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将来の夢はなんだった?

絵を描く人になりたかった。



保育園の頃から絵を描くのがだいすきで


あの頃わたしが描いた絵を見ると
保育園児ながらにまあまあうまい。

というかめっちゃうまい。
(天才だったのか?



小学生の時の夢は漫画家になることだったし、



中学生になって、初めてクラス替えがあって
(小学校は1クラスだったの。田舎だからね

クラスはじめの日。

なんとなくポツンとなった一番後ろの席で
ひとり、絵を描いていた。


「絵、うまいっすね」

廊下から知らない別のクラスの女の子が声をかけてくれて、

それがとても嬉しくて印象的で
その子とは、今でもすごく仲がいい。(余談



高校に上がる時も、美術専攻のある学校を選ぶつもりだった。

学力に合ってるかとか、家からの距離とか
いろいろ考えて

一番行きたくないと思ってた、
制服が抜群にかわいくない高校に決めた。(これも余談



進学校に入ったくせに、
みんなが大学に進学する中でほぼひとり専門学校を選んだ。


服飾の専門学校。

理由は
「絵が描けそうだったから」
(おい



うちは貧乏で
美大に行くお金もなかったし

絵をお金にすることはとても難しいということを
なんとなく知っていた。



そんなこんなで、
いつのまにかすきだった絵を描くことは

脳みその奥に追いやられ。


専門学校を出ても
デザイナーをするわけでもなく


そりゃあ好き放題ふらふらしたあげく


なぜか今ヨガ講師をしている。笑



でもさ、
改めてこうやって書き出してみると
絵に対する情熱すごいじゃん。


知らなかった。
すきだったんだなあ、本当に。





で。


そんな時代から10数年たった今、

わたしは絵を描いている。



それはインスタグラムの投稿で、

自分でイラストでも描こうかな〜って
思いついた時に



「あ、描いていいんだ」



って。
思ったんだよ。






お金にならなくても。




それは5分で描けるような
ちっぽけな落書きなんだけど、



どんな形であれ。





別に描けないことなかった。


自分で自分をセーブしていただけだった。




そのことに気がついたとき、


胸の内で
鍵を閉めていた扉をひとつ

開けた気がしたんだ。





外に出す前になくなってしまった意欲が

一体どれだけあるんだろうね?


もしそれらが全部浮かばれていないとしたら

この世は亡霊だらけだ。




わたしの「絵を描きたい」というそれは

10数年の時を経て

やっと扉から這い出し


そして浮かばれたんじゃないかって思ってる。




もし。


お金も

時間も


なにも制限がなかったとしたら



あなたは何をしたい?




大人になるにつれて

いろんなものを被って、背負って


いつの間にか

亡霊になったもの



きっと、あなたの中にも。




いつだって

制限をかけているのは自分だよ



扉の鍵を持ってるのも自分。




開けてみるのも、アリかもしれない。

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