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今ではない方を

近づいてくる音がする 

現実感はないのに

『死ぬほどやれって』

『苦しんだのかって』

責める声が繰り返す

知ってたよ

本当は

逃れたがった幼い背丈は

救われたかっただけなんだ

足元一つ分の光を求めるのにも不自由したら

道なんてわからないじゃないか

違うなんてわからないじゃないか

ただ信じたかっただけなんだ











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