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東京のカラスは頭がいい

我が家には犬がいる。


4さいの彼女、サニーは
オーストラリアンラブラドゥードルという種類で


茶色でもふもふで
思ったより大きくて


そしてスーパーかわいい。
犬界の中でいちばんかわいい。




そんなサニーの性格はというと


あそぼあそぼ〜!!!!!


お客さんが来ようものなら
飛びかかるのは当たり前。


人がだいすき。

めちゃめちゃ激しい。


1さいになったら落ち着くよ〜、と
何人もの人に言われてきたけど


落ち着かない。
4さいになっても。笑



そんないつまでも子犬みたいなところが

家族にとっては最高に愛しくて
溺愛しているポイントなのだけど。




先日、サニーと散歩に出かけた。

そしたら、道路にカラスがいたんだ。


サニーは子犬みたいだからさ、
向かっていくのよ、鳥とかに。笑


そのカラスめがけて

「ワン!」って言いながら
勢いよく走り寄るサニー。


鳩とかなら飛んで逃げていくんだけど


そのカラスは、
大きな犬がすごい勢いで駆け寄ってきたにも関わらず

すました様子で。


あんたつながれてるから
ここまでこれないでしょ。


みたいな調子で、横へ少しだけピョンと避けて

「ワン!」

って、真似して鳴いたんだ。



それを見て夫が言った。


「東京のカラスは頭がいいなあ」




本当に、そうだろうか?




環境、というものを
よく考える。


わたしは見渡す限り一面田んぼ!みたいな

ど田舎から、東京にやってきて
暮らしているわけなんだけど


たまに嫌になるんだ、東京が。


物があふれていて
コンビニもすぐ近く
美味しいご飯屋さんにも徒歩でいけるし
ちょっと電車に乗ればなんでもある


それはわたしを、すごく窮屈な気持ちにさせることがある。



なにもないところで
緑を見ながらボーッとしたい。

海を眺めてボーッとしたい。


なにもない、が
ここにはない。

(あれ、疲れてる?


話はそれたけど。



田舎でのびのびと子供を育てたい、と夫に言ったら


子供にとって、果たしてそれは正解だろうか?って

返ってきたことがあった。



環境によるんだと。


ぼく、これがすきで極めたい!ってなった時に

都会なら習い先も選べるし先生も選べる。


腐るほど人がいるからね。


習いに行った先に、
良いライバルがいて、良い先生がいるかもしれない。



じゃあ田舎はどうかっていうと

習い先すらない可能性、あるよね?




けど。
けど、だ。



だからと言って田舎のカラスは頭が悪いかっていったら

わたしはきっと、そうじゃないと思う。


もちろん、環境が脳みそを育てていくことも
大いにあるだろう。


でも。


どこにいようと
カラスはカラス。


田舎のカラスにも、
犬を見て

「ワン!」

と鳴くくらいの頭は
持ち合わせてるはずだよ。




だから。

自分を卑下しなくていい。


周りにすごい人はいるかもしれない。

隣の芝は永遠に青い、けど。


超超ちょう
スペシャルな塾に通ってる
都会のカラスが、優秀な頭を持ってるのと同じように


あなたにしかないものが絶対にあるんだ。

だってあなたは世界にひとりしかいないから。


怖いのは、

「自分なんか」

「あの人の方が優れてる」

って
自分で自分をセーブしてしまうことだよ。



それにさ、

東京のカラスにも
それなりの苦悩はあると思うよ。

わたしがたまに都会を窮屈だと感じるのと
同じようにね。




比べて落ち込むより先に、

あなたにやれることはなんだと思う?




羽ばたけ、田舎のカラスたち。




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