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分度器は[詩]

なりたいな と思っているうちは
本物ではないなとわかっている

たとえば わたしは
レースのような
せっけんのような
白になりたい

何色かに見蕩れるということは
確実にそれじゃないのよね

「誰かより」という尺度があるなら
その分度器はどの方向から刺し込むの?

迷う力があるうちは
まだ冷静さを保っていられるから
あなたはあなたの側にいてもいいのよ

「分度器は[詩]」

*atogaki*

2019年未公開下書きに入っていました。

優柔不断は治っておらず、相変わらず芯はぶれぶれです。

あさき まほろ


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