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スノードームとかけて、人の心と解く。

物事、メタファーひとつでとたんに分かりやすくなったり、身体でとらえられるようになって、その概念を自分も扱えるようになったりすることはよくあるので、メタファーフェチだし、自分もメタファーを果敢に作りに行っては駄々滑りする日々を繰り返しています、はい。

先日、ゲストスピーカーとしてお招きいただいたintention tokyo さん主催の「働く人のマインドフルネスx好奇心」イベントで主催の川井千佳さんのマインドフルネスについての話の中で、「人の心はスノードーム」っていうメタファーがよかったのを思い出した。

スノードームの雪のように、雑念や思慮は脳と心の中を舞っていて、時には立ち止まってそれを床に落ち着けるようにしないと、クリアの心境にはならないよ、という話だったんですが、心っていう抽象的で形のないものをとらえる表現として、いいなあと。一日、6万回人は思考するらしくて、ほっとくとオートパイロット状態で何かしら考えたくなくても考えてしまう日々を、「いったん雪、落ち着かせましょう」というのがマインドフルネスであるということで、確かにスノードームも舞うのは一瞬、落ち着けるにはしばらく時間がかかるという点も含意しているメタファーで、記憶に残ったわけです。

もともと日本文化は、落語しかりなぞかけしかり、あるいはコントや漫才だって、メタファーの文化だと思います。ねづっちの「AとかけましてBと解く、その心はどちらもCです」というのも、Aを抽象化して、おなじ抽象構造を持つBとつなげて、最後にその抽象構造Cをオチで披露するという、メタファー芸。「スノードームとかけまして、人の心と解く。その心はどちらも、落ち着けるのに時間がかかります」と。自分が落語が好きなのは、物事を抽象的にとらえてそれをまた具体物に落とすっていう、抽象と具体の反復思考のリサーチになってるからなんだなあと、書きながら改めて。「このメタファーのハラオチがすごい!」っていうのが、もしあったら噺でも逸話でもコメントで教えてほしいくらいです。

昼から落語聞いて、夕方くらいには抜けて、サウナ行って、うなぎ食べたいなあ。

※イベントそのものの内容は、グラレコ中尾さんのこちらのnoteがいつものようにわかりやすいです。



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