【入社エントリ】過去の呪いを強みへ
mentoに入社してからおよそ半年。眠らせ続けてきた入社エントリ。
自分の中で「誰」のために書くのか定まらず、ずっとずっと筆が重かった。
コーチングに興味がある人?採用候補者?企業の担当者?
いろいろ考えて、実は既に記事も書いている。でも、公開するにあたって自分の中で納得感が無かった。
結論、一度書いた記事はゴミ箱へ放り投げ、私は入社エントリを自分のために書くことを決めた。
まだまだアーリーフェーズのスタートアップ。やりたいこともやらなければいけないこともたくさんあるけれど、自分の無力さに絶望する日々。この先1年後も2年後も、障壁や葛藤は死ぬほどあると思う。
将来の私がぐっと足を踏ん張れなくなりそうなときに、このnoteを見てほしい。
なぜmentoに入社を決めたのか、mentoで何を為したいのか。
折角開いてくれた皆様には申し訳ないけれど、これは未来の私への完全自己満足なお手紙です。それでも読みたい方は自由に気ままに読んでくれると嬉しい。
幼少期の経験を呪いだと思って生きてきた
私は自分を悲劇のヒロインにして話すことが得意だ。複雑な家庭で死ぬほど辛かった幼少期。その時代を乗り越え頑張っている私えらいよね。
幼少期に多くの呪いを背負ってしまったから、人が当たり前のようにできることもできないんだ。
そうやって過去のしんどい経験を言い訳にして、今の自分を守る。今の自分に至るまでの経験を悲劇のストーリーにして同情や共感を誘おうとする。その根本にあるのは、認められたい、注目されたい。そんな気持ち。自分の過去をコンテンツのように話すことに、どこか満足感を抱いていたのだろう。
過去を乗り越え今に接続するために、きっと必要なプロセスだったから、そんな私を私は否定しない。
ただ、悲劇のヒロインにすることで自分の能力に制限をかけていることに、この頃どうしようもなく勿体なさを感じている。
いいんだよ。生きているだけでえらいんだよ。でも私はきっともっとできる。
幼少期の呪いをサボタージュにして、行動しないのはそろそろ辞めるとき。
だから、過去の経験を捉え直してみようと思う。
呪いとリソースは表裏一体
人の強みや願いは過去の経験に紐づく。
小さいときに褒められたことが強みになっていたり、
なんでもない小さな経験が、今の夢に繋がることもある。
私はこれまで失ったものばかりを数えてきたけれど、きっと同じ数だけ、もしかしたらそれ以上に得たものがある。
過去を振り返りながら、私が得たものを考えていく。
私は人の優しさを知っている
小中高大学と、「みんなと一緒」をずっと求めてきた。自分の家庭は普通ではないと認識していたから、普通にならなきゃ社会から排除されると思い込んでいた。
初めて自分の過去を友人に話したときは死ぬほど緊張したし、涙なしには語ることもできなかった。
でも、人は受け入れてくれる。
中学でも高校でも受け止めてくれる人が必ずいた。本当に本当に人に恵まれた人生だ。
数千人の前で自分の経験を話したときの動画。
初めて動画の存在を公開した。スーパー悲劇のヒロイン時代なので心底恥ずかしい。けれど、間違いなく人生のターニングポイントになっている。
私は人の強さを知っている
当時アラフォーだった中国人の母が日本で会社経営をしていくことがどれほど大変か。今ならわかる。
母親らしいことは一切してなかったかもしれないけれど、あのときの母の苦悩が今の成功に繋がっている。
姉は諸事情により高校を卒業できなかったけれど、今はお金のことを全く気にせずに悠々自適な生活を送っている。
幸せを形作っていくうえで、学歴も年齢も国籍も全く関係ないことを、私は一番身近な人の経験から知っている。
大切なのはいかに我武者羅に目の前のことにあたれるか。自分の人生を諦めないか。相応の努力は求められるけれど、人は誰だってなんでもできることを知っている。
私は人の魅力を知っている
生活自体が危ぶまれ緊迫感のある家庭。度重なる転校や児童養護施設への入所など環境変化の激しさ。9歳からの接客経験。
それらが繋がり、私はその場全体の雰囲気や人の感情を敏感に察知する。
新しい環境にどうやっていち早く溶け込むか、険悪な雰囲気のときにいかに場を和ませるか、明るくするかに一生懸命だった。コミュニケーションに細心の注意と全意識を注ぐので、その分ストレスフルでもあった。
でも、場の雰囲気がポジティブになり、みんなが笑顔になる瞬間が大好きだった。
そんな経験があったからこそ、どこへでも飛び込み誰とでも話そうとする気概が身についた。いろんな人に会い話すことができた。
人に意識を向け続け、様々な環境でたくさんの人とコミュニケーションを取ったからこそ思う。人は多様で面白い。それぞれの興味・関心、こだわり、考え方、経験。自分にはないものを知ることはとても楽しい。
中でも私が特に惹かれるのは、強いこだわりや好きを持つ人。
自分の思いにわがままに「好きなこと」を追求していく人はエネルギーに満ちあふれている。
「好き」は人をもっと魅力的にする。
人は優しくて、強くて、魅力的である。
自身の経験として、これらを確信できていることこそが私にとって最大のリソースなんだと思う。
私は人が大好きだ。
私のエネルギー源とは
そんな激強リソースを持つ私が、今、人生を通じてやりたいと思っていることは2つ。
画一的な社会通念を崩したい
変な人にたくさん会いたいし増やしたい
多様で魅力的な人間を画一的なルールに押し込めることは心底勿体ない。
画一的な箱は人が本来持つ好奇心というエネルギーを奪う。
子供の頃はいろんなものに夢中だったのに、それはダメ、あれはダメが積み重なることで、自分の夢中に耳を傾けなくなる。
私は人が生み出す可能性に強い興味がある。
会う度に変化する友人たち、次は何をしでかしてくれるのか楽しみで楽しみで仕方がない。
自分の「好き」に愚直にのめり込み、夢中になって行動する。
そんな友人たちのエネルギーは伝播して、私も自然とエナジーチャージされていく。
私のエネルギーの源は、どこまでいっても人なのだ。
もっと社会が自由であってほしい。
画一的な社会通念から自己を解き放ち、誰もが自分の「好き」に自覚的で、子供のように夢中になって生きていく。
それこそが私が目指す世界であり、その中で生きることに、私は最大の幸福を感じるのだと思う。
mentoで働く私へ
私は、mentoのミッションである「夢中をふつうにする」に強く共鳴している。
コーチングにより本来の自分に自覚的になり、世の中の縛りから抜け出して行動する人を増やしたい。
まだまだ「当たり前」が深く根付いている日本において、個の夢中にフォーカスしたサービスの開発や浸透を進めていくことは、正直めちゃめちゃ難しい。
大変なことは無限にあると思う。
自分の無力さを突きつけられてどん底に落ち込むこともあると思う。
自分が腐りそうになったとき、どうしようもなく自信がなくなったとき、このnoteを読んでほしい。
あなたは最強のリソースを持っている。
あなたが人の可能性を信じるように、自分自身の可能性も信じてほしい。
周囲にいてくれる大好きな人たちを信じて、踏ん張って進んでいこう。
人は優しくて、強くて、魅力的である。
大丈夫。どんな山もきっと登れる。
あなたが自分の人生を諦めさえしなければ。
以上が、未来の自分に向けて愛を込めてしたためたお手紙です。
もし、ここまで読んでくれた人がいるならば、私の自己満足にお付き合いいただき大変ありがたい。
自分へのお手紙と言っておきながら、最後に読んでくれた方々へ向けても少しだけ。
あなたはあなたの可能性を信じられていますか。
もし現状に少なからず不満を感じているならば、目をそらさずに自覚的になってほしい。
やりたいことがあるならば、苦労したってやってほしい。
あなたの人生の責任を取れるのはあなただけ。
数年後、十年後、死ぬときに人生の後悔を誰かのせいにすることはできない。
私はこれからの人生で、たくさんのわがままで自由な人に会えることが心から楽しみだ。
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