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エッセイまとめ

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つらつら連ねたエッセイたちです。
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2024年1月の記事一覧

パン活初め

いつの間にやら辰年になってしまった。ちょっと前までは兎年だったんですね。恥ずかしながら干支を意識するのは毎度、12/29頃~1/6頃のみなので、今年もすぐに忘れてしまいそう。ごめんねドラゴン。 新年早々、京都に行くという素晴らしい予定があったので、当然のようにパン活をおこなった。パン活とは人それぞれに定義があるのだが、わたし的には、パン屋さんに行ってパンを買えばもうそれはパン活である。買ったのがひとつであっても、なんかケーキとパンのあいだみたいなスイーツ系産物であっても、パ

かたちよい爪になりたい

わたしの爪はとても小さい。指が細くて爪が小さいなら華奢な感じでいいのだが、指はごく普通の幅と長さで、もうちょっと爪の面積があってもいいだろうに……とちょっぴり憐れんでやってもいいくらいに爪が小さい。 で、小さいうえに丸い。爪を切るときにできるだけ長く見せようと頑張ってみても、なんというか持前の「丸さ」がもこもこと前面に出てきて、気づけばいつもの丸い爪になっちゃっている。前世できっとつまらぬ罪、たとえばポテチふたりでわけようってなったときに、最後3枚残ったのをあたかも残り2枚か

車輪のサイズをまちがえた?

自転車生活をずっと続けていると、膝下がちょっとずつ短くなっていったらどうしようって不安に思ったことが一度でも ・ある ・ない 学生時代は自転車がなければ人権ないみたいな生活だったので(そんなことない)、どこへ行くにも自転車だった。しかも最初のは生協のキャンペーンか何かで買った車輪極小ママチャリ。カタログをぺろぺろめくって、なんてキュートな御尊顔……と射ぬかれたばっかりに、車輪がなかなかのミニサイズだったことに気づかず購入しました。一般的な車輪の6割くらいの大きさだったんじゃ

ぬいぐるみの末路

タイトルが若干、心配になる感じかもしれないがそんなことはありません。 ぬいぐるみ。わたしもふくめ、世の老若男女をするすると惹き込んで離さない、あのモフモフ快楽物質。過去にどんなぬいぐるみを持っていましたか、と聞くだけで、どんな会議でもほっこり、年齢の壁を越えて盛り上がるに違いない。脱線の責任はとれませんが試してほしい。 小学3年生の頃、どこかの水族館に連れて行ってもらったときに買ってもらったカメのぬいぐるみ、名はかめこ。なんとめずらしくタオル生地なので、夏でも暑くない。おめ

買った順に読むとはかぎらない

積読の二文字にびびんと見覚えのある方は全員お友達です。よろしくお願いいたします。 高校生くらいまでは、小説を買ったその日か翌日には読み切るというスタンスをなぜか保てていたので、積読なんてしたこともなかった。たぶん気になる作家さんがある程度限定されていて、本を読めるときに買うというのが普通だったからだと思う。高校生のわたしに積読ということばを投げても、よう知らん本の宅配サービスかなにかと勘違いするだろう。Amazonの置き配か? 小説以外に詩歌ジャンルの本を手にとるようにな

チェーン店嫌いだったころ

学生のころ、美食の街京都に住んでいるという自意識がそこそこ高かったため、チェーン店にはめったに行かなかった。喫茶に行くなら個人経営の小ぢんまりしたところとか、有名どころだとイノダコーヒーやスマート珈琲、六曜社……とにかく、この土地のここにしかないもの、というのがわたしのなかで絶対的だったのだ。脳のグルメ野のあたりが、いずれ京都は離れるんだぞ~と予見していたせいかもしれない。 当然ながらコスパは悪い。天下のスタバ様はともかく、ドトールやベローチェのコーヒーではなくて、良い感じ

ええのんから失くしちゃう

ポンコツ落とし物・忘れ物アワード、堂々ノミネートの石村まいです。いやほんまに、なんで価値のあるものから優先的に失くしてしまうんでしょうか。パラレルワールドのほうで人気が出てるモノに罠とかかけられとんでしょうか。だとしてもかかりたくないよ! イヤリングはピンキリで、300円くらいなのに全然そんな値段には見えないオシャレなのもあれば、やっぱり高級だからこの光沢!と思い込みたい高価なのもある。片方だけどっかいくのが常である。親からゆずりうけたすんごい良い珊瑚のを、大学から自宅まで

薬味克服伝

別になくても生きてはいけるけど、あったらQOLが爆上がりするものたち。たくさんあるのですが、薬味!!!! 幼少期にはわからなかった彼らの重要性、いまならぼんぼん語れるのであった。 ニンニクは薬味というかもうほぼ自然に摂取してきた調味料のようなものなので、昔からずっと同盟を結ばせていただいている。 が、生姜は大学生前半まで苦手だった。あのちょっとツンとする感じとか独特の香りが……ジンジャーエールも飲まず嫌いだったし、実家暮らしのころも口に入れたことはたぶんなかった。で、薬味系

てくびあしくびなんのくび

ドライヤーで髪を乾かすついでに、足先も寒いのでぶわーっとやる。すると、お風呂あがりのくせにもう冷え性の闇にとりこまれつつあるいたいけな10本指のあいだが、ふわぁっとほどけてじんわりして、まるで湯船・湯無しver. みたいにほこほこするので、やったことない方は絶対におすすめします。絶対って言葉をあんまり使わないのですがこれだけは。ほんまに。 「三首」(短歌ではない。さんくび)を冷やすべからず、と聞いて、手首はまあ、とにかく長袖着てちょっと手袋かませたりして、で足首、室内はもこ

カフェで集中できない側の

スタバとかのカフェで集中できる人/できない人の違いはどこでうまれるのだろう。わたしは後者です。 よくおしゃれなカフェにPCを広げてカタカタカタカタしている人がいるが、わたしには到達できない域にいるな……とひそかに尊敬している。カフェでどうして集中できる!? 人の声・食器のふれあう音・かっこいいBGM・店員さんの挨拶・周りに人がいるという緊張感・人がいなくてもここは自宅ではないのだという謎の緊張感・突然TVクルーがやってくる可能性・ゴジラ到来……集中できない要因が多すぎて、避

集めるわりに

手段の目的化、個人的代表、レターセット~~~~~!はい レターセットって無限にかわいくて無限に種類があるじゃないですか。サイズや紙質はもちろんいろいろあるし、デザインだって楽天カードマンレベルに日々増えているんじゃないかと思うくらい豊富。文通友達10人いても大丈夫なくらいに集めてしまう。実際は1,2人なのに……しかもわたしが無精なせいでまったく返事をかけてないのに…… 乙女心めいた心がここにあるとは思いにくいのだが、たしかにレターセットには、好きな人には刺さりまくる魅力が

無印を歩いている”わたし”

自己肯定感は大事なものです。無印良品に行くとなんだか自分のことがちょっとだけ好きになれる気がする。きもちいはつくれる。can make 妄想 大きめの商業施設に入っていることが多い無印、ここから先は無印ですわよゾーンというか、そういう境界をうっすら感じる。でもそれは敷居が高いとかではなくて、足を踏み入れると「あ、無印にいますわたし」みたいな気持ちになれちゃうというか……浅い感想ッ(粗品の手) BGMもすごくお上品でちょっぴり貴族気分になれる感じ。ゆっくり見て回っていいんだな

貸し借りのむずかしさ

借りるという行為がちょっと苦手。貸すのはまあまだいいのだけど、基本的に、所有していない何かが手元にあること、逆に所有物がいったん誰かのところにあること、という状態がなんだか落ち着かない。あ、マンションとかは別です。さすがに借りてます!!! 代表的なものは図書館の本だろうか。図書館のしずかな空間はとても好きで、家にはないような図鑑などをひらくのはとても楽しい。目にとまった本をなんと買わずに読めちゃうというすごいシステム。大学生のころは論文やレポートのために本を借りていたけれど

ハンガーが足りない

なんで? 大学入学後、現在に至るまでに引っ越しを5回ほど経験している。で、毎度のごとく、「ハンガー……足りなくない……?」をやっている。恥ずかしながらハンガーを自分で買ったことがなく、買い物の対象からぽこんと抜けていたのだ。いや、おっきい買い物だからよほどのことが無ければ……みたいなレベルだったのかも。よほどのことってあんた、引っ越しがそれなんですが。 こう、季節が変わるからよくないんですよね(責任転嫁がすごい)、春に引っ越したとして、まだちょいと肌寒いな~春コートはいち