【感想】金曜日のパリ

元TBSアナウンサーの雨宮塔子さんのエッセイ「金曜日のパリ」を読みました。2003年、当時33歳だった彼女が、TBSを退社しパリへ留学した日々のことを綴っています。


まず、30歳で突然仕事を辞めて、パリへ旅立つ決断をした生き方が、清々しくてかっこいいと思います。


異国の地で1人で暮らす日々は不安定だったと思いますが、エッセイでは、パリというだけあり非常にお洒落に描かれています。


午前中は語学学校、午後は美術学校で学んでいた雨宮さん。パリで学ぶことについて、以下のように綴っています。


生きる上で仕事が大切なことは確かだけれど、何より、その人の魅力が、仕事を抜きにしたところで測られるところに、ヨーロッパの歴史の厚みを感じる。人生本流ではなく、支流の部分に幅を広げる。そういったことになんの焦りも感じさせないこの国の魅力は、まだまだ尽きることがない。


仕事ではない部分で、自分の学びを深める事にあこがれを抱かずにはいれません。


学ぶ事以外に、パリでの暮らしについても沢山のエピソードが綴られています。


毎年9月の第一週に開かれるリールでの蚤の市について。秋に食べることができる美味しいセップについて。パリで観に行ったサーカスについて。


どれもパリの美しい景色を思い浮かべて、うっとりしてしまいました。
パリに行きたいと思わずにいられない一冊です。


私は現在、25歳で産休中です。
3年半勤めて産休に入り、毎日ゆっくり流れる時間を楽しみながら、生まれてくる子供の事を考えて過ごしています。

雨宮さんはTBSアナウンサーであり、30歳でパリへ留学するというとても華やかな人生で私とは比べものになりませんが、、、、

それでも、私は30歳になった時、何を考えて、何をしているのだろう?と考えるとワクワクします。

パリへの留学は流石にできないですが、いくつになってもやりたい事を常に持って、明るく前向きに生きていたいなと思います。


前向きな女性のエッセイを読むと、自分の未来を想像してワクワクできるので大好きです。


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