA"コールが選手を後押しする中アメリカが攻め続けますが、一歩及ばずベルギーが2-1でベスト8の最後の切符を手にしました。公式ハイライトはこちら

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5日目(07/02):サンパウロ

 ブラジル最終日。8時半の飛行機でサルバドルを離れ、サンパウロに向かいました。ニューヨーク行きが21時15分出発で余裕があったのでサンパウロの Fan Fest 会場に向かいました。しかし会場は高い柵に囲まれていて中に入れないようになっていました。試合日だけにしか開かれないことを後になって知りました。グッズショップも探したのですが見つからず、諦めて空港に向かいましたが、空港にもグッズショップはなく売店の一角にちょっとしたものが置いてあるだけでおみやげとするには不十分でした。
 定刻通りに搭乗手続きが始まりました。自分の席に着席後、もう襲われることはないからと鞄から腕時計を取り出して自分の腕にはめました。

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6日目(07/03):ニューヨーク

 ニューヨークには翌7月3日午前に到着しました。ブラジルでの過密日程や治安に対する緊張感さらに長距離移動で疲れているだろうからと思って、20時にミュージカル「シカゴ」の観劇を入れた以外は予定を一切入れませんでした。
 ニューヨークには2005年にきたことがあって2回目です。2005年当時はまだ貿易センタービル跡地が工事の真っ最中だったので、その後どうなったのか訪れてみました。上の写真が2005年。下の写真が2014年です。

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 2014年にはワンワールドトレードセンターが建っていました。下の写真の手前のメモリアルプールズは倒壊したワールドトレードセンタービルのあった場所に作られています。

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 出発前にラーメン屋の一風堂がニューヨークに店を出していると聞いていたので、行ってみました。味は日本と変わりませんでしたが、値段は「高いな。」と感じました。

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白丸17ドル(当時のレート103.8円で約1764円)

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替え玉2ドル(当時のレート103.8円で約207円)

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 ミュージカル「シカゴ」は、、、通常の会話であれば聞き取れるのですが、ミュージカルとなると何をしゃべっているのかわからず、、、。ブロードウェイの雰囲気だけを味わった感じです。

7日目(07/04):トロント

 翌日に帰国を控えて実質的な旅行の最終日です。この日はナイアガラの滝をひと目見られればと思って日帰りでカナダに出かけました。「ひと目見られれば」というのは計画段階でバス移動がかなりスムーズに行かないと見るのは難しいということがわかっていたからです。
 ニューヨークから飛行機でトロントに向かい、そこからバスでナイアガラの滝まで向かったのですが、バスの時間が合わず途中で引き返さざるをえませんでした。しかし神様は私を哀れんでくれたようです。トロントからニューヨークに戻る飛行機からナイアガラの滝を見ることができたんです。下の写真は飛行機から撮った写真です。手前の滝がアメリカ滝で右奥の水しぶきを高く上げているのがカナダ滝です。ナイアガラの滝はこれら2つの滝からなります。これで少しは気分が晴れました。

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 着陸前の降下中、地表で明滅するものがいくつもありました。何だろうと目をこらすと小さな打ち上げ花火のようでした。7月4日はアメリカの独立記念日だったので花火を上げてお祝いをしているのが目に入ったんです。独立記念日をあのように各家庭で花火を上げてお祝いするのを初めて知りました。

帰国してから

 帰国後しばらく、職場で「ワールドカップどうだった?」とか「どの試合見たの?」とよく聞かれました。職場の同じチームの同僚にはワールドカップに行くことは伝えていましたが、他のチームの、それも今まで会話すらしたことない人からも質問されたので、びっくりしました。どうもサッカー好きの上司が「○○(私の名字)はワールドカップを見にブラジルに行っているため、今日は休みです。」と朝礼で毎日言っていたらしく、多くのチームに私がワールドカップを見に行っていることが知れ渡ったようです。
 だいたいの会話は「ワールドカップどうだった?」と始まります。「もちろん、よかったですよ。」と答えると「何戦見たの?」と質問されます。「コスタリカ対ギリシャ」と返すと不思議な顔で「何で?」と突っ込んできます。コスタリカvsギリシャを見たくてブラジルまで行く日本人は非常に少ないでしょうから「コスタリカ対ギリシャ」を見てきたと言って怪訝に思うのも当然です。なので「日本が負けたから。日本が2位抜けしていれば日本戦だった。」と補足すると「あー、そういうことか。それは残念だったね」と納得してもらえます。
 たまに答えに困る質問をする人がいました。「今回日本戦見られなかったけど、、、じゃあ、次回は行くの?」と。
 「え、次回?」予想外の質問なので返答に窮します。というのも、4年後自分がどうなっているかわからないし、経済的に行く余裕があったとしてもワールドカップの時期に休みを取れるかわからないし、そもそも日本が次回のロシアワールドカップに出場するかもわからないですから。
 そこでふと浮かんだ答えが、「決勝戦は申し込むと思う。当たるかどうかわからないけど申し込むだけなら、"ただ"だしね。当たれば、もちろんラッキーだけど外れても会話のネタにはなるでしょ。」この一言がその後の海外サッカー観戦旅を大きく変えることになります。ただ、その話はまた別の機会に。。。

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