見出し画像

手つなぎ鬼

私は「行動力がない」と自分の不甲斐なさをずっと嘆いてきた。
今でも確かにそう。
気をつけないとすぐ足を止めるか、頭の中だけでグルグル回って動き始められない。
でもよーく考えてみると、去年の私から見れば、今の私は動いている。
「行動力あります!」なんて決して今も言えないけど、
以前の私と比較したら、違う。

2019年秋からコーチングプレイスというコミュニティに入り、去年の3月に卒業した。
そして卒業の頃に気づき始めた。
安心安全の場、信頼できる仲間がいる中にいると、私はのびのびして楽しくなってくる。
そういう場に参加していくと、ワクワクするし、最初は無理!って少し怯むことでも、結局やっている自分がいる。
なんか動いている。

つくづく一人では何も進められないけど、そういう環境に身を置くと、気づくと世界が変わっていっているような。


子供の頃の手つなぎ鬼を思い出した。

小学校に入って初めて体育の授業で50mのタイムを計った時、私は決して速くなくて、真ん中より後ろの方だった。
自分の運動神経がどんなものかなんてわからなかったし、そんなものかーとただ思った気がする。

そんな中、上級生も合わせてみんなで手つなぎ鬼をやったことがあった。
今となっては、あのルールすらどんなのだっけ??という感じだが、
とにかく鬼にタッチされたら手をつないでいき、それがドンドン長くなっていく。

上級生のお兄さんお姉さんに囲まれて、両手をつなぎ、引っ張られるように飛ぶように走ったのを覚えている。
それがとっても気持ち良かったし、楽しかった。

そして私はそれをきっかけにして足が速くなったというように記憶している。
その後の私は一番とは言わないけれど、足は速い方でリレーの選手になったりもしていたのだ。


そう、今の状況も手つなぎ鬼に似ている。
気が付いたら、前よりは速く走っている。
参加する前は相変わらずドキドキする。
私がいても大丈夫?とか、足を引っ張らないかしら??とか、仲良くなれるかしら??とか。

でも、引っ張られながらもあの飛ぶように走ってる感覚、楽しい感覚を思い出す。
あれだよね。私を動かすもの。動き出してしまうもの。

なんか他力本願な感じもするけど、どうであれ、動きの鈍りがちな自分を動かすことは私にとって何より大切だ。


そんな風に考えていたら、前々から気にはなっていた、参加しているコーチングプレイスのアンバサダーの仲間入りをしようという気になった。
アンバサダーとは講座での講師のアシスタントをしたり、イベントの主催者側となってコミュニティをサポートし盛り上げる役割を担う人たちだ。

一歩目はいつも勇気がいる。
やっぱり思う。私で大丈夫?いいの?

弱気、弱音をいっぱい抱えながら手を挙げたら、すぐに仲間に入れてくれた。
そして驚くほどのウェルカムメッセージ。
そうなの、知ってたの。ここは安心安全な愛溢れた場所。
私がのびのびできる場所。

そうだよね、ここで手つなぎ鬼をしよう。

そして今年はもっと手つなぎ鬼をいっぱいしていこう。
気づいたら頃に景色はどんな風に変わっているだろう。
鬼ごっこを楽しんでいるうちに、行きつく世界を楽しみに。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?