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再生の2020年

自分と意識の関係性の話。

毎年、年末一人で信州の山に籠って、自分と世界との関係性について色々と整理をする。HSPなところが自分にはあるので、こうして人里離れたところにいかないと、本来の自分の内なる声がどうしても日々日々、後回しになっていて、そのことすら忘れている状態に陥って、肩はこわばり呼吸は浅く、ろくなことにならない。ありがとう浅間山、呼吸を取り戻させてくれて。思えば、都会は人が近いから、だれかの「やりたい」が別の誰かの「やりたいの邪魔」にならないように設計されている。視覚情報に集中しているのも、五感の他のセンサーはプライバシーとの両立がやや難しいくて都会に向かないから。匂いやら音やらは、分けきれない。そうやって自ずと、目ばっかりの毎日使っていることに、自然の中で気づかされる。自然の気持ちよさの本質は、目のウエイトを下げてあげることなんだろうと。フィンランドでも近いことを感じたなあ、そういえば。人の密度は、ほどほどが一番です。

それはさておき、今年はほんとに驚天動地。2月までに色々と意気込んで仕込んできた仕事は全て延期やら中止になり、そういう前提で選んだ訳ではない間取りの家での共働きを余儀無くされ、多動症&定期的に一人にならないとおかしくなる自分としては自分が思っているより、疲れたのだと思う。そして6月に息子誕生、7月育休と、慣れない事が蓄積したせいか原因不明の高熱で2週間入院。命からがら退院したら、世界が変わって見えた夏。いかに自分がこれまで、我ばかり優先し人との関わりを手続きか何かのような、それ自体から喜びを見出す行為だととらえずに生きてきたのか、恥じたね。うん。強く恥じました。もうそれではこの先は立ち行かないのだよと、ニヤつく我が子の寝顔をみて、そう思った訳です。

自分でこういうことを述懐するのもなんともダサいのですが、秋くらいからだいぶ、そういう自分の狭量さや、その上でなんとか踏ん張って立って摩擦しながら生きていくのだという覚悟や、そういうものは持てた気がする。そういう意味で、最高の一年だったと、こんなこと思えたこと今まで一度もないのですが、スッと思えたのです浅間山。

こんなことを、氷点下の残雪の上を朝早く歩きながら、誰もいない山の道をブツブツと声に出しながら、自分と会話することをもう10年くらい続けている。野鳥の撮影のために、バズーカのようなレンズを抱えたカメラマンに、変な奴がいると思われているかもしれないがもう諦めて慣れてもらおうと割り切っている。アカゲラが木を叩く音を聞くといつも脳震盪を心配してしまって一瞬気が散るけど、今年も最後にいい自問自答ができた気がします。

来年も、一層にいい一年に、自分も世界もなりますように。

最後に今年のMy Favorite thingsを、自分のためにメモしておきます。

天ぷらほり川、「ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー」、SIGMA fp、アンビエンテック・ボトルドライト、櫻井焙茶研究所、CLASKA、パークハウスダイナーのパンケーキ、LAUBURUのスープドポアソン、ままや、伊良コーラ、よし田の胡麻鯖、しゅ藤の大トロ、ニューオータニのランチビュッフェ、インペリアルサールのローストビーフ、「SPY×FAMILY」、神保町はちまき、「愛の縫い目はここ」、「こばなしけんたろう」、HBRマインドフルネスシリーズ全巻、「1兆ドルコーチ」、映像研には手をだすな(アニメ)、「ママはテンパリスト」、「かくかくしかじか」、「天才たちの日課」、ハイパーハードボイルドグルメリポート、クロモジの香り、暇と退屈の倫理学、相席食堂、瀧本哲史全著作、熱海の捜査官、角幡唯介全著作、「ストーリーオブマイライフ若草物語」、うなぎの秋本、虎屋菓寮の白玉ぜんざいおよびお汁粉、AppleWatchSE、紅鹿舎のピザトースト、「世界をつくった6つの革命の物語」、TENET、釜竹のうどん、@aromaのS04、伊豆下田の邪宗門、松本大洋「ナンバーファイブ」、エクラデジュールのクッキー缶、「面白いってなんなんすか問題」、青海コーヒー、「花男」、「探検家の地図」、イエナグラスのティーポット、iCleverの300wバッテリー、富士見町のベーグルクラブ、SAWACHINAクラフトコーラ、喫茶ランドリー、美濃加茂茶舗の宝瓶、ミニマイス、Spotify Premium

こんな2020年でした、という記録のメモ。

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