ただ心のまま。置いて行く場所。 詩。

ただ心のまま。置いて行く場所。 詩。

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私を強くしたもの 私を弱くするもの どちらにも救われ どちらにも生かされている

    • 君という人

      . 優しいのは 優しくならざるを得なかったからなのでしょう 優しくできなかったのは 優しさを使い果たしたからなのでしょう 誰も知らない夜 誰にも知られずに立ち向かった日々 優しいなんて言葉で 簡単に片付けられないくらい 乗り越えてきたから そんなにも優しく 笑えるのでしょうね

      • 名もない今日に

        今日は ちょっと心細くて 今日は 誰かに微笑んで欲しくなった 今日は 愛されたかった一日で 今日は 誰かに寄り掛かりたくなった そんな日もある そんな日も あっていいよね

        • 帰り道

          心細さはどこから来るのだろう この部屋を漂う閉塞感は いつから一緒だったのだろう 忘れたふりをしていたのか 息を潜めていたのだろうか くたびれるまで歩き回っても 踏み出す程に重くなるだけ 慣れた景色が 見慣れない表情で手を振る 誰も彼もが遠く 過ぎ去った跡のようにただ淋しい 吐く息が白く揺れる度 押し寄せる この心細さはどこから来るのだろう

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          生きること

          自分を好きでいられること 誰かが好きではなくても 自分が好きでいられること 誰かのために自分を誤魔化したりせずに 受け入れること わたしがわたしで在るということ

          生きること

          明かりがなかった 部屋はひどく冷えていて 外も同じくらい夜だった 星なんて思いつきもしなかったと思う ただの一日の その重みに彷徨っていた あの時の心細さが まだここに棲んでいる

          今ではない方を

          近づいてくる音がする  現実感はないのに 『死ぬほどやれって』 『苦しんだのかって』 責める声が繰り返す 知ってたよ 本当は 逃れたがった幼い背丈は 救われたかっただけなんだ 足元一つ分の光を求めるのにも不自由したら 道なんてわからないじゃないか 違うなんてわからないじゃないか ただ信じたかっただけなんだ

          今ではない方を

          境界

          なりたかったもののなかに なれなかったものが死んでゆく 沸き起こる渦に わたしは息を飲む 冷たい悲鳴が 足元から這い上がる 喝采が 遠く鳴っている この身体の外側で わたしがゆっくり死んでいく

          境界

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          脚が着く前に漕ぎ出して 繰り返せば きっと遠くまで行ける

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          言葉は心の後書き すべて 心が最初

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          生まれたとき 世界はぴかぴかだった 在るものが 在るだけで良かったから 微笑めば 温かい掌が 包んだだろうから 生きたいって言ったんだ

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          言いたくて 言えない言葉を持って 大事な人に 言いそびれた たった一言のために 生きているような気がする

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          答えを探して 生きていると思っていた わたしは 答えの中に 生きているのだと知った

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          あちこち歩き回ったところで ないものはないのだ わたしがここにしかいないのは そういうことだ

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          やり直せるなら 温かい言葉を選んで やり直せるなら 慰めの言葉も持って 人は必ず失われることを 明日は平等には来ないことを 当たり前に流れていく日々が どれほどに痛むかを あの頃はまだわからなくて 許すと言えば良かった 許さないと言ったって良かった 祈る神もないほどに 間違いだらけだった それでも やり直せるなら やり直せたなら

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          逃げても 逃げない

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