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自己紹介

この記事を読んでみよう、と思っていただきありがとうございます。
心理臨床家の岸原麻衣です。

心理臨床家…?

心理臨床家ってあまり聞かないですよね。もう少し身近な感じで言うと、心理カウンセラーとか心理セラピストとか。英語だと、クリニカル・サイコセラピスト(clinical psychotherapist)です。

サイコ、という響き、よくわからないけれど怖いな…と感じる人もいるかもしれません。

サイコ(psycho)の語源であるプシュケー(psyche)は、古代ギリシアでは、息や呼吸という意味で用いられていました。そこから転じて、魂、精神、心の概念を指すそうです。
神話に出てくる女性の名前を思い出す人もいるかもしれません。

サイコセラピスト心理臨床家、というのは、心のことを学び、その知識と自分の心とを使って、相談にきた人の心のつらさや痛みを軽減したり、問題の解決を図ったりする専門家のことです。

日本では、臨床心理士や公認心理師という資格が代表的ですね。

私は現在、これらの試験に向けて勉強しながら、専門のトレーニングを受けて心理臨床を行っています。

では、どうして私が心理臨床家になろうと思ったのか。ここにくるまでの道のりを、今できる表現で書いてみようと思います。


厳しく楽しい新卒時代を経て

大学で国際政治経済学部に進んだ私の関心は「経済を回して、社会全体が豊かになること」に向いていました。

新卒で大手金融機関に入社。新規開拓営業は、当時の私に合っていたのだと思います。成績は、全国300人の同期のトップ3に入っていました。お客様とお話しできることが嬉しくて楽しくて、厳しいけれどもエキサイティングな環境。主任に昇格して、あっという間に2年が経ちました。

一方、職場には、心身の調子を崩して休職・転職する人も少なくありませんでした。営業から離れていった同僚のことが、いつもどこかで気がかりでした。そしていつの頃からか、そろそろ私も調子を崩すのではないか、次は私の番なんじゃないか、とびくびくして過ごすようになりました。

まずは、私自身が、活き活きと働けるようになりたい。
そして、一人ひとりが元気(well-being)に働くことを応援したい。

キャリアを大きく転向することへの不安や、この職場でもっとやれるはず、という思いもありました。でも、一生この仕事を働けたいという気持ちは、ありませんでした。こうして、私は前職を離れることを決めました。

これだけだとネガティブな印象を与えてしまいそうですが、社会人として一から育ててもらった環境には、本当に感謝しています。同じ支店の上司や先輩後輩、同期、そして、お客様…。私が仕事をする上で大切にしていることのほとんどは、お客様とのやり取りの中で、(時に失敗し、痛みと共に)学んだと言っても過言ではありません。今でもとても感謝しています。


心理臨床家の道へ

転職し、心理学を基礎から学ぶために、社会人学生として福祉・心理学部の3年次に編入しました。これは、通常4年間かけて学ぶカリキュラムを、2年間で身につけようとする試みです。なかなか大変でしたが、発達心理学から神経・生理心理学まで、浅く広く触れる中で、心のことをもっと知りたい、わかりたいという思いが大きくなりました。

やっぱり私はこの道に進みたい。心理職として生きていきたい。

そう確信するようになって、大学院に進学。臨床心理士や公認心理師の資格というのは、大学院の修士課程を修了して初めて、受験できるのです(現任者などの例外を除く)。大学院の2年間は、折しもコロナ禍と重なり、ほとんどがオンライン授業でした。また、大学附属の心理臨床相談センターでも、多くの場合はオンラインで相談を受けていました。


そして今

こうして大学院を修了したのが、2022年3月のこと。現在は、民間企業の研究所である、プロフェッショナル・サイコセラピー研究所(IPP)でお仕事をしています。

心理臨床の内容や姿勢など、詳しくは IPPのプロフィール に書いているので、よかったら見てみてください。


おわりに

初めてのnote、どきどきしながら書きました。

これからも自分のペースで書いていきます。
たまに覗きにきてもらえたら嬉しいです。

そして、心のことで困ったときには、ぜひこのnoteを思い出してください。心理療法のご予約・お問い合わせ もお受けしています。

それではまた。

岸原麻衣

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