見出し画像

光かと思った 05. 一番頑張りたいことはすでに自分の心が知ってる

今感じている思考回路を書き出して自分の外に出さないと、心と身体がばらばらになってしまいそうだと急に感じ、(自分的にはマイルドぎみに)インスタのストーリーに書いて投稿した。


すると数分後、友人から短いDMが一通届く。
「あなた絶対病み期よね」

いやいやまさか。好きなことを目一杯チャレンジさせてもらっている私が?
否定してみようか、とかいう浅はかな回答が一瞬脳をよぎるけど、それは友人が聞きたい言葉ではないし、私が聞いて欲しい気持ちでもないから早々にやめた。

「わたし病み期か〜!!!ぴゃ」と返す。
ぴゃ、と言っても状況はなにも変わらないけれど、何かと擬音を発したくなる。こういう時に発する擬音は気を紛らわせたいというか、本音を言おうかどうか迷っているというか、自分の考えが負にいきすぎないように深刻になりすぎないように心のバランスを取ろうとしているのだと思う。

「いっぱいいっぱいね」「無理すんなよほんとに」
と言われ、堰を切ったように言葉が溢れ出た。

今準備している個展を第一優先で頑張りたいこと。
でも、個展準備の最終段階である1月に歌のスキルチェックと音楽制作の試験が重なっていること。
すでにスキルチェックは撃沈したこと(1月14日更新の記事参照)。
音楽制作に身が入らず、(絶対に良くないこととはわかっているけれど)締め切りまで10日切ってる状態でどれくらい妥協するかを考えてしまっていること。
かといって試験を諦め切れないから試験用の楽曲を今日触ってみたけど気もそぞろで焦ってばかりで上手くいく未来が見えないこと。
にもかかわらず、SNS(インスタ、note)も頑張りたいという強欲を携えていること。

自分ではまだやれるはず、いっぱいいっぱいじゃないつもりでいたけど、書き出した文章を読んだら誰がどうみてもいっぱいいっぱい人間だ。やりたいこと、頑張りたいことはいっぱいあるのに、ひとりでがんじがらめになって一歩も動けない。全部に中途半端に手をつけて、何一つ完遂できてない。

しかもお恥ずかしいことに、このような心の葛藤は最近のストーリーに滲み出ていたらしい。なんたる失態(でもそういうのも人間味あっていいらしいので、あんまり考えすぎず、引き続き曝け出していけたらと思う)。

そんな友人とのやりとりで気づかせてもらったことがある。それは、「一番頑張りたいことはすでに自分の心が知っている」ということ。
真っ先に友人に宛てて書いた「一番に頑張りたいのは個展」という気持ち。
言い訳も嘘も何も纏わない、こころからの言葉だった。ここに今の私のすべてが詰まっているってことを、彼女は教えてくれた。

「(いまのどっちつかずの状態のままだと)いっぱいいっぱいになったときに作った個展になっちゃうぜ?」
「個展個展個展、で余力で音楽頑張ったらいいんじゃないの?
どーしよどーしよは一回捨てて
余力で音楽やったってあなたは全力なんだからさ。(伝われ)」
「今のままじゃなかごの最上級の個展にならんからな!!!」

今の私にとって金言すぎる。まぶしくてしょうがない。
どうせ(とか言ったら口悪いけど)音楽やるときは音楽を全力でやる。それなら、いま一点集中したいと思えてる個展に全力振り切っていけばいいんじゃんという、とてもシンプルで、理に叶う、極太の芯をくれた。

ありえんくらい良いDMをeさんにデザインしてもらって、ぐぐっと気合いの入った枚数を発注して、自分の大好きな人たちに配りはじめて。定期的に電話で個展の相談に乗ってくれる、心強い伴走者・友人sちゃんがいて。
楽しみにしてくれてる人、足を運ぶよと言ってくれている人も全国で思い浮かぶのに、いっぱいいっぱいで作った中途半端な作品は見せられない。最上級の個展じゃなきゃいやだ。なら、脇目も振らず個展やるしかないじゃん。ぽやぽや脇見運転してる暇ないじゃない。

視界が、急にひらけた。いっぱいいっぱいな自分を認めること。それは逃げじゃない。走り続けるために必要なことなんだ。
前に進むためにしんどい気持ちに蓋をしない。定期的に開けてもらって、心の風通しをよくする。
なんだか、呼吸が楽になった。本当にありがたかった。

個展開始まで3ヶ月を切ったわたしは何度でもいっぱいいっぱいになるだろう。その度この文章を読み返しては、わたしはぶらさず「個展」というひとつの山の登頂を目指して身体と心をせっせと動かすしかないことに気づく。

4月18日まで自分にうそをつかず、まっすぐに走り続けたい。4月19日からは、見てくださる全ての皆さまと、めいいっぱい心をことばを通わせて楽しみたい。個展の会期がどれほどご褒美に感じられるかは、この準備期間にかかっていると言っても過言ではない。足掻け、もがけ、すすめ、わたし。

私の第一目標は、個展。たったの26年、されど26年の、なかごうまいの人生を懸けて取り組みたいこと。そう思えるものづくりに出会えて、取り組めて、応援してもらえて。本当に前世までの徳の積み方に感謝したい次第(そう思えるくらい、恵まれすぎている)。


二兎を追う者は一兎をも得ず。
「ふたつのことを同時に成し遂げようとしても、結局どちらも失敗に終わるということ」という意味を「取捨選択しないといけない」という意味にすり替えて理解していた。ふたつを追いかけてもだめなら、ひとつにしなさい。
歌も、写真も、詩も。表現に対してとても欲張りに育ってきたわたしにとって天敵のような言葉だった。
けれど、27歳が近づいてきた今、落ち着いてこの言葉を眺めると少しだけ捉え方が変わったかも。

順位づけは悪じゃない。何かを選んだからってそれは必ずしも他方を捨ててるわけじゃない。今は、個展頑張りたい。それで良い。音楽を適当にやりたいんじゃない。それがわかってるだけで、ずっと良い。

何事も緊張と緩和。リズムをつくりながら、末長く表現とともに生きてゆきたいです。息切れしないように、向かってく。

2024年1月23日1時18分
この前友人に「いつも1時か2時くらいに寝てるんだよね」と言ったら驚愕されたけどよくよく考えたら起きすぎだねちゃんと寝ようねと思っているわたしより


眠くないと思ってしまう、意識覚醒時は手を動かしてないと不安になる、けど日中や夜のどこかで眠くはなってしまうから身体はきっと休みたいね、ほどほどで寝ないとね

いいなと思ったら応援しよう!