冬場の怖い話(実話)

夏なので、私が体験した怖い話を書いてみる。

あれは高校2年生の時。寒い冬の夜にそれは起こった。
その時私はテスト勉強をしていた。23時を過ぎたころ、一旦休憩してテレビを観ようと思い、自室を出て居間へ移動した。

居間では、テレビや電気を付けっぱなしで父親が寝ていた。起こそうかと思ったが、布団をかぶっていたので風邪をひく心配は無いだろうと思い、そのままにした。テレビのチャンネルを変え、目当ての番組を観ていると、テーブルの上の父親の携帯電話に気が付いた。開きっぱなしのその携帯は、放って置かれていたため、画面が消えていた。

また目線をテレビに戻し、しばらく観ていると、メールが届いたのだろうか。その携帯の画面が光った。

画面に表示されていたのは、待ち受け画面ではなく、何かのWebページのようだった。そこにはこんな一文が書いてあった。

「カヨコさん(42)にメッセージを送る」

私はテレビを消し、自室に戻った。まだ勉強の続きが出来る時間帯だったが、すぐ電気を消し、布団にもぐった。「父親が出会い系サイトにアクセスしていた」という事実は、安眠を妨げるのに充分な事件だった。

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