病気を治したいと思った

うちに最近やってきたクレステッドゲッコーの月ちゃん。

今まで行ったことのなかったショップで買ったのですが、実はこの子は尾切れしている個体でした。
クレステッドゲッコーは他のヤモリやトカゲと違い、尾切れすると再生しない動物です。

生き物で値段の話は嫌らしいですが……38,000円で購入しました。ショップの方には「尾切れじゃなければ10万くらい値がついてる個体ですよ！」と言われましたが、確かに色が美しくてそれも頷けるくらいきれいな子です。
爬虫類は色が命（あと繁殖を考える人にとっては雌雄も命）であるため、犬や猫と違って成長するに連れて値段が上がる傾向にあります。
成長と共に色が変わっていき大人になってだんだん安定していくためです。雌雄もある程度成長するまでわかりません。

そんなこんなで、月ちゃんは大体1歳半で、色もはっきり、男の子とわかる状態で、値引きされてるとはいえけして安くない値段でお迎えしました。

ただ、ちょっと心配していた点があって。

爬虫類をお迎えする際、『生体販売証明書』に署名をしなければいけないと思っていたのですが、そのショップでは求められませんでした。
私も爬虫類初心者ですし、レオパードゲッコーをお迎えしたショップ以外で生体購入するのも初めて。クレステッドゲッコーの購入も初めてだったので、「そういうものなのかな？」と、そのときはちょっと疑問に思いながらも大して気にしませんでした。

ただ、家に連れて帰り、大きなケージに移したとき。
壁を登るヤモリなのに、ガラスの壁を登れない。
こんなもんなのかな？と思いながら調べてみたら、病気の可能性がある、とのことで。

病気であることは、いいんです。
その子のために尽くすことは、大丈夫。だってほんと、この子の美しさと可愛い顔に惚れて購入に踏み切ったんだもん。

でも、そういえば。

レオパードゲッコーさんをお迎えしたときの生体販売証明書にはこのような欄もありました。
もちろんショップさんが気付けない病気もあるだろうし、私も今までうちに来てくれたレオパードゲッコーがたまたま健康だったので、もし病気があった場合どんな対応を取られるのかもわからないけど。

素直に、

病気の子を掴まされた！

と、思ってしまいました。

そこではもう、生体を買うことはないと思います。
壁を登れなくなる病気はヤモリでは一番メジャーな病気です。命に値段を付けるなら、しっかりチェックしてほしかった。

と、ここまでは私の愚痴でして。

でもうちに来てくれたことには変わりないし、この子に罪はないっ！ってことで、病院には連れていけなかったんですが、いつも親切にしてくれてるショップさんに相談していろいろ栄養を与えたり、試行錯誤。

そしたらついに今！

わかりずらいですが……………

壁チョロしてるううう！！！！

よかったね。よかったよ。これでたくさん遊べるね。
この子を見て、思いました。
「私も病気を治そう」
正直最近の不調でもう人生やめにしようかなって思ってました。情けないなって、思ってました。
でも、違うね。
少しだけ、てきとーに、頑張ればいいだけだ。運動をしよう。瞑想もしよう。メンタルハックを勉強しよう。休むときは全力で休もう。
私はまだ頑張れる。頑張る。

病気を治したいと思えたのは、命あるものを近くで見たからこそ。
命って、本当に尊い。私の命もそうであってほしいなって、少しだけ思えたんです。

月ちゃん！一緒にてきとーに、がんばろうね！